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コーポレートアイデンティティ

2019年1月8日(火)更新

社会に価値を創出して社会的責任を果たすことは、企業の責務であり存在意義でもあります。一方で多様な価値観が広まり、顧客や従業員、ステークホルダーに企業価値をしっかりと理解してもらう重要性が高まっています。この記事では、企業価値や企業ブランディングに役立つコーポレートアイデンティティの意味や目的、メリット、さらに作り方や企業事例までご紹介します。

コーポレートアイデンティティ(CI)とは

顧客だけでなく、あらゆるステークホルダーに対して、自社の考え方やあり方、経営理念を理解・浸透してもらう上で、重要な企業戦略であるコーポレートアイデンティティ。意味や4つの指針、コーポレートアイデンティティの重要性を知ることで、その理解を深めることができます。

コーポレートアイデンティティの意味

コーポレートアイデンティティとは、企業の経済活動や経営理念、特徴、CSRなどを再認識し、言葉やデザインを中心としたシンボルを通して、世間一般に浸透させる企業戦略、またはその計画を指します。

コーポレートアイデンティティは、ロゴマークやシンボルマークの使用が一般的とされていますが、スローガンやコーポレートステートメント、ブランドカラー、コーポレイトフィロソフィー(企業哲学)、経営理念、企業キャラクター、書体などの要素を使って構成されます。企業の特性そのものをイメージ化して独自性・差別化を重視しているため、長期的な企業価値の向上や自社のブランディング化に有効です。コーポレートアイデンティティを示す成果物は長期的な使用が一般的ですが、M&Aによる企業統合や事業再編のタイミングで刷新されることも珍しくありません。

コーポレートアイデンティティの重要性

コーポレートアイデンティティは1930年代のアメリカから始まったといわれており、日本においては、1970年代に東洋工業(現 マツダ株式会社)の導入が初めてといわれています。

コーポレートアイデンティティは企業の独自性を強調し、競合会社との差別化を担うシンボルでもあるため、世間一般への認知向上に重要な役割を果たします。

中でも企業の考え方やあり方の影響を受けやすいBtoC企業にとって、コーポレートアイデンティティは消費者へのイメージの向上に大きく寄与します。また、企業の企業活動の考え方やあり方、行動指針を見直して企業ブランディングの再認識をさせてくれるものでもあります。

多様な価値観が広がり、SNS・インターネットの普及による情報の拡散スピードが高まる時代だからこそ、企業の姿勢、考え方をいち早く伝える手段として、コーポレートアイデンティの重要性が増していると考えられます。

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