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2019年7月22日(月)更新

アイスブレイク

アイスブレイクとは、緊張感を解いて場の雰囲気を和ませるために用いる手法です。それにはその場にいる全員が気軽に参加できる手法を選択する必要があります。アイスブレイクを成功させるポイントは、参加者からつい笑いがこぼれて場が和むような、他の参加者と係わり協力しあうコミュニケーションの中で緊張を解きほぐせる内容であることです。この記事では、アイスブレイクの概要や注意点に加え、会議や研修、採用面接など、シーン別に明日から使えるアイディアもご紹介します。

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アイスブレイクとは?

アイスブレイクとは、初対面の人同士や普段交流の少ない人たちと集う場で、緊張や不安をほぐして場を和ませ、コミュニケーションしやすい雰囲気をつくる手法のことです。ビジネスにおけるアイスブレイクでは、集まった者同士が積極的に関わり合う場の雰囲気を醸成することで、会議や研修、面接の目的を果たすために用いられます。

アイスブレイクをビジネスシーンで利用する目的

アイスブレイクをビジネスシーンで利用するのには、いくつかの目的があります。主に各人がパフォーマンスを発揮するための場づくりが挙げられますが、その具体的な理由を見てみましょう。

緊張を解きほぐすため

ビジネスにおいて各人がパフォーマンスを発揮するためには緊張を解きほぐすことが大切です。例えば、限られた時間の中で企業にマッチする人物かどうかを見極める面接では、アイスブレイクを活用して応募者の緊張を解きほぐし、本来の姿で安心して話せる場を提供することが可能です。これによりミスマッチを防ぐことにも繋がります。

話しやすい場づくりのため

ブレスト・意見のすり合わせの会議や研修のワークショップでは、活発な意見交換が必要な場面などがあります。大勢の人がいる中で発言しにくいままでは本来の目的は果たせません。そこでアイスブレイクを活用することで、安心して発言しやすい場をつくることができます。

ゴールや目的達成の手段のため

会議や研修の生産性を上げるためにアイスブレイクを活用すると効果的です。その場合、アイスブレイクの目的とゴールを設定して活用すると、より確実な効果をもたらします。

シーン別アイスブレイクアイディア集

海外の著名なビジネスマンが、プレゼンテーションを行う際に冒頭で軽いジョークで笑いを誘うことがあります。これにより場の雰囲気がほぐれて話し手も聞き手もリラックスかつ集中できる状態になります。これもアイスブレイク効果の一例です。

ここでは、アイスブレイク活用法をシーン別にまとめました。

打ち合わせ・会議

社内でも、初対面に近い人との会議では緊張感が漂うことがあります。あるいは定例の会議でいつも同じ人が発言するなど偏りがある場合があります。そのような状態ではよい意見やアイデアは出にくく、生産性が悪くなってしまいます。

そんなときは短時間で場が和むアイスブレイクを活用しましょう。安心して活発に意見を出し合える場の雰囲気をつくることが大切です。

活発に意見やアイディアを出し合える場の雰囲気をつくるために、短時間で場が和むアイスブレイクを紹介します。

親指小指体操

両手の親指と小指を使った、座ったままできる簡単なアイスブレイクです。脳の血流を良くして、眠気を覚まし、頭をクリアにする効果があります。アイディアをたくさん出したいときや、会議途中のリフレッシュにおすすめです。また、相手の意外な一面を発見できるため、コミュケーションのきっかけとしても活用できます。

やり方は、下記の通りです。

  1. 両手を軽く握り、前に出します。
  2. 片手は親指を立て、もう片方の手は小指を出します。
  3. 反対に片手は小指を出し、もう片方の手は親指を立てます。
  4. 互い違いになるように出したり引っ込めたりします。

はじめはゆっくりと、慣れてきたら徐々にスピードを上げてみましょう。うまくできなくても脳は活性化されるのでリフレッシュ効果があります。そのまま首を回したり体を伸ばしたりなど、ストレッチをして気分を切り替えてもいいでしょう。

チェックイン

その場にいる全員が1人ずつ話をして場を温めることで発言しやすくします。朝礼やミーティングで取り上げられるなど、様々な場面で活用できます。

やり方は、下記の通りです。

  1. 進行役が話すお題と時間を伝えます。
    例:1人30秒少々で、『今の気持ち』について話してください
  2. 1人ずつ時間内でお題について話します。

自発的に発言することが重要なので、話す順番は時計回りなどではなく、発言したい人から行う方が望ましいです。

アイスブレイクに使える時間によって、参加者が話しやすいように進行役がうまくサポートしたり、感動した映画の感想を全員で話題を共有したりなど、場の雰囲気づくりに活かすための工夫をしてみましょう。

チェックアウト

会議終了時には、チェックインと同様に、会議の感想を1人ずつ話す「チェックアウト」を併せて行うことも有効です。感情や理解をすり合わせ、次の会議設計に反映させることができます。

やり方はチェックインと同じですが、会議の振り返りと参加者のモニタリングを行うため、発言のお題としては「今日の会議を経て感じたこと、考えたこと」などとすることが一般的です。

お金の大きさ

普段当たり前だと思っていることを見直す重要性に気づかせてくれるアイスブレイクです。

やり方は、下記の通りです。

  1. 進行役が指定した硬貨(例えば5円玉)の大きさを紙に書きます。
  2. 進行役が実際の硬貨(例えば5円玉)を見せて答え合わせをします。

応用編として効果の裏に書いてある絵柄を書いてみてもいいでしょう。書いたものを周りの人と見せあって気づいたことを話し合うのもいいでしょう。

ほとんどの人が、自分の中に作り上げた常識、すなわち想像によるお金の大きさと、実際のお金の大きさに差が生じる結果となります。このプロセスから、「自分の中の常識や固定観念を捨てることの大切さ」をメンバーに体感させることができます。

新商品開発や企画の検討、組織の風土改革など、これまでのやり方を捨て、新しく柔軟な発想が必要となる会議の導入に効果的です。

研修

研修のはじめにも、アイスブレイクがよく活用されます。講師と参加者の間にある緊張感を解き、場の空気を和ませることで研修に積極的に参加する気持ちを引き出す効果があります。

初対面同士の研修でよく使われるのが、自己紹介のアイスブレイクです。例えば、この後紹介する「積木式自己紹介」や「他己紹介」などがあります。

ポイントは、参加者が安心して発言できるように参加者をリラックスさせること、およびワークに参加する気持ちを高めることです。講師がアイスブレイクに慣れている場合、その場に合わせたアイスブレイクの手法を用い、司会進行しながらうまくサポートして、参加者の気持ちを引き出すトークでアイスブレイクさせることもあります。

積木式自己紹介

積み木を積むように、人の名前を積み重ねていく自己紹介方法です。間違えないように名前を覚えるので記憶に残ります。初対面同士の研修など、普通の自己紹介では名前を忘れてしまうときに有効です。最初から自分の直前に紹介した人の名前を順に言ってから自己紹介します。

やり方は、下記の通りです。

  1. 最初の人が名前を言い、自己紹介します。
    例:「鈴木です。」
  2. 2番目の人は最初の人の名前を言ってから自分の名前を言い、自己紹介します。
    例:「鈴木さんの隣の佐藤です。」
  3. 3番目の人は最初の人の名前と2番目の人の名前を言ってから自分の名前を言い、自己紹介します。
    例:「鈴木さんの隣の佐藤さんの隣の山田です。」

最後に自己紹介する人が覚えるのが大変にならない5、6名位のグループで使うのがおすすめです。名前を忘れてしまったら教えてあげましょう。司会進行役が最初の人を指名するとスムーズにはじめやすいです。

応用編として、好きな食べ物や出身地、趣味などを名前の前にセットで紹介するのもよいでしょう。記憶に残りやすいだけでなく親近感や共通点が見つかると場が和む会話につながります。

他己紹介

2人1組でインタビューを交互に行った後、インタビューした人がインタビューされた人の紹介を全体に行うものです。普通に自己紹介を行うよりも場が盛り上がり、また、参加者同士の信頼関係を深める効果があります。

やり方は、下記の通りです。

  1. 2人1組に分かれます。参加者が奇数の場合は、運営側のスタッフを混ぜるなどの対応を行います。
  2. 制限時間内にお互いをインタビューしあいます。
  3. 時間が来たら、全体に向かってインタビューした相手のことを紹介します。

新入社員研修など、特に初対面同士が多い研修に有効です。

採用面接

採用面接では、緊張して本来の自分をアピールできずに終わってしまう応募者がいます。このような面接では採用担当者が応募者の人となりを誤って判断してしまいミスマッチにつながります。

そこで応募者が過度に緊張している場合は、3~5分程度の雑談をしましょう。ポイントは、合否に関係のない雑談で、面接官が穏やかな表情で適度に自己開示をしながら、応募者が話しやすい雰囲気をつくり、相手の心を解きほぐすことです。それにより応募者が落ち着いて話せる雰囲気を醸成し、応募者の本来の姿に近い状態で面接を行うことです。

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きどにたちかけせし衣食住

「きどにたちかけせし衣食住」とは、雑談する際に便利な、話題の頭文字を並べたものです。例えば初対面の人に賛否の分かれやすい政治の話をするのはNGなど、TPOをわきまえた話題選びは必要ですが、雑談のテーマを考える際の参考にしてみてください。

  • き…季節、気候 / 例:「今日は暖かいですね」
  • ど…道楽 /例:「何かご趣味などはありますか?」
  • に…ニュース / 例:「○○というニュース、ご覧になりました?」
  • た…旅 /例:「これまで訪れて良かった旅行先はありますか?」
  • ち…知人 / 例:「共通の知人の○○さんが……」
  • か…家族 / 例:「ご家族は何をされていますか?」
  • け…健康 / 例:「最近健康に気を使ってまして……」
  • せ…政治、世間 /例:「今度の選挙、どうなると思います?」
  • し…仕事 /例:「仕事の調子はいかがですか?」
  • 衣…衣類、ファッション / 例:「その服、素敵ですね」
  • 食…食べ物 /例:「新しくできたレストラン、○○が美味しいらしいですよ」
  • 住…住まい / 例:「お住まいはどちらですか?」

アイスブレイク実施時の注意点

「アイスブレイクは無駄だ」「余計会議の時間が長くなる」など、ビジネスシーンでアイスブレイクを活用することをネガティブにとらえる人も少なくありませんが、活用の仕方次第でその効果を上げることができます。効果的なアイスブレイクを行うための注意点をご紹介します。

ただの雑談にならないように

アイスブレイクは面接や会議の最初に行うことが多いですが、アイスブレイクから雑談に発展しないようにコントロールしながら本題へと切替えることが必要です。アイスブレイクは予め目安時間(3~5分など)を決めておき、進行役は場の雰囲気が和んだタイミングを見計らって、参加者の意識を本題にもっていくことが大切です。

相手に配慮した内容のアイスブレイクを

そもそもアイスブレイクは、相手との関係性を良好にするために行われます。したがって、参加者全員が無理せず楽しめるような配慮が必要です。相手の年齢や立場、性格を考慮して実施するアイスブレイクを選ぶようにしましょう。

また、グループの人数によっても、効果的なアイスブレイクが異なります。アイスブレイクの目的にもよりますが、大人数であればゲーム要素の強いアイスブレイクの方が盛り上がります。少人数の場合は、しっかりお互いを理解しあう自己紹介系のアイスブレイクの方が向いています。

アイスブレイクに頼りすぎない

アイスブレイクは必要に応じて活用することが大切です。場の空気を読んで、アイスブレイクがいらないと判断したらそのまま会議に入るなど、司会進行役の判断でアイスブレイクの要不要を判断することが必要です。

まとめ

  • アイスブレイクとは初対面の人同士や普段交流の少ない人たちが集う場で、緊張や不安を解きほぐし、コミュニケーションをとりやすい場の雰囲気を醸成する手法です。
  • ビジネスシーンでアイスブレイクを活用する3つの理由は、緊張を解きほぐし、話しやすい場をつくり、会議や面接など集う目的達成のためです。
  • アイスブレイク活用の際は、参加メンバーが抵抗感や不快感を持たないよう配慮し、目的に合った適切な方法を選択する必要があります。

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