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脳科学

2019年3月26日(火)更新

最近、メディアで脳科学をテーマとするものを良く見かけるようになりました。人間の生活のさまざまな分野に関連するとされる脳科学とは、どのようなものなのでしょうか。脳科学への理解が、ビジネスに与える影響はあるのでしょうか。脳科学に関する基礎知識と共に、人事面での活用の可能性を探っていきます。

脳科学とは

脳科学の追求は、人間の心の動き、および生命システムのすべてを理解するためのカギとなります。人の心はハート(心臓)ではなく、脳の動きによって生じることはすでに常識となっていますが、認知・行動・記憶・思考がどこからどのようにして生み出されるのかはこれまで未知の領域にありました。

脳科学の発達により、これらすべては神経物質の伝達、シナプスの働きによるものであることが解明されています。さらに領域別の脳の神経の働き・ホルモンの影響が、人間の行動のどの部分に関わるのか、性格や人間性、「やる気」や記憶、意思決定などを定めるものとして研究が進められています。

今なぜ脳科学なのか?

今、脳科学が着目され、その解明が急速に進んでいるのには次のような理由があります。

  • 脳の回路を操作できるテクノロジーの発達
  • 遺伝子操作による動物実験の広がり
  • 脳の解析技術の進歩

これら3要素によりこれまで外部から観察するのみの対象であった脳が、さまざまな試験の対象へと変化しました。これに伴い各国が国家規模で、脳科学の発達に向け、力を入れ始めています。脳科学の進歩が、将来的な国家戦略を大きく左右するという共通の認識が示されていると言えるでしょう。

脳科学はどのように利用されているのか

それでは、脳科学はどのような分野で利用されているのでしょうか。ここでは「医療分野」「ビジネス分野」の2つを紹介します。