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ファシリテーション

2020年8月25日(火)更新

ファシリテーションとは、集団活動のスムーズな進行と成果を出しやすい環境の構築を目的とした手法を指します。近年、ダイバーシティの台頭で多様性が認められ、価値観や意見の違うメンバーが増えた事や、リモートワークなどで対面のコミュニケーションが減った事などから、よりファシリテーションの重要性が増しています。今回はこの「ファシリテーション」の意味や役割をはじめ、実施のメリット、必要なスキルから、優れたファシリテーションのポイント、研修会社まで幅広くご紹介します。

ファシリテーションとは?

ファシリテーションとは、集団活動のスムーズな進行と成果を出しやすい環境の構築を目的とした支援活動、または会議運営の手法を指します。

主に会議やプロジェクトの進行手法として活用され、合意に向けた論点整理や合意形成、参加者のモチベーション向上、アイディアの促進などの目的で行われます。また、ファシリテーションを主導する役割を担う人を「ファシリテーター」と呼びます。

異なる能力や多様な価値観をもつ人材が集まると、組織内に多様性が生まれ、さまざまな効果をもたらす一方、新たな課題も生まれます。そのため、メンバーの主体性を促進し、多様な意見とアイディアを最大限に活かす役割が求められるようになりました。

ファシリテーションは有能な人材の相互作用を促し、イノベーションの創出や問題解決、情報共有を可能とする優れた手法といえます。近年、このスキルは組織のリーダーにとって必要不可欠であるとされ、注目を集めています。


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ファシリテーターの役割

ファシリテーターの役割は、主に以下の4つです。

ゴールの明確化

ファシリテーターの大きな役割は、設定された目標やゴールに到達させることです。そのためには、あらかじめゴールを明確化し、メンバーに共有しておく必要があります。

そもそもこの会議は何のために開催されるのか、会議が終わった時点で何が決まっていれば良いのか、もしくはどのような状態になっている事が望ましいのかなどを設定し、最初に共有しておきます。

参加者の意見を引き出す

ファシリテーションが活用される場は、会議などチームメンバー全員でコミュニケーションが行なわれる場となります。そのため、ファシリテーターには話しやすい会議の雰囲気作りが求められます。

さらに議論を進める中で、参加者全員の意見を引き出すように会議を進行させ、意見を抽出することも重要です。そのためには、あらかじめ「相手の意見を否定しない」「お互いを尊重し合う」などのルールを共有しておく必要もあるでしょう。

会話の内容を整理(構造化)

様々な価値観を持ち、多様性のあるメンバーから多くの意見が出される中、それを整理し、話の内容をまとめ、方向性の軌道修正する事もファシリテーターの役割です。

例えば、意図が分かりづらい意見が出た場合などには、その本質を見極めた上で発言者に確認し、論点を整理する事も大切になります。

また、ホワイトボードなどメンバー全員が見られる場所に意見をカテゴリ毎に記載していくなどして、参加者が現在地を見失わないようコントロールする手法も有効です。

合意形成

そして、最も大切な役割は「合意形成」です。最終的に意見をまとめ、設定していたゴールに導く作業です。

あらかじめまとめられた意見を見直し、メンバー全員が「納得」できる着地点を見つけます。意見が分かれていたり対立している場合には、双方の意見のギャップを抽出し、その妥協点を模索します。

ここで重要なのは、ファシリテーターはどちらの側にも立たず、公平な立場であるという点です。

ファシリテーションにより得られる効果

ファシリテーションの実施は、さまざまなメリットを生むだけでなく、組織やチーム・グループの生産性を向上させることも可能です。

会議の生産性の向上

ファシリテーターは、チームメンバー全員の意見を吸い上げ、内容を絞込みまとめることができるので、限られた時間内で参加者全員が納得できる結論を導き出せます。「場」の雰囲気作りや参加者への気配りにより、短時間でも実のある議論が生まれ、結果的に会議時間の短縮にも。

さらにファシリテーターの役割には、会議の進行だけではなく、会議自体の開催準備も含まれます。そのため、「そもそもこの会議が必要なのか?」といった判断も行えます。必要な議題に絞り、会議回数も減らすことで、組織の生産性を向上させることができます。

アイディアの創出

変化し続けるグローバル経済の中で、ビジネス課題は高度化し、複雑性を増しています。それらの課題を解決するためにも、革新的なイノベーションや斬新なアイディアの創出は欠かせません。

これらを生み出すためには、それぞれ高度で特殊な能力を持ち、さまざまな価値観を持つ人材を一つに集め、活発な議論を促す必要があります。メンバーの多様性を尊重し、参加者同士が尊重し合える場を提供し、結論へと導くファシリテーターの存在は、イノベーションやアイディアの創出には欠かせないものといえるでしょう。

参加メンバーのモチベーション向上

ファシリテーターはメンバー全員の意見を傾聴・尊重することで、議論を促進することができます。結論や方向性に懸念や疑問を持つメンバーがいれば、目的を見失い、モチベーションの低下が生じてしまいます。

参加者全員の意見を尊重しつつ、ファシリテーターが率先して傾聴することは、参加メンバーのモチベーション向上にも反映されます。関係者全員が高いモチベーションのもと、達成すべき目標やミッションに到達するための原動力として、ファシリテーションは重要なポジションといえるでしょう。

ファシリテーターに必要な基本スキル

ファシリテーションを適切に行なうためには、必要な基本スキルがいくつかあります。それらのスキルを知ることで、最適なファシリテーション能力を身につけることができます。

対話促進のための「場」の提供力

ファシリテーターには、対話を促進する役割が求められます。そのため、チームメンバーそれぞれの特徴や性格、知識、経験を把握し、対話促進のための場を作り出す必要があります。

ミーティング開始時のアイスブレイクで場を和ませ話しやすい雰囲気を作ったり、関係者全員の議論が活性化するようにお膳立てをする、いわば「気遣い」の精神が求められます。

日頃からチームメンバーとの交流を持っておくことも重要です。

コミュニケーション能力(言語・非言語)

ファシリテーションにおいて、コミュニケーション能力はもはや必要不可欠の基本スキルです。しかし、ファシリテーションにおけるコミュニケーション能力は、他のそれとは性質が異なります。

スムーズな会話力はもちろん、傾聴を重視し、相手に対して適切な質問を行ったり、相手の意見を要約し、アウトプットする能力が求められます。

また、視線、態度、表情などもチームメンバーの意見を引き出すための重要な要素です。

これら言語・非言語全てのコミュニケーション能力がファシリテーターには必要とされます。

高い目的意識と見極め力

ファシリテーターは高い目的意識を持ち、グループ全体を俯瞰して見る能力が求められます。ファシリテーター自身が高い目的意識を持つことで、関係者全員に当事者意識を芽生えさせることができます。

また、迅速なチーム活動を行う上でも参加者全員が納得しているかどうかを見極めることも求められます。認識のズレを防ぐためにも、懸念や疑問を持っているメンバーをいち早く見つけ出し、傾聴する気配りが欠かせません。

優れたファシリテーションにおける2つのポイント

優れたファシリテーションを発揮し、組織やチームに高いパフォーマンスを維持させるには、以下2つのポイントを意識しましょう。

アイディアを広げる

ファシリテーターは参加メンバーの意見を傾聴し、他のメンバーの専門的な知識や経験と組み合わせ、アイディアを広げる意識を持つことが重要です。

一見、見逃されがちな発想も他のメンバーの意見や考えが加わることで画期的なアイディアに生まれ変わる可能性があります。

このようにどんな小さな意見やアイディアも潰すことなく、最大限に活かすことができないかを常に模索する必要があります。

中立の立場を意識する

ファシリテーターはいつ何時も中立の立場を維持しなければなりません。

どの企業においても、声の大きいメンバーやチームリーダーの意見が通りやすい風潮が存在します。しかし、それでは議論が活発化せず、自然と事前に決められた方向へと進んでしまいます。また、自分の意見が通りにくいことは、モチベーション低下の要因ともなります。

ファシリテーターは参加者の階級や地位に関係なく、中立の立場でメンバーに接する必要があるのです。

ファシリテーション研修の紹介

今後、管理職やチームメンバーはもちろん、中堅社員にもファシリテーション能力が求められます。このファシリテーション能力は、社内外の研修や講座を受けることで向上が可能です。

株式会社インソース

東証一部上場の講師派遣事業や企業研修を担う株式会社インソースでは、ファシリテーションの基本を学習できる「ファシリテーション研修 基本編(1日間)」を提供しています。

オンラインもしくは、指導力に優れた講師を社内に派遣し、「場のデザインスキル」、「対人関係」、「構造化」、「合意形成」の4つのスキルを、演習を通して、学習することができます。

【参考】ファシリテーション研修 基本編(1日間)/株式会社インソース

JMAマネジメントスクール

一般社団法人日本能率協会が運営するJMAマネジメントスクールでは、チーム運営や組織変革に必要なファシリテーション能力の学習できる「ファシリテーション・スキル修得セミナー」を提供しています。

2日間に渡って、演習を通して、ファシリテーションに必要なスキルや議論活性化に必要なツールを学習し、ロールプレイを実施して、実践的なファシリテーションを修得することを目的にしています。

【参考】ファシリテーション・スキル修得セミナー/JMAマネジメントスクール

リクルートマネジメントスクール

人材・組織開発、制度構築の3つの事業を主軸とする株式会社リクルートマネジメントソリューションズが運営するリクルートマネジメントスクールでは、会議運営に特化したファシリテーションを学習できるプログラムを提供しています。講義時間も3時間と短めで、基礎講座にあたるため、職種や階級に関係なく、受講することができます。

参加費も15,000円とリーズナブルに設定されているため、若手社員も気軽に受講できます。

【参考】ファシリテーションの基本~会議の生産性を高める4つのスキル~(156)/リクルートマネジメントスクール

まとめ

  • ファシリテーションは、会議の生産性を向上させるだけでなく、アイデアを創出したり、参加しているメンバーのモチベーションを向上させるために導入される
  • ファシリテーターは、まず会議のゴールを明確化した上で、コミュニケーションを活性化させ、意見を整理しながら、最終的に合意形成に至るまでのプロセスをサポートする
  • ファシリテーションを行うには、対話を促進させるための気遣いや、高いコミュニケーション能力、そして目的意識を持つ事が重要です

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