新卒採用
刻々と変化する社会情勢の中で、就職最前線も目まぐるしく変わっています。教育機関を卒業したての未経験者を採用する「新卒採用」は、日本において将来のリーダー候補を採用する手段として多くの企業が取り組んでいます。新たに新卒採用に踏み切る企業人事担当者、そして採用計画を見直したいと検討中の人事担当者に、新卒採用の意義や最新のノウハウをまとめた新卒採用完全マニュアルをお届けします。
新卒採用とは
新卒採用とは、就業経験のない、学校を卒業したばかりの学生(=新卒者)を企業が採用することをいいます。新卒者を対象とした採用そのものは欧米にもありますが、職業訓練の意味合いも大きく、インターンシップなどを含めた短期採用が多く、採用時期も特に決まっているわけではありません。
在学中の卒業予定者に対して企業が一斉に求人し、採用試験を実施して内定者を決め、卒業と同時に正社員として採用するというスタイルは「新卒一括採用」や「定期採用」とも呼ばれ、日本独自の採用手法となっています。
【関連】新卒一括採用とは?メリット・デメリットと国内・海外の新たな潮流 / BizHint
新卒採用の現状
日本商工会議所の「2018年度の新卒採用(2019年4月入社)の動向」によると、採用を実施した企業は昨年度に比べて2.6%増加しています。一方、中小企業の24.4%が「募集したが採用できなかった」と回答し、43.0%が「採用できたが計画した人数には満たなかった」と回答するなど、中小企業にとって厳しい採用環境となっていることが明らかとなりました。
【参考】中小企業の2割、今春入社の新卒採用できず:日本経済新聞
7割近くの中小企業が苦しい戦いを強いられた2018年度の新卒採用。では、2019年度の新卒採用市場はどのように変化していくのでしょうか。
リクルートワークス研究所による2020年新卒者を対象とした採用見通し調査では、流通業やサービス業、情報業など人手不足が深刻な産業を中心に、多くの企業が前年度より新卒採用数を増やす予定であると回答しています。このことから、2019年度の新卒採用環境は本年度以上に更に厳しいものとなることが予測されます。
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