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セクショナリズム

2019年2月7日(木)更新

セクショナリズムとはいわゆる縄張り意識のことであり、自分の属している集団の権限や利害、都合、立場などに固執し過ぎるあまり、他集団に対して無関心や非協力的、否定的、排他的といった態度を取ってしまう思考傾向です。生産性を大幅に低下させ、正常な企業経営や人材活用を困難にさせてしまうセクショナリズムを組織内から完全に排除するために必要な情報やノウハウを、言葉の持つ意味や対義語、種類や原因、解消方法や対策などの項目に分かりやすくまとめて解説致します。

セクショナリズムとは

セクショナリズムとはいわゆる縄張り意識や派閥争いのことであり、横の繋がりが弱い縦割り組織で多くみられるネガティブな思考傾向です。企業や会社を構成する部門、部署、部、課、係などのセクションの1つまたは複数においてセクション内部と外部の間に大きな精神的隔たりが発生することにより、人間関係の悪化や生産性の低下など様々な悪影響を及ぼします。

セクショナリズムが組織に与える影響はとても大きく、共同経営者がセクショナリズムによる排他の対象となってしまった場合には組織分裂という事態にまで発展してしまう可能性があります。

また、セクションを広義的に解釈すれば、担当者が1名しかいない業務における個人プレー(ワンマンプレー)も一種のセクショナリズムであるといえます。

セクショナリズムという英語の意味

セクショナリズム(sectionalism)は『部分的な』や『局地的な』という意味を持つsectionalと『主義』という意味を持つismを組み合わせて作られた言葉です。そのため、日本語では『派閥主義』や『部局割拠主義』、『セクト主義』などと訳されています。

なお、府、省、局、庁、委員会など国家機関や行政組織のセクション内で発生した同様のトラブルもセクショナリズムと呼びますが、当記事では企業や会社内で発生したセクショナリズムのみを扱うものとします。

セクショナリズムの対義語(反対語)

現時点でセクショナリズムには明確な対義語が存在しておりません。しかし、対義的用語というものは存在します。

強い派閥や縄張り意識によって非協力的な態度を取ったり連携を拒否する姿勢をセクショナリズムと呼ぶことから、対義的用語には『協力』や『共同』、『連携』といった要素を含める必要があることが分かります。

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