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2018年1月18日(木)更新

フォローアップ研修

フォローアップ研修は、研修終了後、一定期間が経過した後、再度受講者が集められて開催される研修を指します。主な内容としては、最初の研修以降の振り返りを行ったり、現時点で必要なスキルや知識を身につけたり、今後の課題を抽出、そして目標設定などを行います。今回は、このフォローアップ研修についてご紹介します。

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1.フォローアップ研修とは

そもそも「follow up(フォローアップ)」とは、「追跡、追求・追跡調査、事後点検」等の意味を持つ英語で、一般的には「ある事柄を徹底させるために、あとあとまでよく面倒をみたり、追跡調査をしたりすること」という意味で用いられます。

フォローアップ研修は、研修終了後に一定の期間が経過した後、再度その研修の受講者が集められ開催される研修です。主な内容としては、最初の研修以降の振り返りを行ったり、現時点で必要なスキルや知識を身につけたり、今後の課題を抽出し目標設定などを行います。

【出典】weblio和英辞典・英和辞典「follow up」
【出典】コトバンク「フォローアップ」

2.フォローアップ研修の対象者

それでは、フォローアップ研修はどのような対象者に向けて実施されるのでしょうか。

新入社員

「フォローアップ研修」と呼ばれる研修は、新入社員を対象に実施されるケースがほとんどであると言われています。新入社員研修を終えた後、一定期間を置いてから再度同期で集まり、振り返り等を実施します。その際、トレーナー(先輩社員)が同席する場合もあります。

【関連】新入社員研修の目的とは?内容一例や企業事例、研修会社もご紹介 / BizHint HR

若手社員

若手社員を対象に実施される場合もあります。

新入社員の時期を過ぎ、仕事にも慣れてきた頃の若手社員に向け、早期育成やモチベーションの向上などを目指して、その年次に合ったスキルやノウハウの研修が実施されます。その際にも、研修後一定期間の後に「フォローアップ研修」を実施する事で、そのスキルがどれだけ身に付いたのか、そして今後どう活かしていくのかを考える機会を与える事ができます。結果、スキルの定着率のアップにも繋がります。

中堅社員

中堅社員になると、社内研修の機会も増加してくるでしょう。

組織の主戦力になる人材であり、部下を持つ社員も増えてきます。そのため、よりそのポテンシャルを発揮するためのスキルアップ研修や、部下育成のためのリーダーシップ研修、これまであまり触れる事の無かった、財務など他分野の知識の研修などもあります。その際にも、しっかりとフォローアップ研修で振り返りを実施し、学んだ事が身に付いているのか、どうすればより生産性を高められるのかを同期と一緒に考える機会が重要となります。

管理職社員

最後に、管理職社員です。

管理職社員向けの研修は、一般的に課長職以上の対象者に向けた研修であり、主にマネジメント等の内容が中心となります。人材マネジメントはもちろんの事、業務の遂行や組織のマネジメントについても学びます。これらの研修についても、一定期間の間現場で学んだ事を実践し、その後「フォローアップ研修」で振り返りを行う事により、目標設定の妥当性や、業務改善、人材育成プランの練り直しなど、様々な面で改善を行う事ができます。

3.フォローアップ研修の目的

フォローアップ研修の最も大きな目的は、それぞれの研修内容の振り返り、そしてその効果測定です。最初の研修が終了した後からフォローアップ研修までの期間内で、そこで学んだ事をどれだけ活かす事ができたのか、そして自身の身にどれだけ定着しているのかを振り返ります。

また、併せて現状の課題や自身が抱えている苦悩などを共有し、解決に向けた目標設定やディスカッション等を実施。今後の活動への計画を策定します。ただし、新入社員向けのフォローアップ研修については、その他にも様々な目的を有しています。

新入社員フォローアップ研修の目的

フォローアップ研修のメインの対象であるとも言われる「新入社員」。この、新入社員フォローアップ研修の目的について見てみましょう。

新入社員研修の内容の定着率アップ

まずは、研修で学んだスキルや知識を復習する事により、定着率を高める事です。新入社員研修で広く学んだ後、一定期間現場で実践し、それを「フォローアップ研修」で再び復習する事で、より自分ごととして受け入れる事ができ、定着率がアップします。

配属後の不安の解消

一般的に、新入社員研修を終えると実際の配属先でのOJTが始まるケースも多くあります。もはや「新人」ではなくなり、実際に現場を体験する中で、自身に課題や葛藤を抱えるナーバスな時期の不安の解消のための役割もあります。同期と同じ状況や悩みを分かち合ったり、トレーナー達とその解消方法を模索する中で、悩みや不安の解消に繋げます。

モチベーションの向上

次に、モチベーションの向上です。フォローアップ研修が実施される時期はある程度会社や仕事にも慣れ、入社時の「やる気」や「緊張」もほぐれる一方で、モチベーションが低下する時期であるとも言われています。そんな中、同期と現状の課題を共有する事で、仲間意識の醸成やモチベーションの向上に繋げる狙いがあります。

社会人としての自覚の再認識

最後に、社会人としての自覚の再認識です。新入社員と言えども、つい数ヶ月前までは学生だった人材。会社にも慣れて、緊張が薄れてくる時期に、再度社会人としての自覚を持たせる事、そして自身が組織の中でどのような役割を期待されているのかの再認識の目的もあります。併せて、ビジネスマナー等社会人としてのスキルの再確認の機会にもなります。

4.フォローアップ研修を行うタイミング

それでは、フォローアップ研修はどのようなタイミングで実施されるのでしょうか。企業によってその時期は様々ですが、それぞれ、最初の研修からの経過時期での目的の違いを見てみましょう。

研修の3ヶ月後

まずは、研修から3ヶ月後のフォローアップ研修です。比較的短期間の後に実施されるため、この3ヶ月間の目標の達成状況や、そのプロセス等をプレゼンテーションで発表するなどの具体的なプログラムが組まれるケースも多いようです。

新入社員が対象の場合には、これ以外にも配属後の不安の払拭や、社会人としての心構え・仕事の進め方を再確認する等の意図もあります。

研修の半年後

次に、研修から半年後のフォローアップ研修です。ある程度の時間が経過しているため、研修で学んだ事を実践で活かし、その結果も出てきているケースも多くあります。まずは、この期間の振り返りを実施し、同じ研修に参加した者同士で、課題の検討やディスカッションなどを実施します。そこで、色々な解決策を模索する事で、よりスキルを定着させるだけでなく、新しい引き出しを身につける事も可能となります。

新入社員研修の場合は、社会人や配属先に慣れて中だるみとなっている気持ちを引き締めたり、モチベーションをアップさせる等の目的もあります。

研修の1年後

1年後に実施されるフォローアップ研修では、研修後に1年間現場で実施してみての総合的な振り返りや、次のステップに向けてのプランの構築。また研修によっては、実際に部下を持ったり、マネジメント職に就くなど立場が変わる直前の、身につけた知識の再確認の場でもあります。

新入社員研修の場合は、1年経過すれば既に先輩社員へのステップアップが求められます。改めて自身の組織の中での役割や、後輩社員との関わり、これからのキャリアプランなどを考える機会としても利用されます。

5.フォローアップ研修時期の新入社員の心境

フォローアップ研修が実施される時期は企業によっても様々ですが、新入社員向けの場合、春に入社した社員に対して夏〜秋頃に実施されるケースが多いようです。

この章では、「2017年マイナビ新入社員意識調査 ~3カ月後の現状〜」(対象:新入社員研修フォローアップ講座(マイナビ実施)に参加した各企業の新入社員1,623名)を元に、フォローアップ研修を受ける時期(調査は7月)の新入社員の気持ちを見てみましょう。

社会人になり厳しかったと感じたとき

まず「社会人になってどう感じましたか」という質問に対し、「想像していた通り、厳しかった」(40.6%)・「想像していたよりも、厳しかった」(20.8%)と回答した、「厳しかった」と感じている人材に対する「︎社会人になり厳しかったと感じたときはどんなときですか(複数回答)」という質問では、以下のような回答が得られました。大半の人材が、自身の能力やスキル不足に不安を抱いている事が分かります。

  • 1位…③能力・スキル不足を実感したとき(81.8%)
  • 2位…⑧仕事内容が困難だと感じたとき(37.2%)
  • 3位…④人間関係の困難さを感じたとき(34.9%)

【出典】マイナビ「”2017年マイナビ新入社員意識調査 ~3カ月後の現状~”を発表 (2017.07.27)」

入社後に感じたギャップ

続いて「入社後どのようなことにギャップを感じましたか(複数回答)」という質問では、「思っていたより自由に仕事ができる」がトップとなりました。「思っていたより教育を受けられている」というポジティブな意見も同じく上位に挙がりましたはが「給料が思ったより少ない」という入社後ギャップとも思える事項も上位に入っています。

  • 1位…⑦思っていたより自由に仕事ができる(23.4%)
  • 2位…①給料が思ったより少ない(21.9%)
  • 3位…⑩思っていたより教育を受けられている(20.9%)

【出典】マイナビ「”2017年マイナビ新入社員意識調査 ~3カ月後の現状~”を発表 (2017.07.27)」

今自分に不足している能力

最後に、「実際に仕事をしてみて、今自分に不足していると感じる能力はどれですか(複数回答)」という質問に対しては、「計画力」が最も高く、続いて僅差で「主体性」「状況把握力」「実行力」「発言力」等が並びました。これらの能力については、フォローアップ研修に盛り込む等の対応で、そのスキルアップを支援する事もできそうです。

  • 1位…⑤計画力(34.7%)
  • 2位…①主体性(27.3%)
  • 3位…⑩状況把握力(24.8%)
  • 4位…③実行力(24.4%)
  • 5位…⑦発言力(23.7%)

【出典】マイナビ「”2017年マイナビ新入社員意識調査 ~3カ月後の現状~”を発表 (2017.07.27)」

6.新入社員フォローアップ研修の実施内容例

それでは、新入社員フォローアップ研修の実施内容の事例を見てみましょう。

現状の課題の把握と解決方法の模索

まず、現状の課題を把握し、その解決方法を模索するプログラムです。自分達が今抱えている課題を、ロジカルに考えて客観的に導きだし、把握します。それを同期同士で共有し合い、解決方法を模索します。

課題を解決する事で不安が払拭されるだけでなく、同じスキルを学んだ同期達の様々な新しい視点やアイデアを獲得する事ができ、更なるスキルアップが望めます。

実践事例のプレゼンテーション

次に、実践事例のプレゼンテーションです。新入社員研修で学んだ事を、その後のOJT研修などで実践し、それについての報告をプレゼンテーションします。これは、自身の研修期間の振り返りになるだけでなく、相手に伝わる資料作成、そして今後仕事で重要なプレゼンテーション能力の向上にも役立ちます。

組織の中の自身の役割の認識

次に、組織の中での自分自身の役割の再確認です。新入社員研修においては、まだ何の知識も無くただ漠然と企業の方針や経営理念、そして組織の中で自分がどのような仕事をするのか、という事の知識を身につけました。時間が経過して実際に現場を体験してから、改めて「自分は何のために働いているのか」という事を認識させる事で、社会人としての自覚、モチベーションの向上をはかります。

キャリアプランの作成

新入社員研修時にはまだ想像ができなかった社会人生活ですが、その生活にも慣れ、自身の今後についても考えを巡らせる余裕ができる時期に実施します。1年、3年後、5年後、自分自身がどのように成長しどのようなキャリアを築いていたいのかを考え、客観的にまとめる機会を与えます。そうする事で、ただ漠然と社会人生活を送るのではなく、目標に向けてメリハリを持って動く事ができるようになります。

コミュニケーション能力研修

コミュニケーション能力の研修については、新入社員研修ではなくフォローアップ研修に組み込まれるケースも多いようです。だんだんと組織で動く事にも慣れ、周りの人材との人間関係もできてきた頃に、社会人としての正しいコミュニケーション手法を学ぶ事で、仕事における基礎能力を養成します。

7.新入社員フォローアップ研修の研修会社

最後に、新入社員向けのフォローアップ研修の研修会社についてご紹介します。

株式会社インソース

講師派遣型研修や公開講座などを数多く手がける同社では、2016年4月〜2017年3月の間の「新入社員フォロー研修」の受講者数は5,811名となり、その研修評価は「内容をよく理解・理解」したとする人が98.2%、そして「講師がとても良い・良い」とする人が96.7%にものぼりました。

新入社員フォロー研修は、「基本」「仕事の進め方」「振り返りとビジョン形成」「コミュニケーション」等、数多くのプランが用意されており、社員の特性や開催時期に合ったプランを選択する事ができます。

【参考】インソース「新入社員フォロー研修:現場で使える研修ならインソース」

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

三菱UFJグループである同社の新入社員フォローアップ研修は、「入社後の生活を振り返り、社会人としての基本の大切さを再認識」「グループディスカッションを通した悩みの共有と解決」「2年目社員として成長するための目標設定」の3つを狙いとしています。

内容は、自分自身についての振り返り・ビジネスマナーの確認・組織行動の確認・悩みや問題の解決・そして、自己啓発目標の作成など幅広いテーマで学びます。また、要望に合わせたカスタマイズも可能です。

【参考】三菱UFJリサーチ&コンサルティング「新入社員フォローアップ研修 | 人材開発 | ソリューション」

りそな総合研究所株式会社

りそなグループである同社のフォローアップ研修は、主に入社半年後の社員を対象に実施され、「グループワークにより振り返りを実施し、期待される役割を再認識」「仕事の質向上のためのスキルを学ぶ」「今後の目標や課題設定」の3つの大きな特徴を持っています。

エリアは東京と大阪で開催され、大きく「仕事の基本コース」「製造業コース」「営業実践コース」に分かれています。たとえば「仕事の基本コース」では、入社後6ヶ月間の生活の振り返り、職場で期待される役割の確認、仕事上のコミュニケーションの重要性、今後の目標を立て「私の宣言書」を作成、などのプログラムで実施されます。

【参考】りそな総合研究所「新入社員フォローアップ研修」

富士通ラーニングメディア 

富士通グループである同社のフォローアップ研修は、「現状を振り返り、あるべき姿や行動を考える」「プロとして求められる行動を学び、認識する」「プロを目指すためのアクションプランの立案」を目標として実施されます。

時期は入社半年〜1年目程度の社員であり、具体的には実際に配属された後の仕事等の振り返り、そして社会人としての行動の確認。また、ロールプレイ等を実施し、自身の成長のために必要な事を自ら考え、アクションプランを立案します。

【参考】株式会社 富士通ラーニングメディア「新入社員のためのフォローアップ研修~プロフェッショナルを目指して~」

リクルートマネジメントスクール

最後に、人材大手リクルートグループであるリクルートマネジメントスクールの新人フォロー研修です。基本的に入社半年後以降のフォロー研修として利用されており、「新入社員の不満や不安の解消」「今後のキャリアプランの再設定」「振り返りと仕事の基本の復習」などの課題を解決できる内容になっています。

具体的には、グループディスカッション等の演習においての振り返り、そしてユニークな「入社してからの私」という再現ドラマの演習、ケース研究。そして最後に「私のプロフィール」としてイメージアンケートの実施や、自分自身についての研究、行動計画作りなどが実施されます。

【参考】社員研修・社員教育のリクルートマネジメントスクール「新入社員フォロー研修セミナー」

8.まとめ

  • フォローアップ研修は、新入社員向けに実施されるケースが多いが、若手・中堅・管理職など様々な対象に向けた研修の後にも有効である
  • フォローアップ研修には、最初に実施された研修の定着率アップや、学んだ内容の振り返り、効果測定などの重要な役割がある
  • 新入社員向けのフォローアップ研修では、振り返りや組織の中での役割の再認識だけではなく、コミュニケーション能力の研修やキャリアプランの作成等様々なプログラムが実施される

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