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ワールドカフェ

2020年2月25日(火)更新

「ワールドカフェ」方式と呼ばれる、話し合いの場が今注目を集めています。ビジネスシーンでは「活発とは言い切れない会議」が多いものです。もし、会議がちょっとした工夫で活発にできたら、さまざまな課題を解決できるきっかけになるかもしれません。本記事では、ワールドカフェ方式によって話し合いを活発にする基本的なやり方を紹介します。

ワールドカフェとは

ワールドカフェとは、その名の通り、まるで「カフェ」にいるような雰囲気で、参加者同士がリラックスし、気軽で自由に対話ができるよう考えられた話し合いのやり方です。狭義では、「会議術」や「ファシリテーションのやり方」と見ることもできます。そもそもの始まりは1995年アメリカ・カリフォルニア州にてアニータ・ブラウン氏とデイビット・アイザックス氏の2名が知的資本経営に関わる専門家を招いた際に行われた会議が由来といえます。

ワールドカフェの効果

いわゆる「会議」は、堅苦しい雰囲気で行われるのが一般的です。そのため、柔軟なアイデアが出なかったり、発言者に対して問題や責任を追及したりするケースがよく見られます。 一方、ワールドカフェは、リラックスした場でそれぞれの意見が尊重され、柔和な雰囲気の中で自由に対話する方法です。少人数のグループにすることで発言機会が得やすいほか、途中で興味のあるグループに移動することで多様な意見に触れることができるため、情報量が増え、活発な話し合いができます。 また、話し合いのテーマに対して急いで解決策を出したり、合意形成したりすることよりも、対話を楽しむことを目的にしているため、お互いの理解を深めながら、さまざまな気づきや自由な発想、アイデアを生み出すことができます。

ワールドカフェのやり方

ワールドカフェの企画から開催までは、次のようなステップで行います。

開催目的の確認

ワールドカフェを開催するに当たり、目的を確認します。 ワールドカフェは、話し合うテーマに対して、急いで課題の解決策を見出したり、合意形成をして結論を出したりすることが目的ではありません。あくまでも自由に意見を出し合い、お互いの考えやその背景にある多様な価値観を知り、参加者の理解を深めることが目的です。 そこで、ワールドカフェを開催するときは、「なぜ、ワールドカフェを開催するのか」「なぜ、ワールドカフェ方式を用いるのか」を明確にしておくとよいでしょう。最も大切なのは、「リラックスしながら、楽しく話し合ってもらいたい」という思いです。 もし、成果として解決策や結論を見出したい場合は、別の手段も検討しましょう。

会場手配

参加人数を想定して会場を手配します。ワールドカフェは、必ずしも「カフェ」で行う必要はありません。職場やレンタル会議室などでも行うことができます。 ワールドカフェでは途中で席を移動することを考慮して、広さに余裕がある会議室を選ぶといいでしょう。また、プロジェクターやスクリーンなどの備品、飲食の可否も確認しておくといいでしょう。

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