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2019年5月8日(水)更新

リアルタイムフィードバック

変化の激しいビジネス環境の中、これまでのようにクオーターや半期毎など長期スパンでの目標設定や人事評価では、その評価の適正や従業員の納得度にギャップが出てきました。そんな中、日々の従業員の行動をこまめに評価しフィードバックする新たな手法「リアルタイムフィードバック」が注目を集めています。今回はこの手法について、注目される背景や導入メリット、実施ポイントから、運用の手助けとなるITツールまで詳しくご紹介します。

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リアルタイムフィードバックとは

まず、リアルタイムフィードバックの意味と、それが注目される背景について見てみましょう。

リアルタイムフィードバックの意味

近年、新しい人事評価の手法「リアルタイムフィードバック」が注目されています。これは、その名の通り「リアルタイム」で同僚や部下に対してフィードバックを実施する事を指します。

これまでのように長いスパンで行う人事評価とは違い、その都度評価を実施する事で、精度が高く適正な評価に近づける事ができると言われています。

さらに、密なコミュニケーションが生まれる事で、お互いの信頼関係を醸成したり、従業員エンゲージメントの向上などにも効果的と言われる、画期的な手法です。

【関連】フィードバックの意味とは?実施時の注意点や最大化のポイントまで解説/BizHint

リアルタイムフィードバックが注目される背景

リアルタイムフィードバックが注目され始めた背景には、様々な要因があります。

変化の激しいビジネス環境

近年、ビジネス環境は「VUCA(ブーカ)時代」と呼ばれています。このVUCAとは、

  • Volatility(変動性)
  • Uncertainty(不確実性)
  • Complexity(複雑性)
  • Ambiguity(曖昧性)

の頭文字を取ったもので、複雑かつ予測がつきにくいビジネス環境を指す言葉です。

そんな中、これまでのような数ヶ月や半年単位の目標設定や振り返りでは、時代の変化のスピードについていけないだけでなく、評価やフィードバックにギャップが生まれてしまいます。

【関連】 VUCAの意味とは?VUCAな時代に求められるリーダーシップとは?/BizHint

人材及び働き方の変化による評価基準の多様化

近年はダイバーシティワーク・ライフ・バランスが叫ばれ、人材も働き方も多様化しています。このような状況において、さまざまな価値観を持つ人材に対し、一律のタイミング・一律の指標で人事評価を行っても、納得感が得られないという声も増えてきました。

評価対象である人材にマッチしたタイミングで適切な評価を行うには、その評価の頻度を上げ、柔軟性を持った人事評価を実施する必要があります。

【関連】人事評価制度とは?評価対象や評価手法、企業事例もご紹介 / BizHint

人材不足による人材育成やエンゲージメント強化の必要性

近年は、圧倒的な人材不足にあります。そのため、改めて人材一人ひとりのスキルアップと、優秀な人材の流出を防ぐためのエンゲージメント強化が必須課題となっています。

人事評価は「人材育成」「エンゲージメント強化」そのどちらにも大きな影響を与えるものです。適正な評価とフィードバックによって人材を成長させ、その評価の納得感を高める事によって、従業員とのつながりを強固なものにします。それが、結果的に企業の成長にもつながります。

【関連】人材育成とは?育成手段や施策・対象別の目的や求められるスキル・育成方法までご紹介 / BizHint
【関連】従業員エンゲージメントの意味とは?影響する要素、高めるポイントをご紹介 / BizHint

リアルタイムフィードバックのメリット

それでは、リアルタイムフィードバックによって得られるメリットについて見てみましょう。

より正確な評価の実現

これまでのように前回の評価や目標設定から期間が空く場合、過去の案件について記憶が曖昧になったり、つい直近の行動にフォーカスしがちになるなど、平均的な評価ができない等の課題がありました。

頻度の高いリアルタイムフィードバックなら、日々の行動をこまめに振り返る事ができるため、より正確で適正な評価を実現する事ができます。

信頼関係やチームワークの向上

単純に上司と部下の日々のコミュニケーション量が増加する事により、相手の仕事に対する考えや思いを深く知る事ができます。

それにより、信頼関係が醸成されるだけでなく、結束力が高まりチーム力の向上にもつながります。

変化に柔軟に対応できる組織に

冒頭でもご紹介したように、変化の激しいVUCA時代と言われる現代。細かなタイミングで行動を評価、そして軌道修正する事により、市場や顧客の変化にも柔軟に対応する事ができます。

また、評価の行程でお互いの持つ情報を共有することで、様々な情報をリアルタイムで共有・周知できる、強い組織にもなります。

軌道修正のスピードアップ

リアルタイムフィードバックを導入すると、日々の行動がこまめに評価される事により、その軌道修正が容易になります。そうして、日々トライアンドエラーを繰り返しスピード感のある成長サイクルを回す事により、人材育成にもつながります。

部下のモチベーションアップ

高い頻度で行動を評価される事により、従業員は、一つ一つの自分の行動に対して自信を持つ事ができるようになります。

併せて、自分への期待値や、その役割を日々明確に意識しながら仕事を行う事ができ、モチベーションアップや生産性の向上にもつながります。

リアルタイムフィードバックの実施ポイント

それでは、リアルタイムフィードバックを実施する際、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。

あくまでも評価対象者を主役に

ポイントは「主役は評価対象者(部下)である」という事を忘れない、という点です。

部下の行動を見て「ここは、こう改善した方が良い」「この失敗は、これが原因だ」等と決めつけて誘導するのではなく、基本的に傾聴の姿勢を保ち、部下自らが自分で気づきを得られるような場にする必要があります。

同時に新しい評価制度や手法を取り入れる

近年、リアルタイムフィードバックのような、頻度の高い人事評価を取り入れる企業が増えています。

例えば、ヤフー株式会社が導入して話題となった、週に1回15分程度のペースで部下とのミーティングを持つ「1on1」。また、高い頻度で目標設定と評価を行う「OKR」。さらに、Adobe社が導入した、継続的かつリアルタイムに実施され、形式はマネージャーに委ねられる新しい評価制度「check-in」などがあります。

リアルタイムフィードバックを導入する場合、具体的な制度自体の見直しも必要になるでしょう。

【関連】1on1の意味とは?話す内容や注意事項、効果を最大化するポイントをご紹介/BizHint
【関連】Google・Facebookも採用する『OKR』とは?KPI・MBOとの違いから事例までご紹介/BizHint
【参考】Adobeの新しい人事評価制度「Check-In」とは?/HR-AGORA

マネジメント層のフィードバックスキルのアップ

リアルタイムフィードバックを導入すると、当然フィードバックの頻度が上がり、部下は「フィードバックを受ける」事が日常となります。このフィードバックは部下の育成や仕事のモチベーションにも大きな影響を与えるものであるため、評価者は適切なスキルの習得が必須となります。

例えば先述のフィードバック手法「1on1ミーティング」においては、評価者に必要なスキルは「傾聴」や、「コーチング」「ティーチング」スキルなどであると言われています。

【関連】「傾聴」の意味とは?傾聴力が必要な理由や基本スキル&技法を解説/BizHint
【関連】コーチングとティーチングの概念の違いと正しい使い分け方とは?/BizHint

リアルタイムフィードバックをサポーツするツール

リアルタイムフィードバックを導入すると、これまでより格段にコミュニケーション量が増加します。多くのメリットがある一方で、マネージャーや上司の負担が大幅に増加してしまう事も。

それらの負担を抑えるため、リアルタイムフィードバックを手助けするITツールが導入されるケースも多くあります。ここでは、そのツールについて詳しくご紹介します。

HRMOS評価

株式会社ビズリーチが提供する「HRMOS(ハーモス)評価」のご紹介です。

ポイント

  • MBO・OKR・360度評価など様々な評価制度に対応し、運用をサポート
  • 目標の進捗や振り返りを日常的に記録し、リアルタイムフィードバックを促進
  • 「1on1」のアジェンダや ネクストアクションの管理など様々な機能を搭載

詳細

HRMOS(ハーモス)評価は、カスタマイズ性が高く、近年注目されている、MBOやOKR、360度評価などの様々な評価制度に対応したツールです。設定した目標の進捗状況や、日々のフィードバック内容がこまめに記録でき、リアルタイムフィードバックなど評価制度の「運用」をサポートします。

また、リアルタイムフィードバックに欠かせない「1on1」のアジェンダやネクストアクションの管理機能もあり、効率的なミーティングの実施を助けます。

他にも、従業員のデータベースや、従業員自ら個人情報の入力が可能なセルフサービス機能、人事のオペレーション自動化の機能も搭載したフル装備のツールです。

HITO-Link パフォーマンス

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する「HITO-Link パフォーマンス」のご紹介です。

ポイント

  • OKR形式で目標・進捗を容易に管理。1on1やフィードバックを効果的に
  • 様々な評価制度に合わせオリジナルの評価シートを作成可能
  • 日々のフィードバックの記録で、従業員の納得感のある人事評価を実現

詳細

「目標進捗の可視化」「高速サイクルのフィードバック」により、社員のパフォーマンス向上をサポートする事を目指したツールです。「頻度の低いフィードバック」「人事評価に納得感がない」「人材データが活用されていない」などの課題を解決します。

OKR形式で目標・進捗を管理する事で、1on1やリアルタイムフィードバックをサポート。組織と個人の目標を連携して管理できます。また、定期的に目標の進捗状況やアンケートを上司に提出できます。1on1のアジェンダや週報としても活用可能。これらにより日々更新したフィードバックを元に、納得感のある評価が実現できます。また、スマホでも利用が可能です。

Culture Amp

Culture Amp社が提供する「Culture Amp(カルチャーアンプ)」のご紹介です。

ポイント

  • マクドナルド、NIKE、Oracleなど多くの海外企業で導入されるツール
  • 「エンゲージメント」「従業員満足度」など、評価制度に対応した社内アンケートを実施
  • 心理学者や統計学者が設計した5種類のサーベイから選べる

詳細

海外でも人事評価は「リアルタイム評価」にシフトしつつあり、これをサポートするツール「Culture Amp」は、既にマクドナルド、NIKE、Oracleなど多くの企業で導入されています。

このツールでは、エンゲージメントや従業員満足度、各種評価制度に対応した社内アンケートが実施できます。アンケートは「ライフサイクル」「パフォーマンス」など5種類のタイプを搭載しており、心理学者や統計学者などにより設計されているので、科学的な分析が可能です。

ミーティングなど細かいタイミングでコメントによる評価が受けられ、改善の頻度もアップ。課題も可視化される事で、組織の改善点も見えてきます。

まとめ

  • リアルタイムフィードバックを実施する事により、適正な評価だけでなく、チームの信頼関係の向上や、人材育成、さらにはモチベーションアップなど様々なメリットがある
  • リアルタイムフィードバックを実施する際は、あくまで部下を主役に置き、評価者は傾聴の姿勢を保つ。また、マネジメント層のフィードバックスキルも見直す必要がある
  • リアルタイムフィードバックは、マネジメント層の工数がアップする事もあり、「1on1ミーティング」のアジェンダなどの管理など、様々な機能を有するITツールの活用が効果的

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