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2018年11月14日(水)更新

キャリアパス

人材マネージメントの現場で、最近耳にすることが多くなった“キャリアパス”。企業にとってキャリアパスはどのような意味を持ち、個人に対しては何がもたらされるのでしょうか。人材を育てる上での有益性が認められ、各企業ともキャリアパス活用が進められる今、キャリアパスについての基本的な考え方を確認し、優秀な人材の確保・育成を目指しましょう。

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キャリアパスとは何か?

「キャリアパス」とは、会社や団体などで働く従業員が、組織内でどのようなキャリアを積み、それぞれが目指す目標やポストまでたどり着く道筋のことです。

新卒採用であれば目標に向けて、何をどのように強化すれば良いかを明確にすることができ、中途採用であれば強みや経験を生かして企業や団体への貢献度を高めることや、自身のやりがいにもつながっていきます。会社側が道筋をはっきりと提示する、キャリアパス制度も注目されています。

キャリアパスが企業に与えるもの

キャリアパスはその企業内において、それぞれのポストに就くために必要な業務経験や知識を明らかにするものです。社員に対し、経験・年次によってたどる理想的な道筋を示します。

企業活動を安定させる上で欠かせないのが、一定水準を有する社員の雇用と、その定着。人材確保をする際にキャリアパスを提示することは、企業が真に必要とする戦力として社員を登用する強い姿勢を示します。社員の専門性を高め、個々の能力と意欲を最大限に引き上げるためにも、キャリアパスの策定は今や企業の必須要件ともいえるでしょう。

個人にとってのキャリアパス

キャリアパスは、将来予想図と人生設計を描く上での指針となるものです。これにより新入社員は、今後その会社内で自分がどのようなステップで、どんな役割を果たしていけるのかを具体的にイメージすることができます。

キャリアアップを目指す時々においては、職位を得るためにその時点で必要となる専門的知識やスキルが把握できます。目標とするポジションの獲得に際し、不足する要素への準備に前もって取り掛かれば、実現はさらに容易なものとなります。

キャリアパスは現実的なキャリアアップの参考となり、また転職にあたっては自身の市場価値判断の基盤ともなり得ます。個人が現時点における能力を客観的に見極めようとするとき、ひとつのスケールとして利用が可能です。

キャリアパスの必要性

働き方の変容

現在の企業でキャリアパスが必要となってきた要因として、働く状況の変化が挙げられます。働く人の5割が転職を経験する時代に、キャリアパスを明確にすることで得られるメリットは、雇用者・被雇用者いずれにとっても大きいものです。

企業内での昇進や異動に関するシステムの透明化は、働く人に対し魅力ある会社としてのアピール材料となります。現会社内で何年先にどういうポジションに立てるのかがわかれば、他の企業への移動に慎重さが生まれるでしょう。優秀な人材流出の抑止力として、効果が期待できます。

中途採用の人材を即戦力として採用する際、どの位置に当てはめるのか、的確に判断する材料ともなるでしょう。逆に個人の転職ではキャリアの段階と強みが明確になり、転職先のキャリアパスに自らを照らし合わせられます。

企業側では優秀な人材の確保・育成に、個人では自分のキャリアを最大限に生かす道筋を見出すガイドとして、役立てられるはずです。

企業規模とキャリアパス

キャリアパスは大企業のものと考えられがちですが、中小企業ほどキャリアパス策定に力を入れるべき、と言われています。現代の鍛えられた就活者は、自分の価値を最大限に高めてくれる企業に敏感です。大手企業のようにネームバリューのない小規模な企業にとって、キャリアパスを提示できることは「人材を育てる意志のある会社」として大きなアピールポイントとなります。

大企業と比較すると、中小企業では職域やスキルの提示があいまいになりがちです。職業経験のない新卒者にとって、会社内での自分の今後が不明瞭なことは大きな不安材料です。いわばまったく地図のない状態で、放り出されるような印象を与えてしまうのかもしれません。会社の規模は小さくても社員に期待し、望むべき姿をキャリアパスによって伝えられれば、新入社員は数年後に自分がそこに立つ姿を具現化できます。社員のモチベーションアップにつながるのです。

キャリアパス運用に際しての留意点

キャリアパス策定時の現状把握と検討

企業にとってキャリアパスは、将来を背負う人材を育成するために避けられない重要な課題です。その作成に際しては、キャリアパスが本来の役割を損なわないよう、慎重に検討していかなければなりません。

例えば理想論に走り、あまりに詳細に作り込み過ぎると、現実にそぐわない場合が出てきます。社員の現状に合わないものであれば、策定する意味はありません。一方で社員にとってあるいは転職者にとって参考にならないような、凡庸であまりにあいまいなキャリアパスでは魅力的な企業の姿には映らないでしょう。

その企業に在籍する社員に、確実な未来の姿が届けられるような、実情に見合ったキャリアパスであることを意識しなければなりません。人事担当者が面談に際して自社のキャリアパスを前にしたとき、実現性のあるキャリアの道筋を提示できれば説得力が高まり、社員のモチベーションが上がります。 

期待と現実をかい離させない

働く側にとって、キャリアパスが理想的すぎると確実な未来と思われた道が、現実とかい離する可能性もあります。労働の意欲と向上心を育むはずのキャリアパスによって、脱落感に陥るような事態になるのは本末転倒でしょう。キャリアパスの策定において、慎重な検討を重ねるとともに、実際の運用にも十分な配慮が必要です。

先に見たように、業態や職種によってもキャリアパスのあり方は異なります。キャリアパスを示す側が、その内容をしっかりと把握し、説明をするにあたっては細部まで理解しておく必要があります。

まとめ

  • キャリアパスは企業の優秀な人材の確保・育成に必要不可欠 

  • 個人のキャリアの道筋を明確にし、モチベーションを与える 

  • 自社の実情に沿ったキャリアパスの策定が重要 

  • 職種など個人に適応したキャリアパスを提示することで効果が向上する

今後の道筋がしっかりとわかることでモチベーションが向上し、個々の能力のアップにもつながります。また、それぞれの企業に合ったキャリアパスを策定することで優秀な人材を確保にも有効です。

参考URL

http://kyoto294.net/wp-content/uploads/part02-2-1.pdf

http://www.jmsc.co.jp/knowhow/column/no50.html

https://www.ipa.go.jp/files/000024422.pdf

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