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2019年7月28日(日)更新

アイスブレイク

アイスブレイクとは、その場の緊張感を解いて雰囲気を和ませるために用いる手法です。成功のポイントは、その場にいる全員が手軽に参加できる手法を選択し、コミュニケーションの中で緊張を解きほぐせるような内容にすることです。本記事では、アイスブレイクの概要や注意点に加え、会議や研修、採用面接など、シーン別に明日から使えるネタ集をご紹介します。

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アイスブレイクとは

アイスブレイクとは、初対面の人同士や普段交流の少ない人たちと集う場で、緊張や不安をほぐして場を和ませ、コミュニケーションしやすい雰囲気をつくる手法です。

アイスブレイクの言葉には、場の緊張感を「氷」と表現して、「氷を壊す、打ち破る、溶かす」という意味があります。

海外の著名なビジネスパーソンは、プレゼンテーションを行う際に冒頭で軽いジョークで笑いを誘うことがありますが、これもアイスブレイクの一例です。場の雰囲気がほぐれて、話し手も聞き手もリラックスかつ集中できる状態になります。

ビジネスにおけるアイスブレイクは冒頭の5~10分で行います。上記のようなトークの他、自己紹介や簡単なゲームなどを交えて、話しやすい場の雰囲気を醸成するのが一般的です。

アイスブレイクが有効なシーン

アイスブレイクはビジネスのさまざまなシーンで活用できます。中でも以下のようなシーンではアイスブレイクがとても有効です。

  • 研修・ワークショップ
  • 社内会議
  • 初対面同士の自己紹介・他己紹介
  • 採用活動(面接・面談)
  • 取引先との会議や商談、営業

アイスブレイクは研修や会議など、人が集まる場所で高い効果を発揮しますが、1対1で行う採用面接や、取引先との商談前などにも有効です。

アイスブレイクをビジネスシーンで利用する目的

アイスブレイクをビジネスシーンに取り入れるべき理由とは何でしょうか。

ゴールや目的達成の手段のため、主に各人がパフォーマンスを発揮するための場づくりが目的に挙げられますが、その具体的な理由をご紹介します。

緊張を解きほぐす

緊張している状態ではいつもの自分をだすことができず、高いパフォーマンスも発揮できません。

ブレスト・意見を出し合う会議や研修、ワークショップでは、最初にアイスブレイクを用いて交流を図ることで、緊張を解きほぐし、話しやすい場を作り出すことができます。その結果、大勢の人がいる中でも活発な意見交換や発言ができ、高いパフォーマンスを発揮できる環境を作りだすことが可能です。

また、限られた時間の中で企業にマッチする人物かどうかを見極める採用面接では、アイスブレイクで本来の姿で安心して話せる場を提供できます。その結果、採用のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。

コミュニケーションの促進

アイスブレイクのネタには、自己紹介や世間話のほかにミニゲームを行う手段もあります。

会議や打ち合わせに参加する全員で行うため、普段話さない人との会話を促し、年齢・価値観が異なる人同士の相互理解やコミュニケーションの促進に効果的です。相手のことを知ることで距離が縮まり、積極的な参加も促せるので、生産性の向上にも寄与します。

また、アイスブレイクは出席者が積極的に発言する機会にもなり、継続的に開催されるブレスト会への参加者も増やすことできます。

【シーン別】アイスブレイクのネタ&アイデア集

話しやすい場づくりやコミュニケーションの促進、ゴール・目的達成のための手段として有効なアイスブレイクですが、特別なテクニックは必要ありません。今回はアイスブレイク活用法をシーン別にまとめました。

打ち合わせ・会議

社内でも、初対面に近い人との会議では緊張感が漂うことがあります。あるいは定例の会議でいつも同じ人が発言するなど偏りがある場合があります。そのような状態ではよい意見やアイデアは出にくく、生産性が悪くなってしまいます。

そんなときは短時間で場が和むアイスブレイクを活用しましょう。安心して活発に意見を出し合える場の雰囲気をつくることが大切です。

活発に意見やアイデアを出し合える場の雰囲気をつくるために、短時間で場が和むアイスブレイクをご紹介します。

親指小指体操

両手の親指と小指を使った、座ったままできる簡単なアイスブレイクです。脳の血流を良くして、眠気を覚まし、頭をクリアにする効果があります。アイデアをたくさん出したいときや、会議途中のリフレッシュにおすすめです。また、相手の意外な一面を発見できるため、コミュケーションのきっかけとしても活用できます。

やり方は、下記の通りです。

  1. 両手を軽く握り、前に出します。
  2. 片手は親指を立て、もう片方の手は小指を出します。
  3. 反対に片手は小指を出し、もう片方の手は親指を立てます。
  4. 互い違いになるように出したり引っ込めたりします。

はじめはゆっくりと、慣れてきたら徐々にスピードを上げてみましょう。うまくできなくても脳は活性化されるのでリフレッシュ効果があります。そのまま首を回したり体を伸ばしたりなど、ストレッチをして気分を切り替えてもいいでしょう。

チェックイン

その場にいる全員が1人ずつ話をして場を温めることで発言しやすくします。朝礼やミーティングで取り上げられるなど、様々な場面で活用できます。

やり方は、下記の通りです。

  1. 進行役が話すお題と時間を伝えます。
    例:1人30秒少々で、『今の気持ち』について話してください
  2. 1人ずつ時間内でお題について話します。

自発的に発言することが重要なので、話す順番は時計回りなどではなく、発言したい人から行う方が望ましいです。

アイスブレイクに使える時間によって、参加者が話しやすいように進行役がうまくサポートしたり、感動した映画の感想を全員で話題を共有したりなど、場の雰囲気づくりに活かすための工夫をしてみましょう。

チェックアウト

会議終了時には、チェックインと同様に、会議の感想を1人ずつ話す「チェックアウト」を併せて行うことも有効です。感情や理解をすり合わせ、次の会議設計に反映させることができます。

やり方はチェックインと同じですが、会議の振り返りと参加者のモニタリングを行うため、発言のお題としては「今日の会議を経て感じたこと、考えたこと」などとすることが一般的です。

お金の大きさ

普段当たり前だと思っていることを見直す重要性に気づかせてくれるアイスブレイクです。

やり方は、下記の通りです。

  1. 進行役が指定した硬貨(例えば5円玉)の大きさを紙に書きます。
  2. 進行役が実際の硬貨(例えば5円玉)を見せて答え合わせをします。

応用編として効果の裏に書いてある絵柄を書いてみてもいいでしょう。書いたものを周りの人と見せあって気づいたことを話し合うのもいいでしょう。

ほとんどの人が、自分の中に作り上げた常識、すなわち想像によるお金の大きさと、実際のお金の大きさに差が生じる結果となります。このプロセスから、「自分の中の常識や固定観念を捨てることの大切さ」をメンバーに体感させることができます。

新商品開発や企画の検討、組織の風土改革など、これまでのやり方を捨て、新しく柔軟な発想が必要となる会議の導入に効果的です。

研修やセミナー

研修・セミナーのはじめにも、アイスブレイクはよく活用されます。講師と参加者の間にある緊張感を解き、場の空気を和ませることで研修・セミナーに参加する気持ちを引き出す効果があります。

初対面同士の研修・セミナーでよく使われる方法が、自己紹介によるアイスブレイクです。「積木式自己紹介」や「他己紹介」などがあります。

ポイントは、参加者が安心して発言できるように参加者をリラックスさせること、およびワークに参加する気持ちを高めることです。講師がアイスブレイクを活用して、その場に合わせたアイスブレイクの手法を用い、司会進行しながらうまくサポートしていきます。また、参加者の気持ちを引き出すトークでアイスブレイクを行うこともあります。

積木式自己紹介

積木式自己紹介とは、積み木を積むように、人の名前を積み重ねていく自己紹介方法です。間違えないように名前を覚えるため、記憶に残りやすく、初対面同士の研修・セミナーや、普通の自己紹介で相手の名前を忘れてしまいやすい状況に有効です。最初に自己紹介した人の名前から自分の直前の人の名前まで順に言ってから自分の自己紹介を行います。

やり方は、下記のとおりです。

  1. 最初の人が名前を言い、自己紹介します。
    例:「鈴木です。」
  2. 2番目の人は最初の人の名前を言ってから自分の名前を言い、自己紹介します。
    例:「鈴木さんの隣の佐藤です。」
  3. 3番目の人は最初の人の名前と2番目の人の名前を言ってから自分の名前を言い、自己紹介します。
    例:「鈴木さんの隣の佐藤さんの隣の山田です。」

最後に自己紹介する人の負担が大きくならないように、5、6名位のグループで活用するのがおすすめです。名前を忘れていると感じた場合は教えてあげましょう。司会進行役が最初の人を指名するとスムーズにはじめやすいでしょう。

好きな食べ物や出身地、趣味などを名前とセットで紹介する応用編もあります。記憶に残りやすいだけでなく、親近感や共通点が見つかるため、場が和む会話につながります。

他己紹介

2人1組のペアでインタビューを交互に行った後、インタビューした人がインタビューされた人の紹介を全体に行うものです。普通に自己紹介を行うよりも場が盛り上がり、また、参加者同士の信頼関係を深める効果があります。

やり方は、下記のとおりです。

  1. 2人1組に分かれます。参加者が奇数の場合は、運営側のスタッフを混ぜるなどの対応を行います。
  2. 制限時間内にお互いをインタビューしあいます。
  3. 時間が来たら、全体に向かってインタビューした相手のことを紹介します。

新入社員研修など、特に初対面同士が多い研修・セミナーに有効です。

採用面接や面談

採用面接では、緊張して本来の自分をアピールできずに終わってしまう応募者がいます。このような採用面接では採用担当者が応募者の人となりを誤って判断してしまい、ミスマッチにつながります。

応募者が過度に緊張している場合は、3~5分程度の雑談をしましょう。ポイントは合否に関係のない雑談や質問を通じて、面接官が穏やかな表情で適度に自己開示をしながら、応募者が話しやすい場づくりに専念しましょう。応募者の緊張を解きほぐし、応募者が落ち着いて話せる雰囲気が醸成すれば、応募者の本来の姿に近い状態で面接を行えます。

また、アイスブレイクは普段からコミュニケーションが少なくなりがちな経営陣と現場社員の面談や、人事部と現社員など異なる部署に所属する社員同士の面談にも有効です。

【関連】良い人材を逃さない採用のコツとは?面接・求人から読み解く/BizHint

きどにたちかけせし衣食住

「きどにたちかけせし衣食住」とは、雑談する際に便利な、話題の頭文字を並べたものです。例えば初対面の人に賛否の分かれやすい政治の話をするのはNGなど、TPOをわきまえた話題選びは必要ですが、雑談のテーマを考える際の参考にしてみてください。

  • き…季節、気候 / 例:「今日は暖かいですね」
  • ど…道楽 /例:「何かご趣味などはありますか?」
  • に…ニュース / 例:「○○というニュース、ご覧になりました?」
  • た…旅 /例:「これまで訪れて良かった旅行先はありますか?」
  • ち…知人 / 例:「共通の知人の○○さんが……」
  • か…家族 / 例:「ご家族は何をされていますか?」
  • け…健康 / 例:「最近健康に気を使ってまして……」
  • せ…政治、世間 /例:「今度の選挙、どうなると思います?」
  • し…仕事 /例:「仕事の調子はいかがですか?」
  • 衣…衣類、ファッション / 例:「その服、素敵ですね」
  • 食…食べ物 /例:「新しくできたレストラン、○○が美味しいらしいですよ」
  • 住…住まい / 例:「お住まいはどちらですか?」

営業や商談時

営業や商談でのアイスブレイクは、特性上、自己紹介・他己紹介、ゲームといったネタは実行できません。ビジネスパーソンらしい振る舞いを保ちながら、親近感を得られるようなアイスブレイクを選択しましょう。

事前に相手の情報を得る

営業や商談では、事前に相手側の担当者の趣味や関心事を調べ、商談時に話を振るといった対個人向けアイスブレイクが有効です。近年ではFacebookやツイッター、インスタグラムなどのSNSを活用して、相手の情報を得ることも可能なので、事前に準備しておきましょう。

営業や商談では相手の心証が契約締結にもつながりやすい傾向があります。大半の人は自分の趣味や関心事の興味を持ってくれる人に好印象を抱きます。そのため、相手の情報を通じたアイスブレイクは緊張感をほぐし、コミュニケーションがしやすい場づくりが可能となります。

自己開示

自分の弱い部分を開示する自己開示も営業や商談時のアイスブレイクとして有効です。商談の冒頭で、自分自身の苦手な部分(例えば活舌の悪さなど)や緊張している旨を伝えることで、相手の緊張もほぐすことができます。

また、自己開示には「返報性の原理」が働きやすく、相手からの自己開示を促し、お互いに心を開いた状態で営業や商談を進めることができます。

一方で、自己開示は「自分に自信がない」と相手に誤った印象を与える恐れもあります。過度な自己開示は営業する商品やサービスに対する自信のなさにつながり、かえって営業活動を妨げる場合もありますので、注意しましょう。

共通の話題や相手企業の特徴を話す

初対面の相手の情報を事前に得にくい場合は、取引先の待合室、インテリア、駅からのアクセスなど相手が確実に知っている情報をネタに話を切り出しましょう。また、CMを展開している企業であれば、CMの好感度を伝えるなども効果的です。

アイスブレイク実施時の注意点

「アイスブレイクは無駄だ」「余計会議の時間が長くなる」など、ビジネスシーンでアイスブレイクを活用することをネガティブにとらえる人も少なくありませんが、活用の仕方次第でその効果を上げることができます。効果的なアイスブレイクを行うための注意点をご紹介します。

アイスブレイクは短時間が好ましい

アイスブレイクは面接や会議の冒頭に行うことが多いため、雑談に発展しやすい傾向があります。基本的にアイスブレイクは短時間で済ませ、本題へと切り替えることが大切です。アイスブレイクは予め目安時間(3~5分など)を決めておき、進行役は場の雰囲気が和んだタイミングを見計らって、参加者の意識を本題にもっていきましょう。

参加者の層や人数に合わせた内容を選ぶ

アイスブレイクは、相手との関係性を良好にするために行われます。したがって、参加者全員が無理せず、楽しめるような配慮が必要です。相手の年齢や立場、性格を考慮して実施するアイスブレイクを選ぶようにしましょう。

また、グループの人数によっても、効果的なアイスブレイクが異なります。アイスブレイクの目的にもよりますが、大人数であればゲーム要素の強いアイスブレイクが盛り上がります。少人数の場合は、しっかりお互いを理解しあう自己紹介系のアイスブレイクが最適です。

アイスブレイクを行うのはファシリテーター

アイスブレイクは必要に応じて活用することが大切です。場の空気を読み、「アイスブレイクは不要」と判断した場合はそのまま会議に入っても問題ありません。そのため、ファシリテーターにアイスブレイクを実施するかの判断を委ねましょう。

ファシリテーターには、一部の人しか発言していない状況を察知できるような、客観的かつ中立的な立場を保てる人が最適です。

まとめ

  • アイスブレイクとは初対面の人同士や普段交流の少ない人たちが集う場で、緊張や不安を解きほぐし、コミュニケーションを取りやすい場の雰囲気を醸成する手法です。
  • ビジネスシーンでアイスブレイクを活用する理由には「緊張を解きほぐす」、「話しやすい場づくり」、「会議や面接など集う目的達成」が挙げられます。
  • アイスブレイクを活用する際は、参加メンバーが抵抗感や不快感を持たないように配慮し、目的に合った適切な方法を選択しましょう。
  • アイスブレイクは雑談に発展しないよう、短時間で済ますことが大切です。また、参加者の年齢層や人数に合わせた最適な方法を選択し、客観的かつ中立的な立場を保てるファシリテーターがアイスブレイクを行うこともポイントです。

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