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健康経営

2019年11月5日(火)更新

「健康経営」とは、健康管理を重要な経営課題の1つとして捉え、実践していくことを指します。従業員の健康づくりは、今後企業が生き残るためにも必須課題といえるでしょう。本記事では健康経営が注目されている背景や実施のメリット、国が行う様々な取り組みのご紹介、企業事例、導入ステップまで、健康経営を推進する上で押さえておきたい内容をわかりやすく解説します。

目次

健康経営とは

健康経営とは、 健康管理を重要な経営課題の1つとして経営的な視点で向き合うこと です。これは、「従業員の健康保持や健康増進を目的とした企業側の積極的な取り組みは、コストではなく将来への投資である」という考え方に基づいています。
アメリカでは1990年代から、日本では2009年頃から大企業を中心に健康経営に向けた取り組みが広がりました。

健康経営の意味

健康経営の語源は、アメリカの臨床心理学者であるロバート・ローゼン(Robert H. Rosen)氏が著書『 ヘルシー・カンパニー―人的資源の活用とストレス管理 』の中で使用した「ヘルシー・カンパニー(Healthy Company)」です。

この本が発表される以前にも「従業員の健康が組織に与える影響は多大なものだ」という意見は数多く存在しました。しかし、そのいずれも裏付けるようなデータが存在しなかったため信憑性に掛けており、多くの関心を集めるまでには至りませんでした。

それに対し、ローゼン氏は著書の中で主要米国企業200社の事例を取り上げ、 心身ともに健康な従業員ほど仕事に対するモチベーションが高く、さらに健康な従業員が多い企業はそうでない企業に比べて生産性が高く、離職率や企業による医療費負担が低い という分析結果をまとめました。

従業員の健康を管理することが組織全体のパフォーマンス向上に繋がることを事例研究で示したローゼン氏の本は、すぐに経営者や人事担当者の間で大きな話題となりました。
このような背景から、従業員の健康に配慮することで企業の継続的な成長の実現を目指す経営手法を指す言葉として、健康経営が用いられているのです。

健康経営の目的

健康経営の最大の目的は、不健康経営による 負のスパイラル を断ち切り、 正のスパイラル へと転換させることです。

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