連載:第1回 組織作り その要諦
「組織づくりとクルマづくりは似ている」 元自動車エンジニアの人事が語る採用の秘訣
「 社員が活き活きと働く組織をつくりたい 」。人事なら、誰しもがそう思うのではないでしょうか。
「 よい組織をつくるのは、よいクルマをつくるのと同じ 」と語るのは、 元自動車エンジニアの異色の人事、根岸 遼さん です。
根岸さん曰く、組織づくりは「未来を見据えた設計図をつくり、構成要素であるヒトの個性を理解して、採用することが重要」。
元自動車設計エンジニアだからこそ見えた、強い組織をつくる採用の秘訣とは?
前編では、根岸さんのキャリアを振り返りながら、「 ”採用や組織づくり”と”クルマづくり”の共通項 」について迫ります。
【語り手】 根岸 遼 さん
自動車設計エンジニアからキャリアをスタート。「機能する組織づくり」に興味を持ち、人事の世界へ。大学院生・エンジニアを中心とした採用支援を行う人材企業で営業や企画を務めたのち、株式会社コロプラで新卒採用を担当。その後、BASE株式会社へ移り、HR部門を立ち上げ採用の基盤をつくる。2017年4月からは、世の中にクリエイターの総数を増やすべく、企業や学生・学校、地域の間に入って活動を開始。
組織はなぜ機能しないのか?開発現場で感じた疑問
自動車設計エンジニアから始まった社会人人生
社会人のファーストキャリアは、自動車設計エンジニア。
レース用のエンジンを設計する会社で、自動車の設計をやっていました。「大好きな自動車づくりに携わりたい」という思いは、自動車雑誌を見て憧れた中学時代からぶれず、大学では自動車などの動力に特化した学科を専攻。
卒業後も「自動車をつくれる会社に入る」以外の道を考えていなかったので、業界研究や自己分析をすることはありませんでした。
エンジニアとしての学び
エンジニアとして働く中で、大きく2つのことを学びました。 1つは 設計図の重要性 です。
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