close

はじめての方はご登録ください(無料)

メニュー

BizHint について

カテゴリ

最新情報はニュースレター・SNSで配信中

連載:第51回 組織作り その要諦

日本一より「ダントツ地域一番」。地方・中小の事業拡大に直結した「新卒採用」の舞台裏

BizHint 編集部 2022年7月28日(木)掲載
メインビジュアル

「地域ダントツ一番店」。これを短期間で達成したのが、広島県で太陽光発電や蓄電池を施工・販売するNOSCOライフネットサービス株式会社です。あえて全国を目指さず、中国地方でのナンバーワンになる!を徹底的に追及したのが創業者の久留島亮さん。売上は5年で倍増。新入社員が着実に実績を出し、売上に直結したといいます。特に大きかったのが新卒採用。採用PRに力を入れたことで、地方の中小企業に前途有望な若者が集まってきました。どのような取り組みをしたのか、話を聞きました。

メインビジュアル

NOSCOライフネットサービス株式会社
代表取締役 久留島 亮 さん

広島県を中心に中国地方全域で太陽光発電や蓄電池を施工・販売するほか、住宅リフォームなどの事業を展開。次の時代の主役である省エネ、再生可能エネルギーの普及拡大と電力イノベーションで地域の活性化を目指す。代表取締役の久留島亮さんは1974年広島県生まれ。個人事業主から始め、2013年にNOSCOライフネットサービス株式会社を創設。元プロボクサーという経歴も持つ。

ブランディングテクノロジー株式会社
ブランドファースト事業本部 吉田 聖也 さん

入社2年目で広島営業所を立ち上げ。新規開拓営業として、中四国・九州を中心に800社以上の中小企業のデジタルマーケティングに従事。現在は手掛けた実績やノウハウを活かし、全国の中小企業様へブランド×デジタルマーケティング強化の必要性の啓蒙、推進に取り組んでいる。


地方・中小企業の新卒採用。「うちがやっても…」と踏み出せなかった

――貴社の事業内容について教えてください。

久留島亮さん(以下、久留島): 広島県を中心に中国地方全域で太陽光発電や蓄電池を施工・販売しています。商品を仕入れて提供するだけでなく、省エネ設備機器を中心に賢いエネルギーの使い方を提案しています。提案内容は、住宅の壁の塗装やエコキュートなどの水回りなど多岐に渡ります。

僕たちはこのビジネスモデルを「スマートエネルギーコンサルティング」と呼んでいます。最近はアフターメンテナンスにドローンによる屋根上からの点検を取り入れるなど、様々な取り組みを進めています。

創業は2005年です。僕はもともと、会社員として太陽熱温水器の営業をしていました。「これからは太陽光発電だ!」と、個人事業主として太陽光パネルの営業代理を行ったのがNOSCOライフネットサービス(以下、NOSCO)の始まりです。業界のサイクルを把握するのに5年をかけ、それから社員を集めて会社にする計画でした。予想以上にうまくいき、4年後に法人化できて、今年で14期目になります。

――広島ではテレビCMをはじめ、様々な広告・PR活動をされていますね。

久留島: 広く認知を得ることを意識したのは「新卒を採用したい!」「蓄電池で地域一番になりたい!」と思ったことがきっかけです。

それ以前はとにかく「顧客満足度」。目の前のお客様との関係構築を着実に進めてきていました。しかし 「社員を増やしたい!新卒採用したい!」となると、認知度がどこかで必要になる と考えました。そこで、メディアへの露出やホームページに力を入れました。

――なぜ新卒採用だったのでしょう?

久留島: 関東や関西など大都市圏の同業他社の成功事例を見てみると、「新卒採用が会社の成長に大きく寄与している」ように感じたからです。ただその段階では、「うちのような広島の小さな会社が新卒採用なんて…」と、正直ありえない話だと感じていました。

しかしある時、付き合いのあるコンサル会社から「新卒採用、やってみてはどうですか?今のNOSCOさんだったら大丈夫ですよ」と言われたのです。

自分では、外からどう見えているかはわからなかったので、その言葉に「よし!やってみるか!」となりました。「まずはやってみないと何も見えない」。心の根っこの部分では、挑戦する気概はいつも持っていたのですが、その背中を押された形でしたね。

「自社のことを伝えるのがうまいなぁ」一冊の本に感銘

――新卒採用にチャレンジするにあたって、何から取り組まれたのでしょう?

久留島: ホームページですね。自分で見ても見栄えはしないし、手作り感がにじみ出ていました。(このままではまずいな…)とは思いながらも、どうすれば良いかわからない。

私や社員だけの知識ではなかなか身動きが取れず悩んでいたタイミングで、うっかり吉田さんの電話に出てしまいました(笑)。そこから前に進み出しましたね。半分は、偶然だったかもしれません。

――電話に出られて、その後どうなったのでしょう?

この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})

close

{{selectedUser.name}}

{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}

{{selectedUser.comment}}

{{selectedUser.introduction}}