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コンピテンシー

2020年6月4日(木)更新

コンピテンシーとは「業務遂行能力の高い人物(ハイパフォーマー)に共通する行動特性」という意味の言葉です。人材開発や、人事評価および採用面接における評価基準などに活用でき、生産性に大きく寄与するため、近年多くの企業で導入が進んでいます。本記事では、「コンピテンシー」の意味をはじめ、コンピテンシーモデルの作り方や、組織における3つのシーンでの活用方法、メリットについて詳しくご紹介します。

コンピテンシーの意味とは

コンピテンシーとは「 業務遂行能力の高い人物(ハイパフォーマー)に共通する行動特性 」という意味の言葉です。人材育成や採用活動に有効であるとされており、近年活用する企業が増えています。

コンピテンシーは、米ハーバード大学の行動科学研究者D.C.マクレランド教授らのグループの研究結果によって生まれた概念だといわれており、この研究結果では、「 業績の高さと学歴や知能はさほど比例することなく、高業績者にはいくつか共通の行動特性がある 」と結論付けられています。

特徴として、 コンピテンシーの高さは学歴や専門性を必ずしも備えているわけではない という点が挙げられます。先述した研究結果からもわかるように、一般的な「 頭の良さ 」を表す指標よりも、他者とは異なる 思考の傾向や行動パターン が、高い業務遂行能力の要因であることがわかっています。

【関連】ハイパフォーマーの特徴とは?具体例と採用に活用する方法 / BizHint

コンピテンシーが注目されている背景

コンピテンシーの考え方が普及した背景には、成果主義の浸透が大きく影響しています。

成果主義は「成果や結果を基準に評価がなされ、どういったプロセスで成果に至ったか」を重視するため、「その成果は、適切にアプローチをした上で出されたものか」を判断できるコンピテンシーに注目が集まったと考えられます。

また、コンピテンシーを導き出すことによって、知識・経験・能力に不足がないにも関わらず成果が出せていない社員に対し、 成功法則(成功者の行動特性)を明確に示す ことができます。そして、それが個人のマンパワーを向上させ、結果的に 組織の生産性向上 に繋がるのです。

氷山モデルにおいてのコンピテンシー

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