採用方法
経済の回復と労働人口の減少により、厚生労働省が今年3月に発表した新卒採用や中途採用を含めた労働市場全体の有効求人倍率は1.4倍で、バブル期の水準に近づいています。こうした売り手市場では、企業側は最適な採用方法により効果的に人材を確保することが非常に重要です。そこで採用方法の種類やポイントを、新卒・中途別にまとめてみました。
最適な「採用方法」を考える
人材の確保は会社にとって業績につながる重要なプロセスですが、一連の採用プロセスにかけられる予算と人員は限られるのが普通です。コストパフォーマンスの高い採用方法をとるために必要なポイントを、みてみましょう。
どんな人材が欲しいのかを明確化すること
募集する人材のスペックを明確にするためにはまず、会社の現状と将来のビジョンに関して、経営者と人事との間で意思の統一を図っておくことが必要です。
人事担当者にとっては、箇条書きのスペックだけみて会社が本当に必要とする人材を見極めるのは、非常に困難です。人材像は会社の中・長期計画から見えてくるものですから、会社のビジョンは経営者や執行部隊だけでなく、人事にもしっかり伝わっている必要があります。経営者だけでなく、人材を投入する現場や部署の希望や意見も取り入れた多角的なスペックを確定することや、理想のスペックに対してどこまで妥協できるかのバッファーを設けておくことも必要です。
欲しい人材にPRする
募集する人材のスペックが確定したら、不特定多数ではなく、スペックを満たす特定の人材層にPRできる採用方法を考えましょう。PRのためには、競合他社との差異など自社のアピールポイントも明確にしておく必要があります。
採用手法を選別する
採用手法にはいろいろなものがありますが、効果的かつ効率のよい手法を選ぶことが必要です。どの程度の予算がかけられるのかも事前に確認し、見積もりをとったうえで選別しましょう。