パルスサーベイ
パルスサーベイとは短期間に簡易的な調査を行い、組織と個人の関係性の健全度合いを測る調査方法です。「企業の成長には従業員エンゲージメントの向上が不可欠である」という認識が広がっており、ほぼリアルタイムで従業員の状況を定点観測できるパルスサーベイに注目が集まっています。今回はパルスサーベイの目的や活用、実施方法からおすすめツールを中心にご紹介いたします。
パルスサーベイとは
「企業価値の向上や従業員満足度が、個人・組織の成長に欠かせない」という認識が広がると同時に、パルスサーベイに注目する企業が増えています。本章では、パルスサーベイの意味やパルスサーベイが進んでいる理由をご紹介いたします。
パルスサーベイの意味
パルスサーベイとは、短期間で繰り返して行われる簡易的な調査を指し、人事関連では従業員満足度、あるいは職場や仕事に対する心情、ストレス・メンタルを測る従業員サーベイの一種です。一般的にメールやチャットといったコミュニケーションツールを介して行われます。
5~10問程度の質問項目を週1回、もしくは月1回の頻度で行い、組織と個人の関係性を可視化。ほぼリアルタイムでの健全度合いを評価します。ストレスチェックやメンタルヘルスなどの分野への活用も広がっており、従業員を定点観測することで、適切な社員の健康管理の実現が可能です。
【関連】従業員サーベイとは?企業と従業員の関係性の改善し、エンゲージメント向上を目指す/BizHint
パルスサーベイの普及が進んでいる理由
パルスサーベイの普及が進んでいる理由には「従業員エンゲージメントの重視」と「クラウドサービスの充実」が挙げられます。
企業の業績と従業員エンゲージメントは相関関係にあり、企業が成長するためには、従業員と企業同士が信頼関係を構築し、従業員の組織への貢献に対する主体性を高めなければいけません。従業員エンゲージメントの向上には、良好な組織と個人の関係性が必要であり、組織の健全度を定点観測し、日々改善していく必要があります。そのため、短期間で調査を行えるパルスサーベイの需要が高まっているのです。
一方で、週1回、月1回程度で行われる調査は人事担当者に大きな負担をかけてしまいます。しかし、IT技術の進化に伴い、パルスサーベイを提供するクラウドサービスも増えたことから、導入・運用コストと人事担当者の負担を減らしながら実施できるように。アンケート機能や外部のコミュニケーションツールとの連携もしやすく、集計・分析も簡単に行えるため、パルスサーベイを実施する企業が増えています。
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