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ポーターの基本戦略

2019年2月12日(火)更新

マイケル・ポーターの基本戦略とは、企業が所属する業界(市場)の中で、どのようなポジションを取っていくかを検討する競争戦略であり、「コストリーダーシップ戦略」「差別化戦略」「集中戦略」の3つに分けられます。現在でも導入している企業は多く、競争が激しい国内市場において、有効な戦略とされています。今回はマイケル・ポーター氏が提唱する、各基本戦略の定義やメリット・デメリット、活用方法をご紹介します。

マイケル・ポーターの基本戦略とは

米経営学の権威であるマイケル・ポーター氏が提唱する基本戦略は、今も尚、多くの企業が採用する戦略です。マイケル・ポーターの基本戦略とは何か、広く知られているファイブフォース分析との関連性を知ることで、理解を深められます。

ポーターの基本戦略とは何か

マイケル・ポーターの基本戦略とは、市場で競争優位性を確立するためには、「 競合他社よりもコストを下げる 」か、「 製品(商品)・サービスの品質やデザイン面で差別化する 」かという、2つの視点から考案された戦略です。

その結果、事業コストを低く押さえることで競争優位性を確立する「 コストリーダーシップ戦略 」、市場における自社の製品・サービスの価値向上を目的とした「 差別化戦略 」、この2つが競争優位性を確立するために重要な戦略であると結論付けています。

さらに2つの戦略の中間として、特定の分野(ターゲットや地域、製品)に集中することで低コストと差別化を実現する「 集中戦略 」も基本戦略のひとつとされています。集中戦略はコスト、差別化のいずれかに集中する戦略でもあり、「コスト集中戦略」と「差別化集中戦略」のいずれかに分けられます。

ファイブフォース分析との関連性

コストリーダーシップ戦略や差別戦略、集中戦略は、市場の中での自社と競合他社のパワーバランスによって、取るべきポジショニングが変わってきます。これらを見極めるには、「ファイブフォース分析」が有効です。

ファイブフォース分析とは、マイケル・ポーター氏が提唱したマーケティングフレームワークで、自社が所属する市場の5つの競争要因(新規参入企業の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力、代替品の脅威、既存企業同士の競争)を分析します。

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