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2018年10月3日(水)更新

ジョブ・クラフティング

従業員がやらされがちな仕事をやりがいのある仕事へと作り変える手法のジョブ・クラフティング。本稿ではキーとなる考え方や手法の概要について紹介していきます。

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ジョブ・クラフティングの意味・目的と効果

ジョブ・クラフティングの意味・目的

そもそもジョブ・クラフティングは従業員の仕事に対する考え方を変えることで、従業員各々が仕事に対して主体的に参加し、仕事の生産性を上げる方法です。ジョブ・クラフティングでは仕事の意義を整理・再考することで、退屈な業務・作業ややらされている仕事に対してやりがいや意義を見出してもらうことを目的とします。

ジョブ・クラフティングの効果

ジョブ・クラフティングを実施することで ①従業員の仕事に対するモチベーションの向上 ②従業員のストレスが軽減 ③従業員の幸福感が増加 などの効果が期待できます。また、仕事での好影響はさらに日常生活に対しても同様の好影響を与えるため、従業員が日常でも幸福感を感じるなどの好循環も起きると考えられます。

キーとなる「仕事」の捉え方

仕事には3つの捉え方、Job、Career、Callingがあるといわれています。この3つについて詳細を説明しますが、結論から言うとジョブ・クラフティングではCallingが最も重要な捉え方です。

もちろんJobやCareerの考え方をしている人もジョブ・クラフティングを通じてCallingの考え方へと修正することは可能です。その手法については次章で説明します。 まずは3つの「仕事」の考え方について説明してきます。

Job

仕事とはあくまでも報酬を得るための一手段という仕事の捉え方。仕事は自分の生計を立て、家族を養うためのものだという考えです。この考えの下では、他に高い報酬が得られる仕事があればそちらに転職することも厭いません。そのため、仕事のアウトプットは最低限のものとなることが考えられます。

Career

仕事は自分の経歴が向上している実感を得るためだという捉え方。あくまでも自分が成長しているということを求めているため、仕事に対して社会的地位や大きさなどを求めることになります。この考え方をしている人にとって今の仕事は通過点・踏み台にすぎません。他に良い条件で自分が成長できそうな仕事があれば転職することも十分に考えられます。

Calling

仕事が自分自身のアイデンティティと結びついているという捉え方です。自分の仕事は天職だと考えています。この考え方をしている人たちは仕事の「社会貢献度」や「意義」が働く動機になっています。彼らの中には自分の仕事に対してお金がもらえなくてもこの仕事をやると言う人すらいるほど、仕事とアイデンティティが結びついています。

Callingの考え方の下では、仕事に対してやりがいや充実感を得ているため仕事をしている人の幸福感や満足度などが向上する効果が期待できます。また、仕事と自分自身のアイデンティティが一致しているため、仕事に対するモチベーションが向上します。モチベーションが高い状態であるため、常に自分が発揮できる最大限のパフォーマンスが期待できます。

ジョブ・クラフティングの3つの手法

ジョブ・クラフティングには大きく分けて3の手法があります。この3つの手法のうちどれが有効かはケースバイケースです。様々な手法を試して最適な手法を見つけてください。

社会的な交流の質・量を見直す

具体的には仕事において関わる人の幅を広げるということです。例えば、普段は一緒に仕事をすることのない他部署の人や社外の人・お客さんと積極的に交流することです。積極的な交流を通じて自分の仕事の意義や手ごたえを実感することを目的とします。

仕事の意義を拡げる

仕事が営利目的というわけではなく、「社会貢献になっている」「誰かのためになっている」などと考えることです。有名なエピソードでレンガ職人の例が挙げられます。同じレンガを積む仕事でも、その意義が「ただレンガを積む」ことか「大聖堂をつくる」で仕事に対するやりがいや充実感は大きく異なるのは明らかです。 単純作業であってもその重要性を意識するかしないかでパフォーマンスに与える影響は変わってきます。

仕事の範囲・やり方を見直す

ただ単に与えられた仕事をこなすだけではなく、自分なりに仕事に一工夫を加えてみるという意味です。例として、重要書類をシュレッダーにかける仕事を任された社員が、書類の内容をしっかりと目を通してからシュレッダーをかけることで重要事項を頭に入れることができたということが挙げられます。少しの気づきと工夫で仕事の重要性ややりがいに大きな変化が生まれます。

まとめ

従業員が主体的に仕事をすることを目的とするジョブ・クラフティング。生産性の向上や売り上げの向上といった良い面はありますが、最終的に目指したいのは従業員が自分の仕事に対してやりがいをもって仕事をすることです。

導入の手法は大別して3つですが、最終的にどのような形になるのかはその従業員次第です。そのため、従業員が自らの仕事について考え、自由に仕事をすることができる環境づくりを大切にしましょう。それがジョブ・クラフティングへの第一歩です。

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