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変化する新卒採用!時代の流れから採用手法変遷の歴史を知る

BizHint 編集部 2016年12月1日(木)掲載
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今は当たり前のように思える新卒採用の形式も、社会の変化とともに長い時間をかけ今の形へと変化してきました。今回は、新卒採用の始まりから現在に至るまで、時代の流れとともに変化してきた採用方法の変遷について解説します。各採用手法の概要についても時系列に説明します。

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1.戦前からバブル崩壊までの新卒採用

それでは、まず戦前からバブル崩壊までの新卒採用の歴史をたどっていきます。

戦前に確立した求人広告と新卒採用

日本初の求人広告は1872年、新聞広告として掲載された乳母の求人でした。新卒採用が定着した年はさらに100年近く経過した第一次世界大戦終了後の1920年です。1928年には就職協定の原型が完成しました。三菱など大企業が音頭を取って「入社の選抜試験は大学を卒業した後に実施する」と取り決めたのです。

戦後からバブル期までの新卒採用

戦後1950年に復活した新卒採用は大学紛争の影響によって学生が自分で就職先を探すという流れに変化していきました。1963年に就職情報誌が創刊されています。その後1970年代のオイルショック不況からは就職先が多様化し、その流れはバブル期まで続きました。

合同企業セミナー(1981~)

学情が1981年に始めた「合同企業セミナー」は、学生が様々な企業を知り就職先を自分で決める場として開催されました。その後合同企業セミナーは各地で多様な形で開催され学生の就職活動の一環として活用されています。

就職四季報創刊(1983)

1983年には、東洋新聞社より有料の就職情報誌として「就職四季報」が創刊されます。企業から広告費を取っていませんので、中立的な立場で各企業の就職情報を掲載している点が特徴です。

2.就職氷河期から2000年代にかけての新卒採用

バブル崩壊後は就職氷河期が訪れました。そしてインターネットの普及により、新卒採用の手法は大きく変化することとなります。

就職協定の形骸化とインターネット普及で変化する新卒採用

バブル景気は1992年に崩壊を迎え就職氷河期となります。1997年には形骸化していた就職協定は廃止され、1997年より経団連と大学双方の合意により「倫理憲章」が制定されます。また1990年代半ばよりインターネットが急速に普及していき新卒採用の主戦場は一気にWebへと移っていきます。

Web求人広告(1995~)

1990年半ばの就職氷河期にWebサイトでの求人広告が開始されました。今や紙媒体に取って代わり新卒採用になくてはならないものとなっています。

【関連】求人媒体とは?求人媒体って効果あるの?比較と一覧! / BizHint HR

新卒紹介サービス(2000~)

就職氷河期が落ち着いた2000年代から台頭してきたのは新卒紹介サービスです。新卒紹介サービスは成功報酬型で企業の求める新卒者を紹介するサービスです。企業は不足する新卒者を補完するサービスとして利用しています。

【関連】新卒紹介とは?概要と新卒紹介会社総まとめ / BizHint HR

逆求人(2005~)

逆求人とは、新卒者側のアピールを企業側が見て採用へのアプローチを行う仕組みのことです。学生にアピールの場を与えるサービスも複数提供されています。

【関連】逆求人とは?【人事担当者向け】利用するメリットや、逆求人型就活サイト・イベントをご紹介 / BizHint HR

3.2010年以降からの新卒採用手法の傾向

2010年以降、さらに採用手法は変化していきます。売り手市場となり、企業が欲しい人材を獲得する動きや、SNSを使用した採用活動などが活発となりました。

企業から欲しい人材を獲得しに行く採用手法の台頭

売り手市場が続く中、2010年代には企業も積極的な採用活動を行う手法も取り入れています。その代表的な採用手法がSNSを活用した採用活動やミートアップなどです。

ソーシャルリクルーティング(2010~)

ソーシャルリクルーティングとはFacebookなどのSNSを使った企業の採用手法のことです。企業の会社説明会の告知やスカウティングなど企業から行動するダイレクトリクルーティングの場面で活用されるのが特徴です。

【関連】ソーシャルリクルーティングとは?事例やメリットをご紹介! / BizHint HR

ミートアップ(2015~)

ミートアップとは、気軽な説明会を開いて企業への理解を深めるという採用手法です。オフ会のような気軽な感覚で参加できる点が従来の会社説明会との違いです。

時代の流れによる新卒採用の手法変遷と各種採用手法について説明しました。

  • 戦前に紙媒体での求人広告、新卒採用の形が固まる
  • 戦後は合同企業セミナーや就職四季報創刊によって学生が自由に就職活動
  • インターネットの普及により求人広告は紙媒体からWeb求人広告へシフト
  • 2000年ごろより企業側にアピールする採用手法が出現
  • 現在は企業側から新卒者に働きかける採用手法が広まりつつある

新卒の採用手法の変遷や各採用手法の特色を今後の採用活動にお役立ていただければ幸いです。

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