専門職制度
企業におけるキャリア開発の選択肢となる専門職制度。人事政策のひとつとして導入する会社も少なくありません。複線型昇進制度とも呼ばれるこの手法は、どのようなものなのでしょうか。また、そこにあるメリットやデメリットや、導入の事例をご紹介します。
専門職制度とは?
専門職制度とは、企業における人事制度のひとつで、特定の分野における専門的な知識や能力を評価して、管理職や役員と同じように厚遇するものです。職人のように技術力を持った従業員や、特定の資格を有する人材が対象として想定されます。
業務の内容は企業によって異なりますが、基本的には得意分野において貢献することが求められます。通常であれば管理職に与えられるような権限を付与され、自分以外のスタッフを率いるような場面も想定されます。管理職はジェネラリストとしての素養が求められるのに対して、専門職に求められるのはあくまでもスペシャリストとして企業に貢献することです。そのため、等級の設定があったとしても、それは社内のヒエラルキー的な階層ではなく、専門分野にいかに精通しているかということが主軸となります。
専門職制度の歴史
日本における専門職制度は意外と古くから導入されており、既存制度の穴を埋めるものとして1960年代頃から登場してきました。既存制度とは部長や課長、あるいは平社員といった階層によって処遇を決めるものであり、例えばエンジニアとして高い技術を有していても賃金に反映されにくくなっています。
階層評価の欠点を補うために職能給制度というものもありました。これは、一定以上の能力を認めることができればポストに就いていなくて昇給させるものです。処遇の公平性という面ではこれによって解決できることも多くあるのですが、一方で、「課長級」や「部長級」といった仮想的であいまいな階層を生み出し、人事管理の混乱につながったという側面もあります。
これら既存の制度の欠点を補い、人材の育成と活用を促す目的で導入されるようになったのが専門職制度です。得意とする分野での能力を純粋に評価してもらえるので、役職に就いていない社員にとっては、働く意欲や自己を向上させるモチベーションにもなります。個人の能力が成長して、それを組織内の役割分担として高レベルで発揮してくれれば企業にとっての利益になります。こうして、この制度を取り入れる企業がしだいに増えていきました。
専門職制度導入のメリット
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