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人事データ

2019年9月10日(火)更新

「人事データ」とは、従業員に関するデータのことで、「氏名」「生年月日」「住所」といったものから、「スキル」「評価」「勤怠」など数多くのデータが含まれます。近年では、こういったデータのクラウド化が、多くの企業で推進されているほか、蓄積されたデータを分析することで、これまで面接官や評価者の主観や、評価対象者との相性といったことに左右されがちだった採用面接や人事評価を、より制度が高く納得感のあるものにしていこうという取り組みが始まっています。また勤怠データを分析することで離職の可能性のある社員を事前に予測しようとする取り組みも広がりつつあります。

1.人事データとは?

いま、にわかに着目されている人事データ。またの名を「ピープルアナリティクス」。その具体的な活用方法について、人事データの分析を行う株式会社ミライセルフ代表の表 孝憲氏に話を聞いた。

「人事データとは、会社にある“人に関わるすべてのデータ”です。例えば、勤怠の記録、評価のデータ、入社前の面接やSPIの結果などなど。

大別すると3つに別れます。『’事実・行動としてどんなことをしていたのか』『どんな特徴・能力を持っているのか』『どう考えているか』です」

個々の行動を当てはめるならば、『’事実・行動としてどんなことをしていたのか』は勤怠の記録、『どんな特徴・能力を持っているのか』には評価や面談の記録、『どう考えていたか』はその人の内面に当たるアンケートデータなどが相当する。

人事データの3系統

  • 事実・行動としてどんなことをしていたのか
  • どんな特徴・能力を持っているのか
  • どう考えているか

2.今人事データが注目されているわけ

これまでも人事データは、データ単体としてはあったはずだが……。なぜ今、脚光を浴びているのだろうか。

「人事データを分析している私たちも明確な問いには窮するところが実はあります。生の人事データ自体は、以前から存在していましたが、ビジネススクールでも分析のアナリティクスを細かく教え始めたのは最近。