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マネジメントレビュー

2018年4月8日(日)更新

製品やサービスの品質保証は、企業の売上・利益の確保はもちろん、企業への信頼を構築する大切な活動です。近年ではガバナンス・情報セキュリティーの強化など、定期的にマネジメントを行う必要があります。今回は企業にとって、大切な活動の一つであるマネジメントレビューの意味、規格、メリット、実施するポイントなどをご紹介いたします。

マネジメントレビューの定義と規格について

ビジネスにおいて、欠かせない活動の一つであるマネジメントレビューは、品質管理や情報セキュリティー以外にも対象となる分野は多岐に渡ります。マネジメントレビューを実施するには、マネジメントレビューの定義とそれに必要な規格をしっかりと理解することが大切です。

マネジメントレビューとは?

マネジメントレビューとは、企業が行なってきたマネジメント体制を振り返り、体制の成果や懸念・問題点を考察する経営管理活動を指します。対象となる分野は多岐に渡り、サービス・製品の品質管理や情報セキュリティーなどが主な対象となります。マネジメントレビューで使用される規格として、ISO、ISMSなどが挙げられます。定期的にマネジメントレビューを行なうことで、製品やサービスの品質担保、今までの組織活動・組織能力の分析、組織風土の見直し、コンプライアンスの遵守などのメリットが得られます。

マネジメントレビューの主導は経営者を含む経営層が担います。一般的には内部・外部監査の結果、顧客(ステークホルダーを含む)からのフィードバックを基に実施してきたプロセスの実施状況の適合性(品質システムの有効性)を測り、実施してきた活動(リスクマネジメントなど)の成果を見直します。その後、活動もしくは活動プロセスの改善の決定や処置を提案し、実践に移るという流れを汲みます。

マネジメントレビューの規格とは?

健全なビジネスを行なうための戦略であるマネジメントレビューには、適切な見直しができるようにモジュール化(標準化)された規格が存在します。今回、ご紹介するのはマネジメントレビューで採用されることが多い規格です。

ISO 9001

「ISO 9001」とは、一貫したサービスや製品の提供をすることで、顧客満足を向上させる品質マネジメントシステムの国際規格です。組織の品質担保活動のレビューを重視しており、世界170カ国以上、100万以上の企業・組織が利用している国際的に通用する規格でもあります。国内需要が飽和化し、海外に活路を見出す企業が増える現状において、ものづくりを主力とする日本企業には欠かせない、国際的な取引を迅速に行なうため規格といえます。

「ISO9001」は顧客満足の向上と一貫したサービス・製品の提供を狙いと定めています。この「ISO9001」は業種・業態に関わらず、認証取得が可能で、認証取得までにかかる時間は約1年です。

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