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アグリゲーター

2019年12月23日(月)更新

複雑化し加速化する市場に対し、商品開発・流通への迅速な対応が求められる現代。アグリゲーターは、そうした現状への解決策として提唱される新しい働き方です。プロジェクトの中核となり、自身を含めた能力者たちをまとめる存在となるアグリゲーター。人材の登用、育成に際して人事担当者が今知るべき、アグリゲーターの役割と姿を追います。

アグリゲーターとは

アグリゲーターとは、アグリゲーター 知られざる職種 5年後に主役になる働き方(柴沼俊一、瀬川明秀共著 日経BP社)という書籍の中で紹介されている職業です。

アグリゲート(Aggregate=集める)が語源となっている通り、人材・資材・企業などプロジェクト遂行のために必要とされるすべてを集積し、適所に配置、統制を取る人物・職種を指します。

アグリゲーターに求められる動きや役割は以下のようなものです。

  • プロジェクトが短期間のうちに成果を出せるよう、統括的な立場で動く
  • 経過に従って発生する課題を切り分けて解決しながら、最終的な企業利益に導く役割を果たす
  • 自由な発想と行動力により、能力や物質的な要素を集散させ、常に最短の道を探っていく

アグリゲーターは社内からだけではなく、社外から選出されることもあります。社内部署間はもちろん企業枠の垣根も飛び越え、社内外のリソースを十分に活用できるプロフェッショナルとしての能力が求められます。

また、近年の電力業界においては、余剰電力の収集を行う事業者がアグリゲーターと呼ばれていますが、本記事では職業としてのアグリゲーターについて解説します。

アグリゲーターはコンサルタントなどの既存職種とどう違うのか

アグリゲーターは、実際にプロジェクトの中核となって動くため、自身もある分野でのエキスパートであることが基本です。全体の費用対効果、資材調達、商品・サービスの開発、流通チャネルの確保など、プロデューサーやプレイングマネージャー的役割を果たしていきます。

アグリゲーターの力量がもっとも問われるのは、「人を見る能力」です。企業に存在する課題を見極め、不足と余分を判断しながら迅速に必要な人材を社内外から確保します。プロジェクト全体を俯瞰し、立案から開発、商品化、流通までを完結に導くのが、アグリゲーターです。

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