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2017年12月20日(水)更新

プロパー社員

「プロパー社員」とは、「適切な、ふさわしい、ちゃんとした」などの意味を持つ「プロパー」に由来する言葉で、一般的に「生え抜き社員」「正社員」「自社の社員」といった意味を持つ言葉です。今回は、このプロパー社員についてご紹介します。

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1.プロパー社員とは

そもそも、プロパー社員とはどのような意味なのでしょうか。

プロパー社員の意味

そもそも「プロパー(proper)」とは、英語で「(目的・状況などにかなって)適切な、ふさわしい、ちゃんとした」などの意味を持つ言葉です。

「プロパー社員」は、一般的にその企業に新卒採用で入社した「生え抜き社員」、または「正社員」「自社の社員」といった、使われるシーンによって様々な意味に変化する言葉です。通常「プロパー」と略して使われる事がほとんどです。

「プロパー社員」が使われるシーン

先ほども触れたように、「プロパー社員」には主に3つの意味があります。

「生え抜き社員」を意味して使われる場合には、「中途採用社員」、所謂「転職組」との対比で使われます。また、「正社員」という意味で使われる場合には、派遣社員など非正規雇用のスタッフとの差別化として使われます。また、協力会社や関連会社からの出向社員が居る職場では「自社の社員」という意味でも使われます。

これらは、日本の企業社会独特の文化である「自身の立ち位置をはっきりさせたい」「他者と差別化したい」という特性が表れている言葉だと言えます。

特殊な使われ方

一般企業では「プロパー」を上記のような意味で使用しますが、例えば製薬会社では医療情報担当者(現在ではMRと呼ばれるのが一般的)の事を指して「プロパー」と呼ぶ場合もあります。またIT業界では、同じプロジェクトを進めるチームの中でも、「元請け社員」つまり仕事を発注する側の社員を「プロパー」と呼ぶ事も多いようです。

【出典】weblio英和辞典・和英辞典「properとは」

2.プロパー社員のメリット・デメリット

それでは、プロパー社員のメリットとデメリットについて見てみましょう。

プロパー社員のメリット

まず企業側から見たプロパー社員のメリットは、新卒から一貫してその企業で働いているため、比較的愛社精神が強いという点にあります。また、社会人のスタートから苦楽を共にしてきた同期の絆もあり、良いチームワークが生まれたり、横のつながりが強固であるなどの特徴もあります。

また、プロパー社員本人にとってのメリットは、企業によっては一貫してその企業で働いている事自体が評価され、昇給・昇格に繋がるケースがある事。特に「年功序列」の名残の残る企業では、その恩恵を受けられる事も多いでしょう。

プロパー社員のデメリット

次に、企業側から見たプロパー社員のデメリットです。一概には言えませんが、一つの企業での労働経験しか無いため、中途採用社員と比較して仕事の幅が狭まったり、視野が狭くなるなどの特徴があります。また、多様な仕事の進め方などに対応できず、融通が効かないという声も聞かれます。 プロパー社員本人にとってのデメリットは、企業側と同じように経験値が積めない、視野や可能性が狭まるなどの点が挙げられます。

3.プロパー社員と他社員との違い

それでは、プロパー社員とその他の社員との違いについて見てみましょう。

中途採用社員との違い

中途採用社員(中途採用者・中途入社者)と比較すると「プロパー社員」は新卒で入社した「生え抜き社員」という意味の言葉です。先ほども触れましたが、企業の人事制度によっては待遇や昇給・昇格、退職金にも影響が出る事もあります。

そもそも、新卒採用と中途採用では基本給に差があったり、その後の昇給の幅に違いが出る事も。特に「年功序列制度」が未だ残る企業では、その名の通り勤続年数が物を言います。その場合、中途採用社員は同じ仕事をしていても損をするというケースも出てきます。

非正規雇用社員との違い

非正規雇用社員と比較すると「正社員」という意味で使われるプロパー社員。非正規雇用社員と正社員では、そもそもの雇用契約が違いますので、給与や福利厚生、また今後のキャリア形成などの面において大きな違いがあります。

派遣社員は派遣元との派遣契約の元、時給制などの低賃金で働くケースが多く、また、派遣社員や契約社員には基本的に「契約期間」があり、その期間が終了すると退職となります。ただし、当然ながら非正規雇用社員と比較して正社員に課される責任は重く、勤務時間や仕事量はそれに比例して多くなります。

協力会社の社員との違い

協力会社の出向社員などと比較する場合「自社の社員」という意味で使われるプロパー社員。まず、待遇面はそれぞれの企業の労働契約に則っているので、一概に比較する事はできません。

ただし、同じプロジェクト内で同じ仕事をしていても、当然意思決定を任されるのはプロパー社員であるケースが多くなります。プロパー社員の方がより責任が重いと言えるでしょう。

4.プロパー社員と中途採用社員のギャップ

プロパー社員の3つの「意味」の中でも、特に摩擦が起きやすいのが、同じ正社員である「生え抜き社員」と「中途採用社員」です。ここでは、中途採用社員がプロパー社員に感じるギャップや、その解消法をご紹介します。

中途採用社員がプロパー社員に感じるギャップ

まず、中途採用社員が生え抜き社員に感じているギャップについて見てみましょう。2016年のマンパワーグループの調査(対象:400人)によると、過去5年以内に転職経験のある男女(正社員)を対象にした、「入社後、プロパー社員に対して感じたギャップ」について以下のような結果となりました。

  • 1位…何かと融通が効かない(21.8%)
  • 2位…給与体制(18.3%)
  • 3位…保守的でチャレンジをしたがらない(14.3%)
  • 4位…課題認識の違い(12.3%)
  • 5位…伝統・文化の変化を嫌う(11.8%)

【出典】マンパワーグループ「転職後の環境:転職者が”プロパー社員(新卒入社から在籍)”に感じるギャップとは?」

ワースト5位の中には、先ほどもご紹介したように、「融通がきかない」「保守的」「変化を嫌う」など、視野が狭まっていると見られる特徴が多数挙げられています。また、同じ仕事をしていても給与体系が違うなどのギャップも2位に挙げられています。

プロパー社員と中途採用社員の摩擦解消法

そもそも「プロパー社員」という言葉を使い「生え抜き社員か転職者か」を意識している段階で、摩擦は発生しています。それでは、この摩擦はどのような方法で解消できるのでしょうか。

世代間で仲間意識を育てる

まずは、お互いに同じ企業で働く仲間である事を認識する必要があります。

例えば、「同期」にはなり得ないのであれば、「同世代」で括り、業務外での活動や懇親会などを開催するのも一つの方法です。仕事以外で親睦を深め人間関係を作る事で、お互いの人となりや、これまでの経験を深く知る事ができます。そうする事で、例えばプロパー社員も中途採用社員の新しい提案を受け入れやすくなったり、中途採用社員も、企業風土などを知る良い機会になるでしょう。

社内研修などで共に課題解決に取り組む

懇親会だけではなく、社内研修なども同世代で開催し、共に課題解決に取り組む事も重要です。業務以外の機会でお互いの経験に基づいた意見を出し合う事で、保守的とも言われるプロパー社員も新しい発見をしたり、中途採用社員も、その企業に根付く考え方や価値観を知る事ができるでしょう。

適正な評価制度を構築する

プロパー社員・中途採用社員が同じ基準で適正に評価される人事制度も必要です。勤続年数や新卒・中途入社の関係なく、会社に対して貢献した人を正しく評価し、それを昇進・昇格、待遇に反映させる事が重要です。またそれを、社員に広く周知する事で、プロパー社員も中途採用社員も、同じ土俵で戦う仲間としてポジティブな競争心が生まれるでしょう。

5.まとめ

  • 「プロパー社員」という言葉は、対中途採用社員・対非正規雇用社員・対協力会社社員など様々なシーンで使われる意味の変化する言葉
  • プロパー社員には、チームワークや待遇が優れているなどのメリットがあるが、視野が狭まったり保守的に得るなどのデメリットも挙げられている
  • 特に摩擦の大きいと言われる中途採用社員とのそれを和らげるには、仲間意識の醸成や適正な評価制度の構築が必要である

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