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高卒 採用

2019年12月9日(月)更新

売り手市場が続いている採用活動では、再び高卒採用に力を入れ始める企業が増えています。1990年代の景気後退や大卒者の増加によってその枠が激減した高卒採用ですが、昨今の引く手あまたの大卒採用トレンドで後塵を拝する企業が、採用方針の見直しの一環として高卒採用に目をつけ始めました。今回は、高卒採用特有の流れやスケジュール、ルールについて紹介していきます。

高卒採用の歴史

高校進学率が急上昇した1960年代以降、それまでの新規中卒者に代わり新規高卒者が激増。高度成長期の製造業における単純労働需要の高まりと相まって、高卒採用はブルーカラー層の大量採用に寄与してきました。企業は優秀な労働力を安定的に確保でき、学校は有名企業への就職者を安定的に確保できるという、相互にメリットを享受できる関係を築いてきたという歴史もあります。

1990年代からは、景気後退や大卒者の増加により高卒採用枠は激減しましたが、昨今の景気回復を受けて風向きが変わってきました。

高卒採用がトレンドに?

平成30年2月の厚生労働省による労働経済動向調査によると、平成30年2月時点で「新規学卒者の採用計画・採用予定がある」と答えた事業所は47%(前年比1%増)と、引き続き高卒者需要が増えていくと考えられます。

【参考】労働経済動向調査(平成30年2月)の概況/厚生労働省

また、平成30年3月、文部科学省より発表された「高等学校卒業者の就職状況に関する調査について」によれば、高校卒業者約10,615万人のうち就職希望者は約18.7万人、うち約18.4万人が就職、就職率においては98.1%(前年比0.1ポイント増)となっています。

男女別では、男子98.5%、女子97.4%で、引き続き高い水準を維持。専門学科別では、普通科96.3%に対して、工業科99.5%、福祉99.1%、看護98.4%、水産98.8%、商業99.2%、農業99.0%となっており、専門的な職種に直結した学科は普通科よりも就職率が高い傾向にあります。

高卒者の就職率や内定率は年々上昇しており、現在も「売り手市場」が続いていると言えるでしょう。

【参考】平成30年3月高等学校卒業者の就職状況(平成30年3月末現在)に関する調査について/文部科学省