ディーセント・ワーク
ディーセント・ワークとは、「働きがいのある人間らしい仕事」という意味の言葉で、具体的には「子どもに教育を受けさせ、家族を扶養することができ、30年~35年ぐらい働いたら、老後の生活を営めるだけの年金などがまかなえるような労働」であるとされています。近年では「SDGs」の17の目標にも組み込まれ、世界的に注目を集めています。今回はこのディーセント・ワークについて、推進するメリットや、日本そして海外における取り組み、日本で推進していく上での課題、企業での実現ポイント、まだ企業事例まで幅広くご紹介します。
ディーセント・ワークとは
「ディーセント・ワーク」とは、1999年に国際労働機関(ILO)が「活動の主目標」として掲げた概念で、日本においては「働きがいのある人間らしい仕事」と訳されています。
具体的には「権利が保障され、十分な収入を生み出し、適切な社会的保護が与えられる生産的な仕事」であるとされています。
つまり、「仕事がある」という事を前提として、以下の5つの条件を満たした「人間としての尊厳を保てる生産的な仕事」が、ディーセント・ワークなのです。
- 権利の確保
- 社会保障の確保
- 社会対話の確保
- 自由と平等の保障
- 生活の安定
ディーセント・ワークは単に「働きがいのある人間らしい仕事」を指すのではなく、人々がそのような仕事を獲得するための、環境整備、そして広くはグローバル化や貧困削減など、世界的な事象の解決への取り組みも指しています。
ディーセント・ワークが誕生した背景
ディーセント・ワークが提唱された背景には、グローバル競争の激化などによる労働条件の悪化、所得格差、雇用危機などがあると言われています。
現在でも、上記の労働環境に加え、男女不平等や病気・障害・年齢などによる差別、非生産的な仕事への従事など、様々な労働問題が指摘されています。これらを解決するために提唱され、日本を含めて現在も世界で推進されているのがディーセント・ワークなのです。
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