連載:第18回 自社だけで悩まない!専門家に相談してみよう
大型連休明け、社員のメンタル不調が見えたら?会社として向き合うための基礎知識
2022年の大型連休は最大10日間の連休も可能なカレンダーとなっています。長期休暇を楽しみにしている人が多い一方、入社や転職、人事異動等により4月に大きく環境が変化した人にとっては、メンタル面で不調をきたす可能性もはらんでいます。いわゆる「5月病」です。もし社員に元気がなかったら?社員が出社してこなかったら?メンタル不調への会社としての対応について解説します。
メンタル不調となるおそれがある従業員を発見する
メンタル不調の従業員への対応として第一にすべきことは、メンタル不調となってしまう可能性がある従業員の発見です。なぜならば、メンタル不調が生じる前に当該従業員のケアをすることができれば、不調が生じた後のケアよりも効果的なものとなるためです。
もっとも、メンタル不調の可能性がある従業員自らが「自分はこのままではメンタル不調となってしまいます」と申告をすることは通常ありません。上司や先輩が従業員の様子を見て声掛けをしていくというのが基本的なスタンスとなります。
メンタル不調となってしまう可能性がある従業員を発見するためには、従業員が業務を行っているときの様子を確認する必要があります。
例えば、5月病との関係でいえば、大きく環境が変わった従業員は、新しい環境のもとで「失敗したくない」という不安やおそれを持っていながら業務を行っていることが少なくありません。そして、慣れない業務を完璧にこなさなければならないとの思いが強くなるあまり、頭の中で整理ができず、 単純なミスが多くなる ことがあります。
上司や先輩としては、当該従業員の仕事ぶりを確認し、単に「来たばかりだからミスがあるのは仕方がない」とするのではなく、 積極的に声掛けをし、業務の優先順位は何かを説明する、「やることリスト」の作成を勧めるなど、具体的なフォローをしていく ことで、当該従業員が抱える不安を和らげることができるでしょう。
従業員に対する声掛けを行う際には「事実」を指摘する
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