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2018年11月7日(水)更新

内定者フォロー 事例

内定者フォローを手厚く行うことは、内定辞退や入社後の早期退職を防ぐ手段として効果があります。その目的は、面談やコミュニケーションツールを活用して内定者の不安を解消し、研修や懇親会などを通して内定者同士の関係性を深め、入社に向けて期待感とモチベーションを高めることです。施策10選や企業事例を参考に、内定者フォローにお役立てください。

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入社前の「内定者フォロー」を行う目的

リクルートワークス研究所発表の「ワークス大卒求人倍率調査(2018年卒)」によると、2018年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の求人倍率は1.78倍となっており、前年に引き続いて、新卒採用における学生の売り手市場が続く見込みです。こうした状況の中で、コストと時間をかけて採用した人材を入社まで導き、入社後のスタートアップをスムーズにするために内定者フォローを重視し、力を入れている企業は少なくありません。

【参考】リクルートワークス研究所/大卒求人倍率調査

入社前に内定者フォローを行う意味としては、以下が挙げられます。

内定辞退を防ぐ

内定辞退は、企業にとってこれまでの採用活動に費やしたコストの浪費や優秀な人材を失うリスクになります。内定者は選考期間や面接時間が極端に短い、採用担当者や面接官の印象がよくない、求人票と実際の採用選考方法や労働条件の違いなどが原因で、企業に対して不信感を抱くことがあります。その後の内定者フォローが手薄である場合、内定者の不信感が拭えない場合、内定辞退という結果につながる恐れがあります。

【関連】BizHint/内定辞退を防止するためには内定者フォローが重要!内定辞退の理由も解説

内定者のスキルアップ

新社会人として内定先企業で働くことへの不安が払拭されると、内定者は安心して企業の一員となることへの期待が大きくなります。

「基本的なビジネススキルを学びたい」、「入社後いち早く活躍するために学びたい」こうした内定者の成長意欲を満たし、入社後活躍できる人材候補としてスキルアップを図るために、卒業前の内定者の負担を考慮しながら内定者研修や勉強会、インターン研修を行うことが効果的です。

内定者が抱える悩みや不安を払拭

内定者は内定ブルーと呼ばれるように初めて社会人として働くことに対して人間関係や実際の労働条件、就業環境、仕事とキャリアなどたくさんの不安を抱えています。こうした不安を内定者フォローによって払拭することで、入社への期待感が高まります。

【関連】BizHint /内定ブルーとは?不安解消や内定辞退防止のための内定者フォローについてご紹介

内定者が抱える悩み・不安とは

内定後の学生が抱えがちな悩み・不安を正しく理解することは、適切な内定者フォローを行う上で重要です。内定者がどのような悩み・不安を抱えているのかをご紹介します。

会社に関する不安

一つは、内定先の会社に関する不安が挙げられます。「仕事内容や待遇、会社の雰囲気など、開示されている企業情報と実際に違いがないか」「会社と自分の間に採用のミスマッチが発生してはいないか」「自分の会社選びは正しかったのか」などと、不安になってしまうのです。この不安は、たとえ内定先が第一志望の企業であっても起こりえます。

人間関係に関する不安

学生時代の人間関係と、社会人になってからの人間関係は、大きく変化します。学生時代の人間関係といえば、同年代の気の合う友人との交友関係が主でしょう。しかし、社会人になってからは、上司や先輩社員・同僚、顧客や取引先の担当者など、年齢や性格、バックグラウンドも様々な人達と関係を築いていく必要があります。良好な人間関係が作れるか、心配になる学生も多いです。

スキルや知識、マナーに関する不安

スキルや知識、マナーに関しても、学生から不安の声が多く挙がります。社会人として活躍できるだけの基礎知識、スキル、マナーが自分にはちゃんと身につくのか、同期と比べて自分だけ落ちこぼれてしまうのではないかと、心配になってしまうのです。

キャリアに関する不安

学生にとって、新卒採用で入社する会社選びは、自身のキャリアの方向性を決める重大な決断です。内定先の会社が自身のファーストキャリアとして本当に良かったのか、不安に感じてしまうこともあります。

内定者フォロー施策の策定ポイント

内定者フォロー施策の策定には、具体的な目的とゴールを立てて戦略的に行うことが有効です。内定者の心理状況や不安な要素を把握した上でその解決を図り、企業側の目的も同時に果たす施策を設計しましょう。

【関連】BizHint/内定者フォロー、正しくできていますか?内定辞退を減らす方法とは

企業が求めるものと内定者が求めるものを明確に

企業側が内定者フォローに求めるものは何でしょうか?一例としては早期退職防止や早期即戦力としての教育などが挙げられるでしょう。

一方で、内定者が内定者フォローに求めるものはなんでしょうか?

マイナビ発表の「2016年卒 マイナビ学生就職モニター調査 10月の活動状況」によると、57.0%が「入社後の仕事内容について深く知りたい」、次いで55.9%が「内定者同士の人間関係を深めたい」、51.7%が「社会人として必要な知識やスキル・マナーを身に付けたい」、51.4%が「入社予定先の職場の雰囲気を知りたい」となっています。この結果から、過半数の人が内定者フォローで仕事や人間関係、職場環境を知り、マナーやスキルを身につけて入社に備える機会として捉えていることが分かります。

【参考】新卒採用サポネット/学生向けアンケート

時期に合わせたフォローを行う

内定者フォローの段階では内定者はまだ学生です。内定者は卒業論文や卒業試験などの学内行事や、卒業旅行などを予定しており、そうした状況や心理面の配慮が必要です。

選考後、内々定をもらい内定が出るまでの期間

1社に絞り切れていない学生も多く、内定を受けることを迷っている時期です。採用活動 を終えていいのか悩み、「納得するまで就職活動を続けたい」と、秋採用や通年採用を実施している企業の会社説明会に改めて参加しだす学生もいます。

この時期は対面や電話などの直接的なフォローや、メールなどITツールを活用した間接的なつながりなど、適度な距離感を保ちながら悩みを解消できる情報開示をして、内定承諾の意思決定ができる判断材料を提供することが大切です。

内定から内定式までの期間

承諾はしたものの、自分の決断に対して悩みや不安で気持ちが揺れ動く、内定辞退が1番起こりやすい時期です。そのため、定期的な連絡や面談を行い、内定者の気持ちを受け止めて共感を示しながら、面談者も自己開示をして内定者との信頼関係を築くことが大切です。

また、適切な情報開示を行いながら内定者の悩みや不安を取り除き、意思決定の後押しをすることが大切です。

内定式から入社直前までの期間

入社の意思も固まって内定辞退者は減っていきます。この時期は、社会人マナーや仕事の基本となるスキルを学ぶための研修や勉強会を開催して、入社に向けてモチベーションを高めていくことが必要です。

また、入社直前の時期は単位の取得が危うく卒業できない可能性がある学生向けに、相談室を設ける企業もあります。

内定者フォロー施策10選

内定者フォロー施策の具体例について、概要や目的、ポイントについてまとめました。それぞれの特徴を把握して、内定者フォローの目的に合わせて効果的に活用してみましょう。

内定式

内定式では、内定授与式や、社長の他人事部長の挨拶、事業内容の説明などが行われます。その他に内定者懇親会や、先輩社員への質問会、内定者研修など各企業の目的に合わせたプログラムが用意されています。

目的

企業側が「内定通知書」を交付し、内定者が「内定承諾書」を提出して企業と内定者の最終意思確認を行うことが目的です。

ポイント

  • 社長をはじめ役員や人事、先輩社員などの話を聞いたり、交流を通して入社意識の高まりや企業理解が深まることで不安の払拭に繋がります。
  • 内定者同士の懇親が深まることで、モチベーションアップや入社への期待感が高まります。
  • 内定式に出席することで入社することの実感が湧き、「これならやっていけそう」という安心感が入社意思を固め、入社に向けて前向きな向上心が芽生えるきっかけになります。

懇談会

懇親会と呼ばれることもありますが、どちらも意味合いは同じです。内定者懇談会では、内定者同士の交流を通して懇親を深めます。その他、人事担当者から企業や仕事の理解を深めるための講話や職場見学会、テーマを決めてのグループディスカッションなど、各企業ごとに目的に合わせてプログラムを組んでいます。

目的

内定者同士や先輩社員が直接コミュニケーションをとる中で、内定者が持つ不安や疑問を解決し、入社意思を固めもらうことが主な目的です。

ポイント

  • 内定者が抱える様々な疑問や不安に対して答えられるよう先輩社員は部署、性別、年齢など幅広い人選で対応しましょう。
  • 相談してきた内定者の不信感を招かないよう、先輩社員は会社のありのままの姿を適切に伝える姿勢で向き合うことが大切です。
  • 内定者のグループ分けは志望度の高い者と低い者を組み合わせると、互いにフォローしあってグループ全体の入社意識を高める効果があります。

定期的な連絡、面談

メンター制度を取り入れて出身大学や出身地、希望職種が同じで社歴が3~5年の先輩社員や、顔の分かる人事担当が定期的に連絡を取りあい、または面談を通して内定者フォローを行います。

目的

内定者の企業理解を深め、社会人生活、人間関係、仕事やキャリアなどの不安や疑問を払拭するほか、企業側は内定者の志向性を確認しながら配属先決定に役立てることが主な目的です。

ポイント

  • 内定者に心を開いて話をしてもらうためには、担当者と内定者の信頼関係を築くことが大切です。そのためには就活経験者として悩みや不安の相談に乗るというスタンスで内定者と向き合い、価値観や経験、考え方など自己開示をすることが大切です。
  • 連絡頻度は少なすぎると内定者は不安になり、多すぎると心理的負担になるので、適度にやり取りする配慮が必要です。
  • メンターは内定者からみて年齢が近く共通点があるため、相談しやすいメリットがあります。
  • メンター制度を内定者フォローに活用する場合、採用担当者はメンター役の社員に制度の説明や内定者についての情報を共有し、内定者フォロー後も定期的に両者に対してサポートに入りながら内定者とメンターの良好な関係構築をサポートすることが大切です。

職場見学

入社後に配属予定の職場見学を行います。先輩社員が同行して説明をしたり、内定者からの質問に答えます。また、テーマを決めてグループワークとして職場体験を行う企業などもあります。

目的

企業や業務内容についての理解を深めることで、仕事に対する不安や疑問の払拭に役立つほか、配属後のギャップを軽減して早期離職を防ぐことが主な目的です。

ポイント

  • ただの見学会にならないように、同行する社員が積極的にコミュニケーションを取って内定者が質問しやすいよう配慮することが大切です。
  • 予め決めたテーマについて、職場見学後にグループディスカッションをしてその内容をレポートにまとめて提出してもらうなど仕事への理解を深める工夫をするとよいでしょう。

社内イベントへの参加

忘年会や新年会、社内のスポーツ大会、クリスマスパーティなどに内定者を招待します。自主参加にして内定者が気楽に参加できるようにします。

目的

社風や社内の雰囲気について知ってもらうことで、人間関係や職場にまつわる不安を解消してもらうことが主な目的です。

ポイント

  • 招待し、歓迎ムードで迎えることで企業が内定者を大切にしていることを伝えます。
  • 強制参加ではなく、自主参加にすることで、参加してもしなくても大丈夫というスタンスにしましょう。
  • イベントを通して社員と交流することは、内定者が気楽な気持ちで会社の雰囲気を感じることができるため、企業への信頼感やモチベーションが高まります。

社内報の送付

社内報や会社案内、社史、PR 誌など、クライアント用に用意されたパンフレットを活用して内定者の企業理解に役立つ情報をピックアップして送付します。

目的

内定者に対して企業理念や、事業内容、業務内容の理解を促進することが主な目的です。

ポイント

  • 送付する資料は、内定者の企業への理解を深める内容であるかを検討した上で送りましょう。
  • 定期的に社内報を送付することで、内定者を大切な人材と捉えていることを伝えられるほか、内定者のモチベーション維持に繋がります。

SNSの活用

内定者がコミュニケーションツールとして慣れ親しんでいるSNSを、内定者フォローや企業からの連絡、イベントスケジュールの共有などに活用します。

LINEやFacebookなどの大手SNSを利用する場合と、企業内の社員のみで運用する社内SNSの、大きく二種類があります。

目的

企業と内定者、内定者同士、両方の関係性を深めることが主な目的です。

ポイント

  • 内定者フォローSNSサービスを活用することで、コミュニケーションの促進や企業の情報提供で不安を取り除き理解を深めることができます。
  • やり取りを通して内定者の心理的状況を把握しやすく、効率的にフォローができます。 内定者フォローSNSにはコミュニケーションだけでなく、eラーニングや研修機能を備えたサービスもあり、コスト削減が可能です。
  • LINEやFacebookでは仕事とプライベートを分けたい内定者にとって抵抗があるだけでなく、設定ミスで誰でも情報が見られたり、投稿先を間違えて機密情報が洩れてしまったりなど、情報漏えいのリスクがあるため、管理、運営には注意が必要です。

【関連】BizHint HR/内定者フォローSNS総まとめ!【2017年最新版】

内定者研修・勉強会

集合研修でのグループワークや合宿、eラーニングや通信教育、課題図書の配布などを活用して研修を行います。内定者の要望が高いフォローの1つでもあります。

目的

入社後の導入研修の軽減や仕事のスタートアップに役立てることが主な目的です。

ポイント

  • 研修内容は、ビジネスマナーや基本的なビジネススキル、専門知識や語学など各企業の研修目的に合わせてプログラムを組むことが大切です。
  • eラーニングはスマホやパソコンを使っていつでもどこでも学習しやすいため内定者が取り組みやすく、達成状況を画面上で確認できるため、進捗が遅い内定者へフォローすることができるなどのメリットがあります。
  • 課題図書の配布は、特に企業の代表が本を出版している場合に多く行われます。配布のみ行う場合のほか、学生にレポートを作成、提出させる場合もあります。企業理念や文化の理解、社内で重視される仕事術の共有に加え、新卒生との共通言語づくりにも有効な方法です。
  • 集合研修では内定者同士の相互理解が進むため、入社に向けてのモチベーションを高める効果が期待できます。
  • 合宿は日常とは異なる空間と時間を共有して研修を行うためシナジー効果を生みます。しかしコストや手間がかかるため、内定者フォローの目的や予算など予め検討する必要があります。

先輩社員へのインタビュー

先輩社員に対して予め決めたテーマや質問事項についてインタビューを行います。

目的

社風や仕事のやりがい、人間関係など内定者が抱える不安の解消に役立てることが主な目的です。

ポイント

  • 懇親会と比べて目的が絞られているため、内定者が質問しやすいメリットがあります。
  • インタビューした内容をレポートにまとめて提出してもらう場合、取材した内容を整理してまとめ、文章化することでより深い理解を促すことができます。
  • 来年度の新卒採用時の資料として活用するなど、目的を持たせてインタビューしてもらうことで、内定者が意欲的に取り組むことができます。

アルバイト・インターンシップ

1日~1・2週間程度の一定期間、実際の職場で働いて仕事をする就業体験を行います。

目的

主な目的は2つあります。1つ目は、就業体験を通して必要なビジネススキルが分かり自発的なスキルアップを促し、キャリアビジョンを持つきっかけができます。2つ目は、入社前研修として活用できるほか、内定者の個性や適性を見ることで配属先決定に役立てることができます。

ポイント

  • 卒業前の学生期間であることを考慮し、内定者の負担になりすぎず、参加しやすい内容に工夫することが必要です。
  • 業務の流れが分かるようひと通り経験してもらい、その中から本人の意向も考慮して業務を決定すると研修効果が期待できます。

内定者フォローに便利なサービス

ここまでは、内定者フォローの事例を紹介してきましたが、適切な内定者フォローを行うためには、有用なツールやサービスを使いこなすことが大切です。ここでは、内定者フォローの役に立つサービスや、サービスの提供企業について紹介します。

内定者管理ツール

内定者に対し、適切なタイミングで適切なコミュニケーションを取ることは、内定者フォローの肝だといえます。内定者とのコミュニケーションに役に立つのが、内定者管理ツールです。

主な機能としては、内定者とのコミュニケーション、企業情報の提供、eラーニングのコンテンツ配信などが挙げられます。採用管理システムの一機能として実装されるケースも多いです。サービスの提供企業としては、教育系のシステム提供企業や就職サイト運営企業などがあります。

社内SNS

前述の通り、人事や先輩社員と内定者間でのコミュニケーションを促進するため、社内SNSを導入・活用する企業もあります。

Facebookやtwitter、LINEなどの大手SNSと比べ社内SNSではセキュリティ面で安心できますが、利用者がわざわざシステムにログインするだけのメリットが必要となります。リッチなコンテンツの提供やアクティブユーザーの多さなど、サービスの機能だけでなく、運用面での工夫が重要です。

サービスとしては、社内SNSサービス単体で提供される場合のほか、内定者管理ツールの一機能としてSNS機能を有している場合もあります。

【関連】社内SNSとは?メリットや無料・有料サービスを徹底比較《23選》/BizHint

内定者研修

内定者研修は、学生の不安の払拭と早期戦力化、両方を狙うことができる施策です。学生の志望度や入社意欲の向上もかね、形式的な企業研修ではなく、ワークショップやゲームのようなエンターテイメント性のあるプログラムを提供する企業が多いです。

【関連】内定者研修における内容・時期などの企画ポイントを解説/BizHint

教育コンテンツ提供

eラーニングや内定者用の学習教材など、教育コンテンツを提供するサービスです。内定者管理ツールや企業研修サービスとセットで提供される場合もあります。

【関連】eラーニングとは?メリット・デメリットや用途別eラーニングサービスまとめも/BizHint

アウトソーシング

採用代行サービス提供会社の中には、個人面談やグループ研修、懇親会の開催など、内定者フォローを代行してくれる企業もあります。他の業務に追われ内定者フォローを行う時間が少ない場合や、自社に内定者フォローに関するノウハウが少ない場合などには有効な手段です。

【関連】採用代行(RPO)とは?メリットデメリット、採用代行会社の総比較/BizHint

採用コンサルティング

内定者フォローのみならず、採用全体のプロセスを見直したい場合や、外部有識者の知見を利用したい場合には、採用コンサルティングサービスを活用する、という方法があります。

内定者フォローとは内定辞退を減らすための施策を意味しますが、内定辞退の原因は母集団形成や採用選考過程にあることも多くあります。なぜ内定辞退が起きるのか、その原因がわからない場合には特に有効です。

【関連】採用コンサルティングとは?採用コンサルティング会社総まとめ/BizHint

内定者フォローの企業事例

内定者フォローで内定辞退者を減らすことに成功した企業の事例をご紹介します。

サイボウズ株式会社

サイボウズでの内定者フォローは、「内定者ワークショップ」、「内定者懇親会」、「会社参観日」といったイベントの他に、無料のグループウェアであるサイボウズLiveを活用して人事と内定者とのコミュニケーションを活発に行なっています。

【参考】内定者の入社辞退を防ぐ、サイボウズ流の内定者フォローアップ術とは

MHソリューションズ株式会社

内定辞退者が多く出た翌年からSNSと教育機能を搭載したスマホアプリを導入し、内定者の教育研修とコミュニケーションのためのツールとして活用しています。

学習の進捗状況がランキング形式で表示されるので内定者同士のライバル意識を刺激するほか、タイムライン投稿では会社からのお知らせや内定者同士のコミュニケーションが活性化したことで同期としての仲間意識も芽生えました。これらが功を奏して内定辞退を大幅に削減することができたそうです。

【参考】教育もコミュニケーションも図れる 内定者フォローツール

株式会社武蔵野

中小企業向けのコンサルティングサービスを提供している株式会社武蔵野では、内定者の母親が、内定者に対し入社をやめるよう苦言を呈していたそうです。

そこで、株式会社武蔵野の社長は、当期の経営計画書と、その前期の経営計画書の配付先一覧をコピーしてその内定者に渡しました。その2組の経営計画書を見れば、利益計画や要員計画、期を跨いでの退職者の有無がわかります。結果として、その母親も考えを一変。武蔵野への入社を薦めることになりました。

このエピソードからは、内定辞退は本人だけではなく親も原因となりうること、経営計画書のように会社の方向性を伝えられるツールの重要性、企業の代表自ら内定者の不安に寄り添う姿勢の大切さを学ぶことができます。

【参考】プレジデントオンライン/いま「内定辞退ゼロ」の中小企業の裏ワザ

GMOペパボ株式会社

印象に残る内定式を演出することで、入社意欲の情勢や不安の払拭など、様々なプラスの効果を生み出すことができます。

GMOペパボ株式会社は、企業理念である「もっとおもしろくできる」を体現し、内定者に喜んでもらうため、ユニークな内定式を開催することで有名です。運動会やボーイスカウト風など、毎年コンセプトを変えた内定式を開いています。2017年の内定式では、「不思議の国のアリス」をイメージし、社長自らコスプレをするなど、個性あふれる会が開催されました。

このような内定式を経験した学生が入社し、またユニークな内定式を企画し、次年度以降の内定者を迎えることになります。内定式の企画と開催が、企業文化の継承や愛着の形成にも貢献しているように思えます。

【参考】採用アカデミー/GMOペパボの内定式に潜入!そこは不思議の国だった!?

まとめ

  • 売り手市場で複数社から内定をもらう学生も多いなか、企業と内定者双方が内定者フォローに求めるものを明確にして目的をもって戦略的に施策を行うことが必要になっています。
  • 卒業前の学生である内定者の負担増になりすぎないよう考慮しつつ、内定者フォローで内定者の不安を解消し、信頼関係を構築してモチベーションや期待感を高めることが必要です。
  • 内定者フォローは内定辞退防止だけでなく、入社に向けて教育・育成の機会として活用することで、入社後に職場環境の適応や仕事のスタートアップをスムーズにする効果があります。

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