PMI
顧客ニーズの多様化に対応する経営戦略としてM&Aが注目されています。このM&Aの成功のカギを握っているのがPMI(Post Merger Integration/ポスト・マージャー・インテグレーション)です。本記事ではPMIの意味やメリット、対応策から成功ポイントまでご紹介いたします。
PMIとは
経営の安定化を目指しM&Aを積極的に実施する日本企業が増えていますが、効果を最大化するためのPMIは見落とされがちです。
ここではPMIの意味や注目される背景をご紹介します。
PMIの意味
PMI(Post Merger Integration/ポスト・マージャー・インテグレーション)とは、M&A後に行われる、新しい組織体制の構築を目指した統合プロセスを指す経営用語です。
M&Aの失敗や統合の遅れは、企業価値低下や長期的な成長機会の損失、社員のモラルやモチベーションの低下、優秀な人材の流出を招いてしまいます。PMIは、企業文化の違いを乗り越え、高い水準でのプロジェクトマネジメントを行い、事業間シナジーの発揮を推進させることができるため、M&Aの成功には欠かせません。
具体的に、PMIは以下の3つの視点に分けられます。
-
経営の視点
統合後の企業経営に大きく影響を与える経営理念やビジョン、経営戦略、人事制度改革などに焦点を当てて統合施策を行います。 -
業務の視点
統合後の人員の再配置、コスト削減、情報システムの統合などの企業活動に影響を与える業務を中心に統合施策を実施します。 -
意識の視点
異なる文化を持つ企業の従業員同士が合併後の方向性や従業員の相互理解を深めるための施策が実施されます。
同じPMIとして、「購買担当者指数」(購買担当者景気指数)という、景況感を示す製造業PMI(製造業購買担当者景気指数)があり、主に製造業やサービス業における調査に使用されます。世界各国の統計調査やアンケート調査でも使用される指数であり、株式・金融市場の景気動向を知る重要な指数として扱われるため、企業経営の中でもしばしば耳にする経営用語です。
統合プロセスであるPMIとは違う用途で使用されるため、明確に分ける必要があります。
あわせて読まれている記事
-
オイシックス・ラ・大地の3社統合、軋轢は生じなかったのか? 松本取締役が語る、業界再編するM&Aの現場ログミーBiz
-
ポスト企業合併の科学!? : いかに合併企業同士をカルチャーデューデリジェンスするのか?立教大学 経営学部 中原淳研究室 大人の学びを科学する
-
M&A先の企業に、どこまで「経営の独立性」を持たせるか 失敗しないスタートアップの買収戦略ログミー[o_O]
-
じげん平尾氏・ユーグレナ永田氏が語るPMI戦略 "大きな変革か、ゆるやかな統合か"1 INDUSTRY CO-CREATION
-
【PMI成功論 #1】「事業への偏重が死をまねく」2年強で20億の回収に成功した、リジョブ鈴木の組織哲学FastGrow | 産業創出・イノベーションを加速させるビジネスメディア
-
アクイ・ハイヤー(人材獲得)型M&Aの是非を徹底議論INDUSTRY CO-CREATION
-
グローバル企業のPMI(組織統合)で活かせる日本人の”傾聴力”とは?INDUSTRY CO-CREATION
-
M&A後のドラスティックな組織変革を成し遂げる秘訣とは?(レノボ・ジャパン留目)INDUSTRY CO-CREATION
戦略・経営の記事を読む
- VUCA
- サステナビリティ
- コア・コンピタンス
- センスメイキング
- サプライチェーン・マネジメント
- ステークホルダー
- バランス・スコア・カード
- バリュー・チェーン
- ターンアラウンド
- プロ経営者
- タスクフォース
- 2020年問題
- ストックオプション
- 戦略マップ
- 合弁会社
- 予算管理
- 経営力向上計画
- ハインリッヒの法則
- インテグリティ
- CHRO(最高人事責任者)
- コンプライアンス
- 多角化
- 人事部 役割
- クロス・ファンクショナル・チーム
- ミッション・ビジョン
- 顧問
- 顧問契約
- 7S
- 経営理念
- HRビジネスパートナー
- コンプライアンス違反
- 事業計画書
- アカウンタビリティ
- クレド
- 事業承継
- 財務会計
- 健康経営
- インセンティブ制度
- 経営ビジョン
- 経営計画
- ゆでガエル理論
- 投機的リスク・純粋リスク
- 執行役員
- エコシステム
- ファブレス経営
- 経営資源
- 採用 業務
- エフェクチュエーション
- 外食産業
- ロイヤルティ
- タレントプール
- 社内ベンチャー
- リクルーティングの意味とは
- 後継者育成
- 人材戦略
- ケイパビリティ
- ミッションステートメント
- 人材ポートフォリオ
- クライシスマネジメント(危機管理)
- グローバル人事
- 日本的経営
- カーブアウト
- リスクマネジメント
- プロ・リクルーター
- ISO29990
- グローカリゼーション
- リストリクテッド・ストック
- オフショアリング
- シナジー効果
- 事業ドメイン
- アントレプレナーシップ
- 企業価値
- 全体最適
- 選択と集中
- カンパニー制
- 間接部門
- スケールメリット
- プロダクトライフサイクル
- CSR(企業の社会的責任)
- レイオフ
- MOT(技術経営)
- マネジメント・バイアウト(MBO)
- 内部統制
- デューデリジェンス(DD)
- 役員
- M&A
- 廃業
- リアル・オプション
- リソース・ベースト・ビュー
- 経営管理
- コングロマリット
- FLコスト
- 財務諸表
- 顧客満足
- キャッシュ・フロー計算書
- コーポレート・ガバナンス
- 経営課題
- 経営分析
- BCP(事業継続計画)
- 事業戦略
- 原価率
- ポーターの基本戦略
- 持株会社
- コーポレート・ファイナンス
- 貸借対照表
- 人件費
- コーポレートアイデンティティ
- 業務提携
- 財務管理
- カニバリゼーション
- 固定費
- ブランド戦略
- 管理会計
- 財務指標
- 営業利益
- フランチャイズ
- 損益計算書
- 粉飾決算
- ドミナント戦略
- 限界利益
- 戦略人事