close

はじめての方はご登録ください(無料)

メニュー

BizHint について

カテゴリ

最新情報はメールマガジン・SNSで配信中

新人教育

2020年2月10日(月)更新

昨今、ビジネスをとりまく急激な変化や人材不足に加え、新卒や若手社員の離職問題が深刻化するなか、新人教育の重要性が高まっています。コストをかけて採用した新入社員にビジネスの基礎を教育するのはもとより、様々な変化に対応できるマインドとスキルを持つ重要な戦力化としての役割も新人教育に求められています。本記事では、新人教育を行う際に必要な心構えから、成功のポイント、指導法や進め方まで徹底解説いたします。

新人教育における心構え

いつの時代も、上司や先輩から見て、新人は「理解できない」存在であることに変わりありません。一方、新人は「仕事で成果を出したい」「会社の期待に応えたい」「仕事を通して成長したい」という気持ちを持って入社しています。

企業と新人双方がWin-Winになるために、どのような心構えで新人教育に臨めばよいのでしょうか?

新人と向き合うときの心構え

新人とのコミュニケーションや、相談を受けたときなどポイントとしては、以下が挙げられます。

  • 新人は自分と異なる価値観を持つ人であると認識する
  • 新人の気持ちに共感を示しつつも、社会人としての在り方について理解していない場合は丁寧に教える
  • 相手がビジネスで重要な対面コミュニケーションが苦手な場合、相手の意見を聞いて理解した上で自分の意見を伝えるという基本が身につくよう、意識してコミュニケーションを行う

そのほか、新人が自分で行動を起こすサポートとして、会社が求める姿と新人がありたい姿を一緒に棚卸しすることも有効です。

その姿になるための必要なマインドやスキルを明らかにし、必要な行動を具体化していきます。

指導するときの心構え

新人に対して教育や指導をするときは、以下のようなポイントに気をつけましょう。

  • 新人の可能性を信じる
  • 新人の現状のスキルに対し適切な目標設定をすることで成長意欲を引き出す
  • 新人が主体的に学ぶ姿勢を引き出すために、自分で気づいて答えを出すための考える時間を要所で与える

限られた時間の中で目標達成に向けた育成を行うためには、新人の様子を観察しなが指導方法を使い分けることが大切です。

新人教育の3つのポイント

新人教育を行う際に、教育者側が意識したい3つのポイントをご紹介します。

相手への理解を深める

まずは、新人が自分と同じ考えであるという前提は捨てましょう。特に今は多様な価値観を持っている若者が増えています。指導を行う相手がどのような目的や考えをもって入社したのかといった理解を深めていくことが重要です。

特に、どのようなことでモチベーションに影響がでるのか知っておくと、新人教育に役立ちます。

また、コミュニケーションを深めていくことで、相手がどんな性格であり、どのような行動特性をもっているかという点も見えてきます。このように相互理解を深めることで、心理的安全性の確保にも効果的です。信頼が構築された状態であれば、新人教育も円滑に進むことでしょう。

ミスや失敗を責めない

仕事をしていればミスは起こるものであるため、それに関してダメだしや責めるのではなく、そこからひとつでも多くのことを学び、次に活かすことが重要であることを教えましょう。指導側は、ミスの原因を探り改善点や解決策を見つける支援を行います。

また、指導者側は、自分が行った説明や指導が適切であったか振り返ることも大切です。コミュニケーションがしっかりとれていなかったことで起こったミスであることも考えられます。

また、自身の失敗談などを伝えることも有効です。そこから学べることがあるのはもちろん、自分の上司や先輩も同じようなミスをしていたことがあるんだ…ということがわかるだけでも。新人のモチベーション向上につながることもあります。

フィードバックは積極的に

新人教育時のフィードバックはとても重要です。指導担当者だけでなく、人事や上司、先輩社員からも積極的なフィードバックを心がけて行うとより効果的となります。

フィードバックを行うときのポイントは、「気づいたら」「時間を空けずに」「事実を」「具体的に」「言葉で伝える」ことです。

間違った思い込みや慢心を防ぎ、努力を認めて成長を促すためにも、日ごろからコミュニケーションを取って関係性を築き、新人について知っておくことも必要となります。

特に、ポジティブフィードバックは新人の承認欲求を満たされるため、成長に欠かせない自信やモチベーション、企業貢献意欲の創出に有効です。

【関連】フィードバックの意味とは?実施時の注意点や最大化のポイントまで解説/BizHint

新人教育に役立つ4つのスキル

新人教育には、具体的にどのようなスキルを用いていくのがよいのでしょうか。

ここでは、4つの指導法をご紹介します。大事なのは、どれか一つだけでなく、それぞれの指導法を組み合わせて活用していくことです。

ティーチング

ティーチングは、知識やスキル、問題の解決方法などを「指導者が教える」指導スタイルです。

複数人にまとめて教える場合や短期間での習得を目指す場合に有効な指導法のため、Off-JTでもよく使われます。一方、教わる側が受け身の姿勢になりやすく、指導者の知識や経験よって教える内容のレベルが決まるというデメリットも。

新人の場合には5W1Hを意識して具体的に教えることや、教えた内容についての理解度を確認しながら進めることがポイントです。

【関連】コーチングとティーチングの概念の違いと正しい使い分け方とは?/BizHint

コーチング

コーチングは、クライアント(教育を受ける側)が解決したい問題について「質問や対話によって気づきを促し、答えを引き出す」指導スタイルです。

コーチングでは、自主的に考えて行動する習慣が身につきやすいメリットがあります。一方で、自身で気付きを得てもらうことが重要であるため、知識や経験が少ない対象者に向けてのコーチングは適切な手法ではありません。

新人の場合には、書籍などで紹介された質問を参考にして、日常会話など教育に影響が少ない場面から実際に活用してみることがポイントです。それによって関係性の構築やモチベーションアップが期待できます。

【関連】コーチングとは?意味や必要なスキル、活用シーン、おすすめ本をご紹介/BizHint

カウンセリング

カウンセリングは、クライアント(新人)が抱える悩みなどの問題について「対話を通して解決に向けた援助を行う」指導スタイルです。

カウンセリングとコーチングはともに対話を通して援助を行うスタイルですが、仕事の目標や将来の希望などポジティブな問題を扱うコーチングに対して、カウンセリングは不安や悩みといったネガティブな問題を扱います。

社会人経験が少ない新人の場合、抱えている問題について一緒に整理し、解決に向けて一歩踏み出せるよう後押ししてあげることがポイントです。また、相手が自己開示しやすくなるような関係性の構築も重要でしょう。

メンタリング

メンタリングは、業務に関する知識やスキルから仕事に関する悩みまで広範囲の問題に対して「対話や助言による気づきを通して自発的な成長を促す」指導スタイルです。

専門的なスキルは特に必要ではなく、身近な相談相手として会話などのコミュニケーションを中心に指導や支援を行います。そのため、専門性に関わる質問や深刻な悩みを相談された場合には、上司や人事に相談して対処する必要があります。

新人教育では、メンター(先輩など指導側)とメンティ(新人)で構成される「メンター制度」の導入が一般的です。この経験は、メンティだけでなくメンター自身の成長を促すことにも繋がります。

【関連】メンタリングとは?コーチングとの違い・効果・導入ポイントまでご紹介/BizHint

新人教育の準備の進め方

ここでは新人教育を円滑に進めるために必要な準備についてご説明します。

教育目標の設定

新人の自発的な成長を促すためには、企業の存在意義であるミッションや経営目標となるビジョン、業務遂行における行動規範となるバリューと、これらに基づく経営戦略、人事戦略と連動した教育目標を設定することが重要です。

目標設定によって教育の方向性が明らかになるため、新人のあるべき姿や習得するべき知識とスキルを設定しやすくなるだけでなく、新人にとっても成長目標が明確になり達成意欲を高めることができます。

また、新人毎の具体的な目標設定は、個々の実力を把握した上で行いましょう。

マニュアルの作成

新人教育の目標を策定できたら、その目標を達成するためにはどんな内容を指導していくべきなのかマニュアルを作成しましょう。

  • 企業で働く上で基本となるビジネスマナーや情報リテラシー、職場でのコミュニケーションの取り方と行動の指針や規範となる企業情報やコンプライアンス
  • モチベーション維持などセルフマネジメント
  • 基本的な仕事の流れについてに加え、関連項目として仕事の基本となるPDCA、報連相、PREP法、ロジカルシンキング
  • 基本的なビジネス文書の作成について、報告書や議事録、案内書の書き方や社内文書と社外文書の違いや作成時の注意点のほか、ビジネスチャットやメールのマナー

こうした社会人の基本となる指導内容は、新人教育マニュアルとして準備しておきます。

新人教育は個別対応が必要で、教え方に悩むことが少なくありません。教育に携わった担当者のノウハウを社内で共有し、今後の教育に役立てるために手引きとなるマニュアルや、確認に役立つチェックシートなどをまとめておくことも効果的です。

また、マニュアルは一度作成したら終わりではなく、都度改修を加えていくことことで次の年以降に役立ちます。

新人教育の手法を検討する

新人教育の方法としては主にOJT 、Off-JT、eラーニングがあります。ここでは活用ポイントと合わせてご紹介します。

OJT

OJT(職場内研修)とは、現場の業務を通して必要な知識やスキルを学ぶ方法です。

<OJTのポイント>

  • PDCAを継続して回すことで新人にあった効果的な教育方法へと改善していく
  • 成功や失敗に関わらず、自分で最後までやりきった小さな体験を数多く積ませる
  • 相手の心に響くことが腹落ちにつながるため、理屈の説明より体験談が効果的
  • 話す、書くどちらも端的に簡潔に伝えると新人に伝わりやすい

OJTは担当者だけで教育するのではなく、上司や先輩など職場全体で新人を育てる体制や仕組みをつくると効果的で、さらには教育担当の負担も分散することができます。

【関連】OJTの意味とは?計画~実行までのフロー、失敗例まで徹底解説/BizHint

Off-JT

Off-JT(職場外研修)は、社内外の集合研修を受講して、業務に役立つ考え方や知識、スキルを学ぶ方法です。

<Off-JTのポイント>

  • 実際の業務に役立ててもらうため、どんな場面でどう役立つのかといった活用例まで示す
  • Off-JTとOJTそれぞれのメリットを活かした実施タイミングや組み合わせの最適化を図る
  • 新人のタイプやスキルレベルに応じた教育目標とそれに合わせたカリキュラムを設定

新人教育の場合、ビジネスマナーなど社会人としての基本スキルや、職種によっては実務に必要なプログラムを受講するのが一般的です。

【関連】Off-JTとは?OJTとの違いやメリット・デメリットを解説/BizHint

eラーニング

eラーニングは、インターネットを利用してデジタルデバイスを用いた学習方法です。

新人の多くはデジタルネイティブな世代のため、eラーニングのようなデジタルデバイスを用いた学習方法は有効な手段となります。

<eラーニングのポイント>

  • 教える側と教わる側が同時に居る必要はなく、時間や場所も選ばない。何度でも学習できるため知識の定着化のメリットも
  • クラウド型のLMS(学習管理システム) では、受講者情報や学習の進捗状況、指導状況、進捗教材まで一括で管理できる
  • 1つのコンテンツが短時間にまとめられたマイクロラーニングも登場
  • SNS機能を持つシステムであれば、個人学習のデメリットだったコミュニケーションの促進も補える

【関連】eラーニングとは?メリット・デメリットや用途別eラーニングサービスまとめも/BizHint

まとめ

  • 新人教育でマインドや考え方、知識、スキルといったビジネスの基礎について教えることは、新人の定着化やその後の成長を支援するために必要な取り組みです。
  • 新人教育は目的ではなくあくまで手段であるため、教育目標を設定してPDCAを回して改善していくことが重要です。
  • 新人教育は、各企業のビジョンやミッションに沿った最適な教育方法を見つけて運用していくことが、企業と新人の成長に欠かせないポイントです。

人材育成の記事を読む

仮登録メール確認