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2018年11月16日(金)更新

ミッション・ビジョン

企業戦略や経営方針を語る際に、「ミッション」「ビジョン」というよく用いられる言葉があります。この2つの言葉はそれぞれどんな意味を持っているのでしょうか。こちらの記事では、その定義から実際に企業で使用されている例までをご紹介します。

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ミッション・ビジョンとは?

経営方針や企業戦略など、組織にとって重要な課題を語る場で、頻繁に用いられる「ミッション」や「ビジョン」という言葉ですが、その定義や意味合いは似ているようで異なっています。まずは、それぞれの言葉の持つ意味を説明します。

ミッションとは?

ミッションは「使命、目的、役割、存在意義」などと訳される言葉です。企業経営においては、その企業が果たすべき「任務や使命」といえます。会社がその経営を通じて、何を目指し成し遂げたいかをあらわしたもので、このミッション・使命があるからこそ、企業としての存在意義があるといえるでしょう。 会社にとって最優先するべき、基礎となる考え方であり、全社員が深く理解すべきものです。

ビジョンとは?

ビジョンは「目標、夢、志、方向性」などと訳されます。組織が目指す将来の理想の姿を表現するものです。ミッションで定められた存在意義に基づいて事業を行い、将来的に「こうなっていたい、こうしたい」という組織や社会の姿を具体的に示すものになります。

ミッション・ビジョンの違いは?

ミッションとビジョン、それぞれの言葉の定義をご紹介しましたが、この2つの言葉の違いとは何でしょうか。

まず、ミッションは企業そのものが存在する意義を表現したものであり、ビジョンはこのミッションに基づいて考えられたものです。つまり、先にミッションがあり、このミッションを実現するために、ビジョンがあると言えるでしょう。また、使命や存在意義などをあらわすミッションは抽象的であり、将来のゴールを示すビジョンは具体的であるというのも、大きな違いです。 そして、企業が果たすべき役割について語るミッションは、その企業に所属する従業員のモチベーションにも関与します。従業員は、ミッションであらわされた価値観に共感することで、自分自身の業務にやりがいを感じ、内発的な動機づけを行うのです。

一方、あるべき組織の状態について語るビジョンは、外部に向けて、今後の組織の方向性を伝えるメッセージです。組織の内部ではなく、顧客やステークホルダーなど外部の共感を得ることにつながるものと考えられています このように、ともすれば混同されがちな「ミッション」と「ビジョン」という言葉ですが、それぞれが示すものや伝える相手は大きく異なっているのです。

桃太郎の鬼退治に当てはめると?

より具体的に理解していただくために、桃太郎の鬼退治に当てはめ、ミッションとビジョンの違いについてご説明します。

まず、桃太郎のミッションとは何でしょうか。村のために鬼退治をする桃太郎のミッションは、「村人たちの平和な暮らしを守ること」です。「鬼退治」ではありません。鬼退治はミッションを実現するための過程です。もし、鬼のほかに村の平和を脅かすものが現れれば、桃太郎はその問題を解決するために活動するでしょう。鬼退治だけが桃太郎のすべきことではないわけです。桃太郎が鬼退治をする理由は「村人たちのため」という基本理念に基づいているのです。このように、活動の方向性を決める際の、指針となるものがミッションなのです。

そして、「半年後、鬼が退治され、村人たちが笑顔で暮らしている」、このような将来の理想像が、桃太郎のビジョンになります。さらに、「鬼から取り戻した財宝でみんなが喜ぶ」「一緒に戦った動物たちも村で楽しく暮らす」など、情景が浮かぶほど詳しく具体的なイメージであるほど、周囲からの協力や共感も得やすいミッションとなるのです。

【参考】「もしも桃太郎がミッション,理念,ビジョン,バリューを説明したら」

企業のミッション・ビジョンの例

では、実際の企業のミッション・ビジョンの例を紹介します。 以下の2つの事例からも、組織として果たしたい役割がミッションとして示され、それがビジョンという理想の社会を創り上げることにつながる、という関係性が見えてきます。

株式会社リクルートキャリア

個人のキャリアと企業の人材戦略に向けた支援サービスを事業とする株式会社リクルートキャリアは、「私たちが果たす社会的使命」として次の3つのミッションを掲げています。 - 私たちは、ひとりでも多くの人たちに「働く機会」を 企業に「無くてはならない人材との出会い」を提供し続けます - 私たちは、一人一人の「自分の軸となる価値観」と 「かけがえのない持ち味」を何より尊重し、共に探し続けます - 私たちは、これまでの価値観・技術・やり方を超えて 雇用構造にイノベーションを起こし続けます

これらのミッションに基づき、目指すべき社会像を示したビジョンは、「私たちが目指したい未来」として次のように表現されています。 - ひとりでも多くの人たちが「働く喜び」を膨らませ、 「働く喜び」の輪が、新たな活力を生み出している社会を創りたい

いずれも、「自分のやりたいことに人生を賭けられる社会」、「今よりも、もっと働く喜びに満ち溢れた社会の実現」を目指すという組織の志を示したものになっています。

【参考】リクルートキャリアのビジョン・ミッション

アンハイザーブッシュ社

「バドワイザー」を製造している米国のビールメーカー、アンハイザーブッシュ社も、ミッションを3つの文章であらわしています。 - 世界的なビール会社であること - 世界中の観客を豊かにし、楽しませること - ステークホルダー(株主、社員、取引先などの利害関係者のこと)により多くの利益を届けること

そして、この3つのミッションで定められた方向性を通して実現したいと考える世界を、ビジョンとして次のように言いあらわしています。 - 製品、サービス、結びつきを通じて、われわれは生活に楽しさを加えてゆきます。

こちらの事例からも、ミッションが企業活動の基礎となり、ビジョンがその活動の先に求める姿であることが、よくわかります。

【参考】エコフューチャー株式会社「企業のビジョン、ミッション、バリューとは?」

まとめ

  • ミッションとは企業の使命を表現したもの。社員の行動指針となり、モチベーションの源にもなる。「何のために企業が存在するのか」という存在意義を示している。
  • ビジョンはミッションに定められた指針に基づいて掲げられた、理想の姿。社会や顧客に対して、組織の目指すものを具体的にあらわしている。
  • 大切なのは、組織の全員が共通して自分たちのミッション・ビジョンを理解すること。組織のあり方を明確に示したミッション・ビジョンを掲げるとともに、社員に対する浸透を深める対策も必要。

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