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2019年7月29日(月)更新

オーセンティックリーダーシップ

オーセンティックリーダーシップとは「自分がどういう人間であるか」、「自分が大切にしている価値観は何か」という自分自身の考えに根差したリーダーシップを指します。時代によって、さまざまなリーダーシップのあり方が議論されてきた中で、新たなリーダーシップとして注目されています。今回はオーセンティックリーダーシップの起源や特性、注目されている理由から開発方法までご紹介します。

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オーセンティックリーダーシップとは

オーセンティックリーダーシップとは、理想とするリーダーを演じるものではなく、自分自身の価値観や信念を重視し、誠実さや倫理観を持った上で人を導いていくリーダーシップです。

オーセンティックには「真正、本物、確実」といった意味があるように、自分の軸やスタイルに基づいた“自分らしさ”がカギになるリーダーシップとなります。

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オーセンティックリーダーシップの特性

オーセンティックリーダーシップは5つの特性があります。

  • 自分の目標を明確に理解できている
  • 自分が最も大切にする価値観・コアバリューに忠実である
  • 情熱をもって人やチームをリードできる
  • 周囲と建設的なリレーションシップ(信頼関係)を構築できる
  • 自分自身の価値観や倫理観を守るため、規律を遵守する

自分の強み・弱みを把握したうえで、 「自分自身の人生にとって何が大切か」を明確にしており、その基準に基づいた価値観や論理観をもとにアクションしていきます。確固たる信念や価値観による行動は必然的に人を惹きつけ、周囲の人にも良い影響を与えていきます。その結果、周りとの信頼関係を構築していくことが可能です。

オーセンティックリーダーシップの起源と注目されている理由

オーセンティックリーダーシップは、2003年に米メドトロニック社CEOのビル・ジョージ氏によって提唱されたリーダーシップ理論です。

ビル・ジョージ氏は、米エンロンをはじめ、2001~2002年に起きた巨額の不正会計の露呈により経営破綻する企業が相次いだことから、従業員や株主、顧客などのステークホルダーを重視しない、私腹を肥やすための経営を痛烈に批判。その後、同氏はトップマネジメントのあるべき姿を示した理論を提唱し、これがオーセンティックリーダーシップ論として普及していきました。

オーセンティックリーダーシップに注目が集まっている理由のひとつは、上記のように利益のためならあらゆる不正も辞さなくなってしまった既存のリーダーに非難が集中し、リーダーシップの在り方を見直す風潮が強まったことにあります。つまり、経営者の価値観や倫理観が問われる時代に変わってきているのです。

変化が激しいVUCA時代に突入し、多様な価値観や考え方を持っている人材も増えるなか、リーダーとフォロワーの信頼関係の構築は必要不可欠な要素です。独善的なリーダーの下では、組織全体の機動力や生産性に悪影響を与えます。

オーセンティックリーダーシップでは、自己を振り返り、倫理を重視し、かつ透明性の高いマネジメントを行うため、フォロワーが自ら動いてしまう状況を生み出せます。現代では、従来のリーダーがフォロワーを率いていくのではなく、フォロワーそれぞれが自ら考え動く組織が求められていることからも、オーセンティックリーダーシップに注目が高まっていると考えられます。

オーセンティックリーダーシップの開発方法

オーセンティックリーダーシップは、学習と努力によって体得が可能です。それでは、どのように身につけていけばよいのでしょうか。

自己理解の促進

まずは自分自身のことを知ることが重要です。大きく分けて以下の2つを行うことで自己理解を深められます。

  • 自分の強みや弱みを把握する
  • 自分の普段の態度や行動が周囲にどのように思われているかを理解する

この2つの作業を通した上で、「自分の感情がどんな時にどんな事柄に対して興味を持ち、情熱を持てるか」を振り返りましょう。

自分が持つ道徳性への理解

自己理解を深めたところで、自分自身の「軸」を決めていきます。

オーセンティックリーダーシップは、従来のリーダーシップとは異なり、倫理観を重視します。この論理観が軸であり、スタイルであり、自分らしさです。

自分の中にある道徳性を整理し、正しい価値観と倫理観に基づいた道徳性を理解することが大切です。しかし、道徳性だけでは柔軟な働きを実現できないため、自分の目標とコアバリュー(中核的価値観)、そして道徳性をバランス良く処理し、行動に移していきましょう。

公平性・透明性のある関係構築

オーセンティックリーダーシップでは自分をいかにさらけだせるかがポイントとなります。自分を偽らず、上司や部下など関係なく本音で語りあえることが重要です。

自分自身の軸をしっかり持っていれば判断軸が明確になるため、公平性・透明性のある関係を構築することも可能です。普段の行動はもちろん、業務の進め方や評価制度に関わる内容まで、伝えるべきないようはオープンにしていきましょう。

情熱をもってコミュニケーションをとっていくことで、自然と周りの理解も得られ、信頼関係を築いていくことができます。

行動の振り返り

オーセンティックリーダーシップにおいて忘れてはいけないのが「行動の振り返り」です。常に自省の姿勢を保たなければいけません。

自らの価値観や倫理観に則った意思決定や行動ができているか、自らの行動が周囲にどのように思われているかを振り返り、修正すべき行動を整理していきます。また、自分にとって大切な価値観や倫理観にブレがないかも振り返る必要があります。

ひとつの価値観に対して、情熱的にいることは大変な労力が必要です。どんな逆境においても情熱を忘れず、価値観・倫理観を維持できるかを再確認する機会を設けておきましょう。

まとめ

  • オーセンティックリーダーシップとは「自分がどういう人間であるか」、「自分が大切にしている価値観は何か」という自分自身の考えに根差したリーダーシップです。
  • オーセンティックリーダーシップは5つの特性があります。
  • オーセンティックリーダーシップは開発可能なスキルであり、「自己理解への促進」、「自分が持つ道徳性のへの理解」、「公平性・透明性のある関係構築」、「行動の振り返り」を通じて、体得できます。

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