企業価値
資本主義を基に経済活動を行なっている日本経済において、企業が世間一般から高い評価を受けることは、企業を存続させる上でも重要な要素といえます。そんな企業の価値を評価するビジネス関連用語に、「企業価値」という用語があります。今回は企業価値の意味や評価方法、メリット、企業価値の向上施策から導入事例までご紹介いたします。
企業価値とは?
企業価値は、資本主義社会において、重要な基準となります。企業価値の意味はもちろん、似たような意味合いを持つビジネス関連用語の時価総額との違い、株価との関係、なぜ企業価値が重要視されるかを把握することで、理解を深めることができます。
企業価値の意味とは?
企業価値とは、主に金融関係の視点から見た「企業の魅力(会社的魅力)」であり、株価の算定やM&A、リストラの際の基準となる企業の全体的な価値(Enterprise Value)を意味するビジネス関連用語です。この企業価値は企業側が把握する自社の企業価値と、ステークホルダー(株主・債権者・投資家など)を含む買収側が把握する企業価値とは異なることが多い傾向にあります。そのため、公正性を保つために、コストアプローチやDCF法などの複数の評価方法を基に企業価値を算出します。
企業価値を高めることは、M&AやTOB実施の際に、企業側の交渉優位性の確立や倒産の防止などのメリットをもたらします。そのため、上場企業はもちろん、中小企業も企業価値の向上は、重要な経営戦略のひとつとして、認識されています。
また、経済がグローバル化し、日本経済の不確実性が増す中で、自社の企業価値を向上させることは、経営者にとっても至上命題でもあります。
企業価値と時価総額の違いとは?
企業価値と同じような意味合いで用いられるビジネス関連用語に、時価総額(株式時価総額)があります。時価総額(株式時価総額)は、株式市場において、上場株式がどれくらいの価値・規模があるかを測る基準となります。評価方法としては、株価に対して、発行株式総数を乗じたものを時価総額(株式時価総額)と定義しています。
企業価値は株価の算定やM&Aの基準として、将来発生するキャッシュフローを見込んだ上での現在の企業の価値を評価することを目的にしています。一方で、時価総額は株式市場の当日終値で算出されるため、一部のステークホルダー(株主・債権者・投資家など)を対象にした銘柄(企業)の価値基準と考えられます。しかし、企業価値と同様に、時価総額(株式時価総額)はM&Aを行なう上で、企業の価値や魅力を測る指標としても参考にされています。
企業価値と株価の関係とは?
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