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リソース・ベースト・ビュー

2018年9月9日(日)更新

顧客・消費者の価値観が多様化し、プロダクトライフサイクルが短期化する中で、企業は長く利用される商品(製品)・サービスを提供し続けなければいけません。このような経済環境において、有効とされている企業戦略のひとつにリソース・ベースト・ビューがあります。今回はリソース・ベースト・ビューの意味や分析方法、成功ポイントからおすすめの書籍までご紹介いたします。

リソース・ベースト・ビューとは

リソース・ベースト・ビューとは、企業が独自の経営資源(内部資源)に付加価値を見い出し、複製や模倣をされにくくすることで、競争優位性を獲得する企業戦略(経営戦略)のひとつです。

アメリカの経営学者であるジェイ・B・バーニー教授により提唱された戦略アプローチであり、企業が保有する「財務資本」、「人的資本」、「物的資本」、「組織資本」の4つを経営資源(内部資源)と定義しています。

商品(製品)・サービス自体に特許を取るのではなく、生産ライン・設備の構造自体や技術力などに対して、特許申請することで、商品(製品)・サービスの同質化戦略を防ぐなどもリソース・ベースト・ビューの考え方に基いた企業戦略です。多角化経営やランチェスター戦略に則った差別化戦略を実施する企業が増えると同時に、「経済の規模」を活用した同質化戦略を実施し、競争優位性を弱める企業も少なくありません。

リソース・ベースト・ビューは、競合他社による厳しい価格競争に巻き込まれることなく、複製に多大なコストがかかる経営資源に着目することで、同質化戦略の効果を弱め、持続的な競争優位性を確立できる戦略論として知られています。

コアコンピタンス/ケイパビリティとの関連性

複製が難しい経営資源に着目し、自社の競争優位性を確立するリソース・ベースト・ビューは、多くの企業が取り組むコアコンピタンスやケイパビリティの根幹となる考え方としても知られています。

コアコンピタンスとは、「顧客に何らかの利益をもたらす」、「競合他社から模倣されにくい」、そして「複数の商品(製品)を持ち、市場を推進する」という3つの企業能力の指す経営用語です。一方で、ケイパビリティとは、組織が持つ独自の強みや、組織としての高度な業務遂行能力、品質保持力、生産性などを指す経営用語として知られています。

コアコンピタンスは「組織が掲げる目標・目的を達成するために必要な能力の根幹」であり、ケイパビリティは「組織独自の能力」という点で違いはありますが、経営資源(営業力や技術力、マーケティング力なども含む)に着目した、模倣されにくい企業独自の能力という意味では同義といえます。

そのため、リソース・ベースト・ビューの考え方は、企業が独自の経営戦略を打ち出せる優れた企業戦略論として認識されており、国内外のビジネススクールでも多くの学生が学んでいます。

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