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連載:第22回 IT・SaaSとの付き合い方

経営と現場の「正しいすり合わせ」がわかれば、売上激増&残業激減は実現できる

BizHint 編集部 2022年11月30日(水)掲載
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「DXを進めたいが、何から始めたら」「DX人材に任せているが思うように推進されない」……。こんな悩みを持つ経営者・決裁者の方は多いのではないでしょうか?2016年、家業である手芸用品卸会社である株式会社ハマヤに戻った有川祐己さんは、社内の「超アナログ」かつ、属人的な環境に驚きます。平均年齢60代という古参社員の反発に遭いながらも業務改革を進め、2018年にはDX人材もスカウト。従業員全員の声を聞く丁寧な進め方と、無料のGoogleスプレッドシートを使った業務ツールで、2年間で延べ5,760時間の業務時間削減に成功しました。現在は削減した時間で生み出した新規事業と、自らの事例を基にしたコンサル事業も展開しています。今回は、CEOである有川さんと、IT化を主導したCTOの若井信一郎さんに、「超アナログ」だった組織で、どうやってDXを進めたのか。そしてコンサル事業で確信した、中小企業がIT化を進める上で必要な「姿勢」について詳しくお伺いしました。

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株式会社ハマヤ
代表取締役CEO 有川 祐己さん(写真左)
1979年京都府生まれ。大学工学部を卒業後、研究開発専門商社に入社。その後、大手商社に転職し中国へ赴任するなどグローバルに活躍。2016年、37歳で家業である株式会社ハマヤに入社。2022年6月より現職。

代表取締役CTO 若井 信一郎さん(写真右)
1993年大阪府生まれ。理系大学を卒業後、デジタルマーケティングを営むベンチャー企業に入社。2018年、有川氏のスカウトにより部長として入社。執行役員を経て、2022年6月より現職。


「算盤を弾いている」「売上は巻物に」、経営の現在地は「わからへん」。変えようにも、どういう言葉で、どう聞けば良い?

有川祐己さん(以下、有川): 当社は、1972年に祖父が創業した手芸用品の卸売会社です。現在は卸売業だけでなく、オリジナル手芸ブランド「amioto(アミオト)」の運営や、自社の成功事例を基にした中小企業向けのITコンサル事業を展開。特にコンサル事業はスタートから2年間で30社以上を支援しています。

――まず、有川さんが事業承継された経緯を教えてください。

有川: 大学卒業後、僕はずっと商社に勤めていて、家業を承継するなんて、夢にも思っていませんでした。

2016年、会社の後輩で、現在は当社の代表取締役COO兼CHROを務めている町田大樹と一緒に、起業を目指し退職しました。起業に向け準備を進めていたとき、母から突然「ハマヤの事業を手伝って欲しい」と連絡があったんです。母は元教師ですが、先代の高齢化もあって急に承継することになったそうで……。

正直、寝耳に水でした。手芸用品って、単価100円とか200円の世界ですよね。それを売って利益を出して、従業員の生活を支えていくということが、僕には想像できなかった。それで町田に相談したら、「中小企業の事業承継の経験は必ず将来に生きる。しかも、家族経営の中小企業を改善する苦労はお金では買いにくい。第二創業くらいの気持ちで挑戦しましょう!」と言われ、承継を決めました。

――実際に入社されてみて、いかがでしたか?

有川: ものすごい衝撃を受けました……。何よりまずは「超アナログ」な環境です。当時は「電話」「電卓」「手書き伝票」という、いわゆる『三種の神器』を中心に業務が進められていて、中には算盤を弾いている人もいましたから。パソコンも経理用の2台しかありませんでした。

ただ、それよりもショックだったのは「経営の現在地が把握できていないこと」です。母に「今の経営状況が分かるものを見せて」と言うと、巻物のような書類が出てきたんです。

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