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ケイパビリティ

2018年11月20日(火)更新

ケイパビリティ(ケイパビリティ―)とは、人や組織の結束といった内的環境を利益創出のカギとする考え方です。事業の外的環境が激動し、企業淘汰が激化する現代において、組織の内側から強みを増強できるケイパビリティの考え方は決して無視できません。企業の内部環境を向上させていくために欠かせないケイパビリティ。今回は、このケイパビリティの定義とその重要性、そしてケイパビリティを見いだす方法や、それを常に変革させるための「ダイナミック・ケイパビリティ」等について解説します。

1.ケイパビリティとは

そもそもcapability(ケイパビリティ)とは「(…の)能力、才能/(物のもつ)特性」等の意味を持つ単語です。

そして、ビジネス用語として使われる「ケイパビリティ(ケイパビリティー)」は、ある事業を成し遂げる時の「組織としての能力」や、その組織が持つ独特の強みを指します。ケイパビリティの一例として、スピーディな業務遂行能力や、高い品質の保持能力、効率性の高い商品生産能力などが挙げられます。

昨今の市場の変化や競争の激しい時代においては、人材や組織の結束・連携にといった内的環境を重視して、組織全体で優位性を創出していくことが重要であるといわれています。こうして、ケイパビリティを創出、また高める事で、持続可能な競争優位性の確保・向上が可能となります。

【出典】weblio英和辞典・和英辞典「capability」

ケイパビリティの重要性

現代は、事業の外的環境が目まぐるしく変化する苦難の時代と言えるでしょう。価格競争はますます激化し、技術面の革新も頭打ちに近くなった状況の中で、もはや競争戦略のみで他社に抜きん出ることは困難な時代に突入しつつあります。

このような事業環境の中において、競争に勝ち抜く大きな原動力となるのはケイパビリティを重視した組織づくりです。人材の効果的な配置、部署の連携などを強化した総合的な組織づくりをすることで、リードタイムの短縮・確実な品質保証などといった、オペレーション面での強みを確かなものにしていくことができます。

こういったケイパビリティ・ベースドな組織づくり戦略は、外的環境がどのように変化しても負けることのない「持続的事業」を作り上げるためのカギとなります。

2.ケイパビリティとコアコンピタンスの違い

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