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日本的経営

2019年4月9日(火)更新

日本的経営によって我が国は世界に冠たる経済大国になりました。そして、時代の流れはそれを絶対的な正義とは認めなくもなりました。しかし、長期的な視野に立った人間本位の経営手法は、普遍的な価値も引き続き持っているはずです。あらためてその特徴とメリットやデメリットを考え、これからの時代の経営に活かしていきましょう。

日本的経営とは?

日本的経営とは何かといえば、年功序列制と終身雇用、そして企業別組合というものが最大の特徴です。いずれも昭和の高度経済成長期を支えた仕組みだといえますが、欧米の経営手法とは大きな違いがあります。

時代背景としてはGHQや政府による政策の影響もありますが、そこには日本人の民族性や価値観が現れています。どちらかといえば経済性よりも人間本位であることを優先し、その結果として会社の業績が向上するという手法です。

日本的経営三種の神器とは?

経営学者のジェイムズ・アベグレンが著書の中で唱えたのが、日本的経営三種の神器といわれる3つの特徴です。日本的経営の特徴を表現している「年功序列制」「終身雇用」「企業別組合」それぞれの解説をしていきます。

年功序列制

日本的経営の最大の特徴の1つが年功序列制といえるでしょう。読んで字のごとく、歳を重ねると会社の中での序列が上がっていく制度です。もちろん、勤続年数と階級が完全な一次関数としてリンクしているわけではありません。しかし、同じ会社で長く勤めないと出世しにくいということはいえます。また、賃金報酬は、原則として勤続年数によって加算していくことになります。

社会規範の中に儒教の影響が強い日本では、年長者を敬うという感覚が人々に根付いていました。一種の民族性といってもいいかもしれません。したがって、年長者がより上のポストに就いていることは、ある意味では当たり前のこととして受け入れられてきたのでしょう。日本においては、そのことに不満を持つ人が少ない制度だといえます。

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