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2018年2月1日(木)更新

ソーシャルラーニング

ソーシャルラーニングとは、ソーシャルメディアをツールとして利用する中で学習することです。スマートデバイスやソーシャルメディアの普及によって、コスト低下やセキュリティ対策強化など導入しやすい環境が整いつつあります。ツールの活用が進めば学びだけに止まらず、生産性向上やイノベーション創出などの効果も期待できます。

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ソーシャルラーニングとは

ソーシャルラーニングとはどのような意味があり、どのような学習方法なのでしょうか?また、eラーニングとの違いについてもご説明します。

ソーシャルラーニングの意味

ソーシャルラーニングとは、TwitterやFacebook、YouTubeなどのソーシャルメディアをツールとして活用して学習することです。ソーシャルメディアツールに形成されたコミュニティなどを通して交流することで、より新しい情報や視野を与え合うことで学びが得られます。従来のような教える側と学ぶ側という明確な役割分担は曖昧になり、誰もが教える者であり学ぶ者という両方の役割を持つ学習方法であることも特徴のひとつです。

企業における社員同士のコミュニティ形成の場合、そこに共有された知識や経験などの集合知によって、情報の循環やそれによる相互作用が生まれます。このソーシャルラーニングによって、時代の変化が著しい昨今に増えている過去に経験のない問題解決やイノベーションの創出などに有効な方法として注目されています。

ソーシャルラーニングツールの例

ソーシャルラーニングで使われるソーシャルメディアツールには主に以下が挙げられます。

  • Twitter:
    社内用のグループを作成し、投げかけられた業務での疑問や質問に対して解決策を出し合う、あるいは業務改善についてアイデアを出し合う中で、学びだけでなく信頼関係を深めてチームとしての能率を高めることができます。
  • Facebook:
    社内用のグループを作成してメンバー間でドキュメントを共有して追加修正できるほか、チャット機能を活用してアイデアを出し合う、あるいは質問に対してメンバーが解決方法を提供することで必要な学びを得ることができます。
  • Wiki:
    社内Wiki を立ち上げ、社員それぞれが業務に必要な知識や技術などに関する情報を追加、修正することで、業務における問題解決や作業効率化、業務改善に役立てることができます。
  • YouTube:
    社内で動画を共有するためのチャンネルを作成し、そこへ社内研修や作業方法などの動画をアップし、必要に応じて視聴して学ぶことができます。

2つの学習形態

知識や技術を習得するための学習形態は、大きく分けてフォーマルラーニングとインフォーマルラーニングの2つがあります。ここではそれぞれの特徴についてご紹介します。

フォーマルラーニング

フォーマルラーニングは、予め目的に合わせて設計された学習プログラムを用いて、講師から学ぶ、あるいは自主的に学習することです。例えば、上司や人事部からの薦めで研修やセミナー、講習会に参加して学ぶ、あるいは能力開発のためにeラーニングやテキスト教材を用いて学習するなどです。このように、公的な学習形態を表します。

インフォーマルラーニング

インフォーマルラーニングは、業務に必要な知識や技術を知りたいなど、主体的な理由から学習することです。例えば、OJTや上司や先輩に業務について質問する、社内のナレッジマネジメントを活用して情報を得るなどです。また、ソーシャルラーニングもインフォーマルラーニングのひとつです。このように、インフォーマルラーニングは非公式な学習形態を表します。

eラーニングとの違い

eラーニングとの違いは、オンラインでのコミュニケーションがあるかないかです。eラーニングでは、パソコンなどの端末を使って映像や音声などマルチメディアを用いた学習プログラムに沿って自主的に学習を行います。その学習方法は、学習者が学習教材にアクセスする単方向の学びのため、自分のペースで教材内容を習得する学習に向いています。

一方、ソーシャルラーニングは、ソーシャルメディアツールを用いたオンラインコミュニティに参加してメンバーと双方向で交流する中で学びます。

【関連】eラーニングとは?メリット・デメリットや用途別eラーニングサービスまとめも/BizHint HR

ソーシャルラーニングが注目される背景

ソーシャルラーニングが注目される背景にはどのような理由があるのでしょうか?ここでは主に考えられる3つの理由をご説明します。

スマートデバイスの普及

スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスの普及は年々進んでいます。その要因としてスマートデバイスの進化の他に、格安SIMが普及したことによる個人のスマートフォンやタブレット端末の需要が増加していることが挙げられます。

また、法人ではノートパソコンの代わりにコスト削減やセキュリティ対策が進むタブレット端末を選択する企業が増えており、今後も法人市場の拡大が見込まれています。こうしてスマートデバイスが身近になり、ソーシャルメディアへアクセスしやすくなったことがソーシャルラーニングしやすい環境の促進に繋がっています。

【参考】ICT総研/2016年度 スマートデバイス市場動向調査

ソーシャルメディアの発達

IT技術の発展の中で、特にソーシャルメディアの発達によって新たなコミュニケーションの手段が拡大したことも挙げられます。

特にFacebookやTwitter、YouTubeなどのソーシャルメディアをスマートデバイスでいつでもどこでも利用できるようになりました。これはネット上のビッグデータから今知りたいことをすぐに検索して学ぶことを可能にしたと言えるでしょう。

企業ではソーシャルメディアをブランディングやマーケディングとして活用するだけでなく、社員や顧客と共にコミュニティを形成し、ソーシャルラーニングとして活用するケースも出てきています。

【参考】総務省/平成29年版 情報通信白書 SNSがスマホ利用の中心に

グローバル化の進展

グローバル化が進む中、社会の様々な変化のスピードが加速しています。そのため、従来の研修制度では知識やスキルの習得までに時間がかかり、今抱えている仕事上の問題に役立てることが難しいケースもあるでしょう。こうした場合、ソーシャルツールを活用して社内で知識やスキルを共有し、いつでもアクセスして学べるソーシャルラーニングは効果を発揮します。

また、多くの企業が抱える競争力の強化のひとつの方法としてソーシャルラーニングの活用があります。ソーシャルメディアを活用して、そこに集められた集合知やオンラインコミュニケーションによって互いに学び合うことでイノベーションの創出につながる可能性もあります。

【関連】グローバリゼーションとは?定義や課題、企業事例まで解説 / BizHint HR

ソーシャルラーニングのメリットとデメリット

ソーシャルラーニングにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか? ### メリット 主なメリットとしては以下が挙げられます。

  • 疑問などに対してリアルタイムに効率的な学びを得ることができる
  • 形成したコミュニティの中で知識や情報を共有でき、一元管理できることで齟齬が起こりにくくなる
  • 時間や場所に制約されることなく低コストで仕事に役立つ学びが得られる
  • コミュニティを通して社員同士の関係性が深まると、業務効率化や問題解決など様々な相乗効果をもたらす
  • 上司や先輩社員の暗黙知や豊富な経験を共有できるため、フォーマルラーニングではカバーできなかった学習について補完することができる
  • コメントを残す、あるいはナレッジを上書きするなどコミュニティが活性化すれば常に最新の知識や情報を共有することができる

デメリット

主なデメリットとしては以下が挙げられます。

  • フォーマルラーニングの代用とすることはできない
  • 形成したコミュニティでの交流が減少したり途絶えたりすると、ソーシャルラーニングの機会が失われる
  • IT環境が整備されていない場合には、導入までにコストや時間がかかる
  • ソーシャルメディアツールの環境を準備するだけでなく、活用を促すサポートなどソーシャルラーニングを活性化させることが必要になる
  • ソーシャルメディアツールが業務の流れの中で活用できない場合には、ソーシャルラーニングが仕事に役立たない

ソーシャルラーニングの導入におけるポイント

ソーシャルラーニングを企業内に導入する場合、どのような点に注意して行えばよいのでしょうか?ここではそのポイントについてご説明します。

目的の明確化と効果測定

ソーシャルラーニングを導入するためには、その目的は何かを明確にしておくことが大切です。

例えば、ナレッジを共有することで業務効率化と問題解決に役立てる、あるいは、自社のサービスや商品について社員からのアイデアを求め、改善や新しい商品開発に役立てるなどです。目的を明確にしておくことで効果測定がしやすくなり、ソーシャルラーニングの活用を推進するための問題点や改善策を見つけやすくなります。

その他、ソーシャルラーニングを組織として導入することを決定して周知することが、社員の参加意識を高めるのに効果的です。

ガイドライン策定と想定される事態への準備

新しい学習方法であるソーシャルラーニングに対して否定的な社員もいるでしょう。予めこうした事態を想定し、対処方法を考えておくことで冷静に対応することができます。このような意見はソーシャルラーニングに対する知識不足などからくる誤解を解くきっかけになり、導入ツールのユーザビリティの改善策に繋がる場合もあります。

また、導入にあたってのガイドラインは、最低限守るべき内容に留め、社員が参加しやすく、守るべきルールを明確に示すことが大切です。運用する中で、状況に応じてガイドラインを変更していくスタンスで進めるとよいでしょう。

業務で活用しやすいツールの導入

導入するにあたり、複数のソーシャルメディアからどのツールを選択するかはその後の活用に大きな影響を与えます。ポイントは、社員が業務の中で使いやすいこと、導入する前よりも仕事の生産性向上や問題解決力向上に繋がる可能性があることです。例えば、これまでよりも必要な時にすぐ情報にたどり着けるか、あるいはより的確な情報が得られるかなどが該当します。

また、導入にあたってツールの使い方や意義、ルールについてレクチャーを行うことも大切です。コミュニティの参加に関心を持たせ、正しいソーシャルメディアの活用を促すことができます。

ソーシャルラーニングの活用におけるポイント

ここでは、ソーシャルラーニングの活用を継続させるために抑えておきたいポイントについてご説明します。

活発に活用されている

導入初期は、ソーシャルメディアに明るい社員が中心となってオンラインコミュニティを盛り上げるなど、多くの社員に活用が浸透するまでは工夫が必要です。

例えば、まずはナレッジ共有など誰もが使いやすいコンテンツを立ち上げてツールの使用を習慣化させます。ツールの活用に慣れるに従い、オンラインコミュニティを立ち上げて意見を出し合えるようにするといった配慮を行うとよいでしょう。

こうした努力がツールの活用を活発化させるだけでなく、企業と社員共に様々な利益をもたらすきっかけになります。

業務との関連性がある

企業でのソーシャルラーニングは、組織戦略に沿ったものであり、日々の業務にも活かせる学びが得られることがポイントになります。業務に関連があればソーシャルツールの活用も活発になり、仕事に役立つことでツールの発展にも繋がります。

また、社員同士のコミュニケーションが盛んになれば、関係性が深まり、円滑な業務や過去にない問題が起きたときに、互いに知識や経験を共有して解決を図るといった相乗効果をもたらします。

このように、協調性や問題解決力、あるいはコミュニティでのファシリテーション力など社員の能力開発や新たな一面を発見することにも繋がります。

社交性が維持されている

ソーシャルツールを使って投稿し、コミュニティの交流を維持することがソーシャルラーニングとしての利益を生み出します。ツールにアップされた情報が相互リンクされる、あるいは最新情報にアップデートされることで仕事での問題や疑問に役立ちます。コミュニティに問題を投げると、複数のメンバーが様々な解決策を提案し、思いもよらない方法で問題解決できることもあります。

また、企業研修に参加したメンバーでオンラインコミュニティを立ち上げ、疑問を共有し質問し合うなど、研修後も学習を継続することで仕事に活かすこともできるでしょう。こうした様々な形で社交性を維持して互いにサポートしながら活用経験を積み上げていくことが大切です。

ソーシャルラーニングについて学べる本のご紹介

ここでは、ソーシャルラーニングについて学べるおすすめの本をご紹介します。

「ソーシャルラーニング」入門/トニー・ビンガム、マーシャ・コナー

本書は、ソーシャルメディアをソーシャルラーニング活用のためのツールとして捉え、職場あるいは組織の枠にとらわれず互いに学び合う場としての活用を提案しています。ソーシャルラーニングを積極的に導入して大きな効果を上げている様々な企業事例を紹介し、ソーシャルメディアの導入や活用について実践的に解説しています。

今後、自社にソーシャルメディアの導入を考えている人事担当者におすすめの本です。

【参考】Amazon.co.jp/「ソーシャルラーニング」入門/トニー・ビンガム、マーシャ・コナー

まとめ

  • ソーシャルラーニングとは、ソーシャルメディアをツールとして活用し、コミュニティの参加者が互いに学び合うことです。
  • ソーシャルメディアはブランディングやマーケティングとしてだけでなく、学習しながら仕事に役立てる活用法が注目され、導入が進んでいます。
  • ソーシャルラーニングはそれぞれが持っている情報や知識、技術などを組織全体で共有することによって業務改善やイノベーションの創出など、競争力を高める効果が期待できます。

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