STP分析
マーケティング戦略を策定するにあたり、多くの日本企業が活用しているSTP分析。マーケティング・プロセスの中でも基本戦略としても知られています。今回は中小企業の経営者や個人事業主の方にも知っていただきたい、STP分析の意味や重要性、メリットからおすすめの書籍(本)をご紹介いたします。
STP分析とは
STP分析とは、マーケティング・プロセスの中でも基本戦略として位置付けられる、セグメンテーション(市場細分化)、ターゲティング(顧客の明確化・標的市場の選択)、ポジショニング(自社の製品・サービスの立ち位置の確立)の3つのプロセス(以下、総称をSTP)から、マーケティング戦略の基本戦略~具体的施策まで打ち出すことのできる分析方法です。
STP分析を実施することで、競争優位性の確立や営業活動の省略化、商品(製品)・サービスの価値および企業価値の向上、見込み客の洗い出しなどの効果が期待できます。さらに、ブルーオーシャン戦略やニッチ戦略といった高価格・低コストの商品(製品)・サービスの展開による高い収益性を確保できるマーケティング戦略の策定も期待できます。
マーケティング関連のフレームワークは種類も活用方法も多岐に渡りますが、STP分析はどのフレームワークにも活用できるマーケティングの基本となる分析方法のため、経営規模・業種や商材に関係なく、ほとんどのマーケティング活動に導入されてます。
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STP分析の重要性が高まっている要因
STP分析の重要性が高まっている要因としては、以下の3点が挙げられます。
顧客の価値観の多様化
インターネットやSNSの普及により、さまざまな媒体からの情報取得、コミュニケーションのグローバル化、さらには働き方やライフスタイルの変化などが進み、顧客一人ひとりの持つ価値観が多様化している傾向がみられます。そのため、従来の大衆向けの商品(製品)・サービスでは顧客ニーズに応えることが難しい状況となっており、STP分析による市場細分化、顧客の明確化・標的市場の選定を行なった上で、適切な顧客に自社の商品(製品)・サービスを提供する必要性が高まったと考えられます。
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