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複線型人事制度

2018年9月24日(月)更新

日本の企業が特徴として持っていた人事制度は、高度経済成長期に一定の成果を上げました。一方で、社会の変化にともなって価値観が多様化し、その変化に対応する必要も出てきています。そこで登場したのが複線型人事制度です。本記事ではメリットとデメリットを考え、さらにいくつかの事例を紹介していきます。

複線型人事制度とは?

古くからある日本企業の人事制度は、昇進や昇格の仕方が社内で統一されています。典型的な形でいえば、平社員が主任や係長になり、課長、部長と昇進していくキャリアコースの仕組みが該当します。これに対して、複線型人事制度とは、キャリア開発やコースが単一ではなく、複数の選択肢の中から従業員自らキャリアを選べるというものです。

比較的広く知られているのは、総合職として役職の階段を昇っていくのか、専門職としてその能力を極めていくのかに別れる制度です。単一の出世コースしかない会社であれば、基本的に役職に就くことのみが給料を増やす手段となりますが、それ以外の方法が用意されているのが複線型人事制度です。管理職に求められるジェネラリストとしてのマネジメント能力の資質がなくても、専門性のある分野のスペシャリストとしての能力があれば処遇が上がっていくというわけです。

その他にも企業の必要性にあわせていろいろな形の複線型人事が存在します。総合職と一般職という分け方をする制度もそうです。あるいは、管理職という立場は同じであっても、製造や販売などに携わるライン管理職と、総務や経理などに所属するスタッフ管理職では別のキャリアルートになるというケースもあります。働き方、出世の仕方、昇給の仕方、人生の選択肢が複数となるのであれば、それはすべて複線型人事制度と呼んでいいのかもしれません。

複線型人事制度のメリット

制度の形そのものが複線型人事の利点ですが、その形から生まれる従業員の意識変化も大切な要素といえるでしょう。いくつかのメリットをご紹介します。

ポスト不足に対応できる

旧来の単一的な人事制度では、同時期に管理職レベルの処遇を受けられる人数が限られていました。通常であれば会社組織はピラミッド構造になっているので当然です。そのため、事業に対して貢献度が高い社員でも、会社の中では平社員ということも珍しくなく、十分な報酬を与えられないということもありました。社内において、いわゆる勝ち組の数が限定されてしまうということです。

しかし複線型の制度を採用することによって、例えば技術開発の高い能力を持った人に専門職コースのキュリアパスを提示できます。そして、その分野のエキスパートとしてのポストに就いてもらうことが可能となり、勝ち組を増やすことにつながります。組織に貢献する人を公平に扱うために、ポスト不足を解消できるのが、最初に挙げられるメリットです。

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