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選択と集中

2019年4月9日(火)更新

選択と集中とは自社の得意とする事業分野を見極め、その事業分野に対して経営資源を集中的に投下することによって経営効率や業績を高め、競合他社との差別化を図る攻めの経営戦略です。選択と集中の実施によって組織の飛躍的成長や経営危機からの復活を実現させるために必要となる数々のノウハウを、言葉の持つ意味や英語訳、実施によるメリット・デメリット、具体的な実施方法と押さえておくべきポイント、実際に選択と集中に取り組んだ企業の成功事例や失敗事例などの項目に整理し、分かりやすく解説致します。

目次

選択と集中とは

選択と集中とは、複数の事業分野に進出している多角経営企業や多種多様な製品を取り扱っている企業が自社活動の中核となるコア事業の見極めと選択を行い、組織内の経営資源を集中的に投下することによって経営の効率化や業績向上を目指す経営戦略です。

この選択と集中によって除外されてしまったノンコア事業は、規模の縮小や撤退、事業売却などの選択肢から今後の対応を検討されることになります。

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選択と集中の英語訳

選択と集中は英語で『Selection and Concentration』や『Concentration in Core Competence』と訳されています。

『選択』を意味するSelectionと『集中』を意味するConcentrationを組み合わせた『Selection and Concentration』はとてもシンプルな直訳的表現です。それに対し、『競合他社に対して圧倒的なアドバンテージを得ている事業分野』や『独自の技術やノウハウを多く保有している事業分野』、『他社が容易に模倣することのできない技術やスキル』などを指すCore Competence(コア・コンピタンス)にConcentration(集中)する『Concentration in Core Competence』は意訳的表現であるといえるでしょう。

『選択と集中』という概念はピーター・ドラッカーが生み出した

「成果をあげる人は、多くのことをなさなければならないこと、しかも成果をあげなければならないことを知っている。したがって自らの時間とエネルギー、そして組織の時間とエネルギーを、一つのことに集中する。もっとも重要なことを最初に行うべく、集中する。」

【引用】(ピーター・F・ドラッカー,『プロフェッショナルの条件:いかに成果をあげ、成長するか』,ダイヤモンド社,2000年)

「完全な失敗を捨てることは難しくない。自然に消滅する。ところが昨日の成功は非生産的となったあとも生き続ける。」

【引用】(ピーター・F・ドラッカー,『経営者の条件』,ダイヤモンド社,1966年)

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