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労働力人口

2020年3月26日(木)更新

労働力人口とは、15歳以上の人口のうち「就業者」および「完全失業者」を合わせたもので、「労働する能力と意思を持つ人口」であると言えます。今後、日本の労働力人口は減少することが予測され、それに伴い企業には相応の対策が必要とされます。この記事では、労働力人口の調査方法や、誤解しやすい「完全失業者」「非労働力人口」といった用語の意味、日本における労働力の推計、その推計から考えられる問題、そして女性や高齢者の活躍支援といった対策について解説します。

労働力人口とは

労働力人口とは、15歳以上の人口のうち「就業者」および「完全失業者」を合わせたもので、「労働する能力と意思を持つ人口」と言えます。

  1. 就業者=働いている人
    労働力人口の調査期間中に、収入を伴う仕事に1時間以上従事した者。パートやアルバイトをする主夫・主婦の方や、働きながら学校へ通う学生、一時的な休業者もこちらに分類される
  2. 完全失業者数=働いておらず、働ける、かつ働きたい人
    調査期間中に全く仕事をしなかった人。求職活動を行っており、仕事が決まればすぐに従事できる者。簡単に言うと「就業希望者」を指す

労働力人口の数値や増減率は、国の経済力や潜在的成長力を示す指標の一つです。

労働力人口は、総務省統計局が毎月実施・公表している「労働力調査」により調査、算出されます。

※労働力調査とは…基幹統計(総務大臣が指定する特に重要な統計)に指定されている、「労働力統計」を作成するために実施している統計調査。労働力人口の他にも、産業別就業者数、雇用者総数、完全失業者数、完全失業率なども調査、算出される。

日本において、15歳以上の人口は「非労働力人口」と「労働力人口」に分類されます。

非労働力人口とは

非労働力人口とは、就業できない者、及び働く意思がない者を合計した人口です。専業主婦・主夫や、アルバイトなどの労働をしていない学生、もしくはケガや病気などの理由で働けない人や、その他の働く意思がない人も非労働力人口に分類されます。

分類を図に示すと次のようになります。