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2019年10月17日(木)更新

スクラム採用

近年注目を集めている最新の採用方法のひとつである「スクラム採用」。専任の採用担当者を置くことが難しかったり、採用のミスマッチが許されない中小企業やスタートアップ企業に適している採用手法です。スクラム採用とは何なのか?当記事ではスクラム採用の定義や導入メリットをはじめ、成功ポイントや企業事例も合わせてご紹介します。

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スクラム採用とは

スクラム採用とは、社員全員が候補者との接点を担い、共通のゴールに向け、社員一丸となって採用活動に取り組む「現場主導型」の採用手法です。経営者や採用担当者(人事担当者)が多くの権限を握る従来の採用手法とは大きく異なります。

【出典】スクラム採用を実現する採用管理ツール|HERP(ハープ)

スクラム採用を提唱したのは、株式会社HERP代表取締役CEOの庄田一郎氏です。転職という概念がこの数年で大きく変化したことから、「超売り手市場」と呼ばれているIT業界を中心に、スクラム採用への注目が高まっています。

【資料ダウンロード】現場社員を巻き込み採用を成功させるポイントとは

スクラム採用の定義と3つの条件

スクラム採用の提唱者である庄田氏は、以下の3つの条件全てを満たす採用活動がスクラム採用であると定義しています。

権限委譲

1つめは権限委譲です。経営者や採用担当者といった一部の人物だけが採用に関する権限をもつのではなく、ワークフローを分解して、そのフローごとに最適な担当者を社内から選定し、権限委譲を行います。

また、職種ごとの最適な採用手法についても現場主導でPDCAを回します。

成果の可視化

2つめの条件は成果の可視化です。採用活動による成果を全社員に対してフィードバックできる環境を構築し、定期的に採用担当者を中心とした振り返りを実施します。

採用担当のプロジェクトマネージャー化

3つめの条件は採用担当者のプロジェクトマネージャー化です。採用担当者は採用活動を一つのプロジェクトとして捉え、そのプロジェクトの管理者として全体を見渡し、必要に応じて適切な支援を行います。

また、採用に関するさまざまな知識を現場に発信し、インプットする役割を担っています。

スクラム採用に取り組むべき2つの理由

今、スクラム採用に取り組むべき理由として以下の2つがあげられます。

現場が人材要件やポジションの魅力を一番理解しているから

人材の流動化や多様化、事業環境の激しい変化などによって、採用担当者が「各ポジションでどのような仕事が行われており、どのような人材を必要としているのか」を把握し続けることが以前に比べて難しくなっています。

このような状況下で採用活動の成果を最大化するためには、理想の人物像を明確に示すことができ、ポジションの魅力を的確に伝えられる各事業部のメンバーに積極的に関与してもらう必要があるのです。

候補者と社員との接点がより重要に

リファラル採用(社員紹介採用)やダイレクトリクルーティング、カジュアル面談など、人と人との繋がりが採用活動の成果へ与える影響は年々大きくなっています。また、企業説明会に参加する以前から社員と何らかの形で接点があり、SNSやイベントでのコミュニケーションをきっかけに転職を検討、決意する人が増えています。

このように、水面下で転職活動を進める人材に対するアプローチを実現するため、自ら進んで候補者との接点を作り出し、適切なタイミングで自社情報の提供やサポートを行える社員の存在が必要不可欠となっているのです。

スクラム採用の導入メリット

スクラム採用を導入することで、企業は以下の2つのメリットを得ることができます。

採用力の向上

全社員が採用活動に参画することによって、多角化する採用チャネルに幅広く対応し、優秀な人材を獲得するために最適なチャネルを見極めることが可能となります。

また、業務内容や人材要件を正しく理解している現場の社員が求人票やスカウトメールの作成、候補者の見極めなどに関与することで、自社の魅力を存分にアピールし、採用のミスマッチを未然に防ぐことができます。

社員のエンゲージメント向上

自社の魅力を自分の言葉で正しく伝えるためには、魅力の再確認や言語化というプロセスが必要不可欠です。そのため、スクラム採用を通じて社員のエンゲージメントは自然と高まっていきます。

また、スクラム採用を開始すると社員間で採用関連のコミュニケーションが活発に行われるようになります。自社の魅力を語り合い、優秀な人材の獲得に向けて支援し合うことで一体感を感じることができた社員たちは、更にエンゲージメントを高めていくのです。

【関連】従業員エンゲージメントの意味とは?影響する要素、高めるポイントをご紹介 / BizHint

スクラム採用の成功率を大幅に高める4つのポイント

「スクラム採用に興味はあるけれど、どこから手を付ければいいのか分からない」と悩んでいる方でも、以下の4つのポイントを一つずつ丁寧に押さえていくことで、スクラム採用の成功率を大幅に高めることができます。

経営陣の採用へのコミットメント

スクラム採用を実施する上で最も大切なのは、経営陣が採用活動に社員を巻き込む重要性を正しく理解し、経営陣も含めた全社員で優秀な人材の獲得に向けて取り組んでいこうという姿勢を示すことです。

経営陣が採用にコミットすることによって、社員たちは次第に会社経営における採用の重要性について認知するようになります。

企業全体の役割分担の規定

自分が持つ権限の範囲が曖昧なままでは、現場の社員たちは積極的に採用活動を行うことができません。そのため、採用担当者と現場の社員が担う役割を明確にし、各々の役割に合わせて権限委譲を行っていく必要があります。

この際、採用担当者は採用プロジェクト全体のプロジェクトマネジメントに徹し、職種や仕事への理解が必要な内容を全面的に現場の社員たちに任せることで、自律駆動型の採用活動の実現を目指すことができます。

採用情報や成果の可視化

働き方や採用手法が多様化する中で、採用に関するあらゆる情報を事細かに把握、管理することは決して容易なことではありません。しかし、人材要件や募集人数など採用活動に必要不可欠な情報を共有しないまま「スクラム採用を実践しよう」と声掛けを行っても、社員たちはアクションを起こすことができません。

候補者情報や評価情報、実績、現在の課題など採用に関するあらゆる情報を一元的に管理し、必要に応じて社員がアクセスできる環境を構築することは、スクラム採用を効果的に運用する上でとても重要です。

採用情報と合わせて採用活動の成果も可視化することで、社員たちのモチベーションを高い状態で維持し、部署やチームの枠を超えた協力体制を敷くことができるでしょう。

社員が採用活動に参画しやすい工夫

採用活動に興味を示してくれた社員たちに具体的なアクションを促すためには、候補者や知人と食事した際に利用できる補助制度や、紹介者が入社することで得られるインセンティブ制度などの仕組み作りが有効です。

また、採用担当者がプロジェクトマネージャーとして現場の社員たちに採用に関する知見を与え、採用活動に対する不安や疑問を解消してあげることも、スクラム採用を推進する上でとても効果的です。

スクラム採用に成功した企業事例

スクラム採用を実践して大きな成功をおさめた2社の企業事例を紹介します。

ヘイ株式会社

「1年で従業員数を倍増する」という採用目標を掲げ、全社を挙げて採用に取り組んでいるヘイ株式会社。ヘイ株式会社は、誰でも気軽に参加できる会社説明会「Hello hey」の開催とエンジニア採用ページ「Code for Fun」の立ち上げによって、10ヶ月で90人の人材を採用することに成功しました。

ヘイ株式会社では、「採用は全員の仕事であり、基本的に各チームの責任である」という考え方が組織全体に浸透しています。そのため、人材要件の設定や候補者の惹きつけ、面接以降の意思決定など採用のコアとなる部分は全て現場に任せ、人事はチャネル選定やリード獲得、採用管理などサポート役に徹しています。

【参考】42%の企業がすでに実践している?!現代に適した採用活動の形『スクラム採用』とは?/HERP(ハープ)
【参考】採用チームの役割は「hey」という名のプロダクト開発!年60人の採用を目指す戦略とは / SELECK [セレック]

株式会社空

株式会社空では、スクラム採用を実践するにあたり次のような取り組みを行っています。

  • 現場も人事とともにリーチの獲得を行う
  • 定量的なデータを用いて、3ヶ月ごとに採用プロセスを見直し
  • 採用管理ツール「HERP ATS」を導入し、社内外への情報共有コストを削減
  • 内定が出たらビジネスチャット「Slack」で共有し、採用プロセスに関わった全社員を賞賛
  • 参加のしやすさを意識しながら毎週1~2回オフラインイベントを開催
  • 紹介した人材が選考の結果、採用に至らなかった場合でも紹介者に手当を支給

これらの取り組みを行うことにより、約1年間でエントリー数が20倍に増え、18人の採用に成功した株式会社空。内定承諾率も約9割に上昇し、早期離職率は激減したといいます。

【参考】【スクラム採用 少人数勉強会レポート】「スクラム採用成功」の5つのポイントとは?(ゲスト 株式会社空 田島様)/HERP(ハープ)
【参考】10数名のベンチャーが直近3ヶ月で6名採用!加速する採用を支えるHERP ATS活用の秘訣とは!

まとめ

  • スクラム採用とは、社員全員が候補者との接点を担い、共通のゴールに向け一丸となって採用活動に取り組む現場主導型の採用手法である
  • スクラム採用とは、「権限委譲」、「成果の可視化」、「採用担当のプロジェクトマネージャー化」という3つの条件を全て満たす採用活動のことである
  • 「採用のミスマッチを未然に防ぎたい」や「早期段階において優秀な人材との接点を生み出したい」という思いから、近年スクラム採用に取り組む企業が増えている
  • スクラム採用の導入に成功した企業は、採用力と従業員エンゲージメントを大幅に高めることができる
  • スクラム採用は専任の採用担当者を置くことが難しく、少人数採用のためにミスマッチが絶対に許されない中小企業やスタートアップ企業にとても適している

※「スクラム採用」は株式会社HERPの商標です。

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