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プロセス評価

2018年7月14日(土)更新

業務遂行度や目標達成度などの結果だけでなく、目標達成までの過程を評価する「プロセス評価」。行き過ぎた成果主義の流れを是正することができ、人材育成にも有効であることから重要視されている評価制度です。今回はそんなプロセス評価を成功させるための、導入のコツや事例をご紹介します。

プロセス評価とは?

「プロセス評価」とは、結果だけではなくそこに至る過程(プロセス)を評価する人事考課手法のひとつです。短期的には結果が出ていなくても、結果にたどり着くまでの行動や活動が、成果に繋がる適切なものであるかを評価します。また、職種や職位ごとに期待する行動や知識、経営理念などを指標として評価基準に加えることで、共通認識を深めることができます。

広義的な解釈では、仕事に対する姿勢を評価する「情意評価」、業務を行う上での知識や技術を評価する「能力評価」、業務を遂行する上での行動を評価する「行動評価(コンピテンシー評価)」もプロセス評価に含まれます。

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成果主義の弊害

バブルの崩壊により年功序列制度から成果主義に変わり、それに伴い結果のみで評価する「業績評価」が徐々に導入されていきました。しかし、成果主義では長期的な視野での利益を追及することよりも、月ごとや半年ごとの短いスパンで結果を追い求めがちになり、ついつい目の前の数字を追いかける状況に陥ります。

例えば、顧客サービスに対する地道なアフターサービスよりも、クーポンやキャンペーンで一時的な売上げを大量にあげるため、充分な説明をせず強引に行う販売などが代表例です。こうした手法は、一時的なとはなるものの、企業の成長につながっていかず、下手をすればリピート客を減らす結果となります。

これは、成果主義に問題があるのではなく、企業のビジョン実現への取り組みや、プロジェクトの途中段階でその進捗状況などをチェックする仕組みがなかったためで、こうした弊害をなくすため、長期案件の過程を可視化して評価する方法として「プロセス評価」が広がっていきました。

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プロセス評価の現状

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