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人事制度

2019年7月29日(月)更新

昨今、深刻化の一途をたどる人手不足を背景に、人事制度の改革に着手する動きが高まりをみせているようです。本記事では、人事制度の意味や目的をはじめ、要素を改めて整理し、設計・構築にあたってのポイントやトレンド・事例を分かりやすく解説していきます。

人事制度とは

人事制度とは、従業員の労働意欲を高め、業務遂行に必要なスキルを向上させるための仕組みを指します。具体的には、「 従業員の能力や実績を正当に評価し、適切に処遇するための基準 」として考えると分かりやすいでしょう。

企業経営を支える人的資源に関わる諸制度の体系化を通じて、生産性や業績の向上が期待できることから、 会社価値を高める経営戦略の一種 として位置づけられます。

ひと口に「人事制度」といっても、その言葉が示すものは多岐に渡ります。従業員にとっては、日々の生活に直接影響を及ぼす就労条件や報酬制度、福利厚生等が真っ先に頭に浮かぶでしょう。一方、経営陣であれば、人手不足対策として、従業員のやる気を高める等級・評価制度、能力向上に寄与する目標管理制度や教育訓練等の構築に重点を置く傾向が強いと言えます。

人事制度は様々な要素によって構成されており、置かれる立場によって重視する内容が異なる点に特徴があります。現場においては、人事制度が「人材と組織、両方の発展のためにあるもの」という認識の元、従業員と会社それぞれの視点から必要な制度の検討を進めていく姿勢が求められます。

人事制度の「狭義」と「広義」

人事制度は、しばしば「狭義」「広義」に区別されます。

狭義の人事制度とは、主に従業員の給与決定など、会社が重視する処遇決定に関わる諸制度のことです。

一方、広義の人事制度は人事関連のルールの総称であり、狭義の人事制度を中核として、その他にも労務管理全般や人材育成、福利厚生等に関わる諸制度が幅広く含まれます。