キャリア開発
「キャリア開発」とは、企業がニーズに合った能力を持つ人材を育成して、社員のキャリアプランの実現を目指す長期的に行われる計画的な職務開発のことです。その計画を具体的にプログラム化したものがCDP(キャリア・ディベロップメント・プログラム)と言い、自己申告制度、社内公募制度、ジョブ・ローテーションなどがその例です。昔は企業が半強制的に行うというという考え方より、個人の成長、自己責任に基づく傾向が強くなっています。
キャリア開発とは
まずは、キャリアという言葉が、どのような意味で使われているのか押さえた上で、キャリア開発とは何か確認しましよう。
キャリアとは
キャリアは、一般的には「経験」「経歴」と訳されます。広くスポーツや趣味でも使われる言葉ですが、特にここでは職業上の経歴・職歴という意味として捉えます。 さらに、厚生労働省職業能力開発局が作成した、労働者の職業能力開発をメインテーマとした研究会の報告書資料によれば、キャリアとは「関連した職業経験の連鎖」であり、「職業経験を通して、「職業能力」を蓄積していく過程の概念」であるともしています(平成14年7月31日発表「「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書」) 。
単に「どんな仕事をしてきたか」ではなく、経験によって「どのような能力を身につけてきたのか」という意味を含めて定義されていることは注目されるべきでしょう。 また、働き方に注目が集まる昨今においては、直接的な定義だけでなく、「どのように働くのか」という、仕事に対する姿勢や価値観も含めて考える必要がある言葉だとも言えます。
キャリア開発とは
キャリア開発は、キャリア・ディベロップメントの訳語で、文字通り、労働者のどのような職業能力をどのように開発していくのか、中長期的・体系的に計画する考え方を指します。 キャリア開発のための施策を具体的な仕組みにしたものを、キャリア・ディベロップメント・プログラム(CDP)と呼びます。CDPには、目標設定や適性判断といった方向づけから、研修・教育や人事異動・昇格までが、一連のプロセスとして組み込まれている必要があります。
キャリア開発支援とは
キャリア開発という言葉の主語、即ち担い手は、かつては企業でした。企業が、その経営目標を達成するためのCDPを策定し、社員はそれに沿ってキャリアを積み重ねていけば良かったのです。しかし現在、終身雇用や年功序列賃金といった日本的雇用システムの変化に加え、労働人口の減少や、働くことに対する価値観の多様化が進んでいます。
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