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人事評価

2018年11月21日(水)更新

「人事評価」とは、社員の業務の遂行度や業務への取り組み姿勢、能力の高さを分析し、判定することを言います。人事評価によって、明確な評価基準で評価ができるように、事前に基準を決めておくことで、毎回の人事評価で迷うことが無い、評価の一貫性を保つことができるというメリットがあります。

「人事評価」と「人事考課」の違いとは?

人事担当者にとって、『人事評価』『人事考課』は毎期ごとに発生する大きなイベント。円滑に人事評価と人事考課を行うために、覚えておきたい基本の知識と適切な運用をするために留意するポイントを特集する。

会社の規模が大きくなればなるほど『人事評価』と『人事考課』をどう設計し、運用していくのかは経営者にとって重要なテーマである。そもそも『人事評価』はどのような意味を持つのか。人と組織の関係に詳しい小野田孝氏に聞いてみた。

■小野田 孝(おのだ たかし)氏

[現職] 株式会社小野田コミュニケーションデザイン事務所 代表取締役
[生まれ] 1959年 横浜市
[学歴] 横浜国立大学経営学部卒業
[職歴] 1958年4月 株式会社リクルート(現リクルートホールディングス)入社。21年間に渡り、人材総合サービス事業部門、情報通信ネットワーク事業部門等にて、企業のHRM領域やコミュニケーションエンジニアリング領域の強化を支援。在籍中にエグゼクティブマネジャー、関連会社取締役を歴任。2005年9月に独立。現在は、個々の企業におけるビジョンや戦略を全社で確かに共有するための仕掛け作りや、次世代経営幹部候補者との未来構想セッションの運営を数多く実施

 

「人事評価とはあらかじめ上司と考え、共有しあった業務遂行設計図を当該期間が終了したら『その業務遂行設計図に対してどう活動したのかか』を振り返る行為です。部下の業務の進捗度や期間中に発揮した能力について管理者が判断をするのです。また、全社員に対して人事評価が行われたのちに、『全体集合のなかでの個々のポジション』を確定する行為を人事考課と言います。人事評価は絶対評価として行うもの。人事考課は相対的に行うものなのです。人事考課は、経営資源とポストの分配の基準になるために相対的に行うのです。人事考課の結果、ボーナスの配分や昇給の幅を決めたり、誰が昇進するかを決める。会社は業績に応じてボーナスに回せるお金も決まっていますし、管理職のポスト数も決まっていますからね」

ところで、人事評価を行う前に、作成しておかなければいけないものがある。それが業務遂行設計図である。目標管理シートやMBOシートとも呼ばれる。

業務遂行設計図(MBOシート)の作成から始めよう

「業務遂行設計図は『一定期間内に“何”をすることを通じて、“どのように”経営貢献をするのか』の内容が具体的に書かれた文章シートです。この内容に沿って仕事をするメルことが部下にとっては一番健全な状態。その業務遂行設計図は、会社の中期経営計画に関連して作成されます。会社には経営理念があります。経営理念とは、その会社が成し得たいことを文言にしたものです。その経営理念を実現するために、会社は中期経営計画を3年単位くらいで作ります。中期経営計画はときに見直されますが、会社にとっては事業運営のグランドデザインに位置付けられるものです。そして、その中期経営計画が各部署、個人に因数分解されます。中期経営計画と連関している『あなたがやるべきコト』が一人一人のミッションになるのです」

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