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2019年4月9日(火)更新

人的資源

人的資源とは、企業経営を行う上で必要不可欠である「経営資源」のうちの一つで、優秀な社員、そしてその人自身の優れた能力がもたらす経済的な価値を指します。今回は、この人的資源についてご紹介します。

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1.人的資源とは

人的資源とは、企業が経営を行う上で必要不可欠である、経営資源のうちの一つです。「経営資源」とは経営学用語の一つで、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つを指します。

この「ヒト」は、具体的には優秀な社員・従業員、そしてその「ヒト」自身の優れたスキルや能力がもたらす経済的な価値を指しており、別名、ヒューマンリソース(human resources)とも呼ばれます。

2.人的資源の特徴

それでは、他の経営資源と比較した人的資源の特徴について見てみましょう。

他の資源を動かす力を持っている

人的資源以外の3つの資源は、ヒトに動かされる事によって初めて活きる経営資源です。人的資源は、「経営資源」全体を動かす役割を持つ資源なのです。つまり、企業が経営を行う上で最も重要な資源は、人的資源であるとも言えます。

育成できる資源である

人的資源は、経営資源の中で唯一、自ら成長する事のできる資源です。そのため、人材の特徴に合わせた適切な育成計画を実施する事により、その価値を更に高める事ができます。

変動的である

人的資源は、感情を持った生身の人間です。そのため、他の経営資源と比較すると、常に変動的であると言えます。この変動的な性質は、その感情や欲求により左右され、時に企業自身にとってネガティブに働く可能性もあります。

人的資源を企業にとって有効的に活用するためには、人的資源の管理・マネジメントが必要不可欠となっています。この人事管理の手法を、「人的資源管理」と呼びます。

3.人的資源管理とは

それでは、人的資源管理について詳しく見てみましょう。

人的資源管理とは

人的資源管理とは、その名の通り人的資源を戦略的に管理・運用する事で、別名「人的資源マネジメント」「ヒューマンリソースマネジメント(HRM)」とも呼ばれます。人的資源を企業組織にとっての「戦略資源」と捉え、人材育成や適正な人材配置などによって、人的資源一人ひとりの価値を最大化し、重要な経営資源として活用しようという考え方です。

人的資源管理の変遷

過去の日本企業においては「年功序列」「終身雇用」など日本的経営の考え方が根強く、人材は「コスト」や「労働力」「労働者」として捉えられていました。それゆえに、その管理方法も「人事労務管理」として事務的に行われてきました。

しかし、1980年代頃から米国において「ヒト」=「人的資源」という理論が広まりを見せ、日本でも徐々に「人材を企業の競争力の強化のために、経営資源として活かす」という考え方が一般的となりました。そして、その管理方法も戦略的に人材をマネジメントする「人的資源管理」へと変わってゆきました。

近年では、その人的資源を更に深堀りし、「ヒト」としての視点を強化した「タレントマネジメント」という考え方も広がっています。

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4.人的資源管理のポイント

それでは、人的管理制度を遂行する上でのポイントをご紹介します。

雇用管理制度の整備

一つ目は、雇用管理制度の整備です。雇用管理制度とは、主に人材採用や退職、また人材配置や人事異動などの管理を指します。まず企業内に、経営戦略に則った必要とされる人材を採用し、それを適正に配置・異動し、最終的には退職までを管理する一連の流れの事です。

近年は終身雇用制度も崩れ、早期退職や中途採用、非正規雇用の増加など、雇用管理も多様化しています。また、深刻な人材不足や団塊の世代の大量退職などの労働市場の変化により、その人材の確保や退職後の再雇用など、様々な制度の拡充・整備が求められています。

人材育成プログラムの拡充

先ほども触れたように、「人的資源」は経営資源の中で唯一「育成できる資源」です。人材育成プログラムとは、人材を、より価値のある、企業に貢献できる人材へ育てるための教育・訓練を実施するためのプログラムのこと。

具体的には、OJT・OFF-JT、また近年ではeラーニングなどを中心とした教育・学習体制です。目的や階層別に、新人研修・中堅社員研修・管理者研修・次世代リーダー研修など様々な研修の整備が必要です。これらの研修は、その時点のみに注目するのではなく、その人材のキャリアプランをトータルで考えた上で設計される必要があります。

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人事評価制度の整備

最後に、人事評価制度の整備です。3つのポイントの中で、最も重要な点であると言えます。この人事評価制度が明確で適正なものであれば、人材に適した配置や処遇の決定に繋がります。そうする事で、社員の仕事に対するモチベーションも向上し、最終的には個人のパフォーマンスを最大化する事にも繋がります。

人事評価は、主に「業績」「能力」「情意」を評価するもので、近年ではこの評価基準に関して、より客観性・多面性が求められています。近年では、360度評価やコンピテンシー評価などのアセスメント手法が取り入れられています。

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5.まとめ

  • 人的資源は、経営資源の中で最も重要な位置づけであり、他の3つの経営資源を動かす要の役割を持っている
  • 人的資源を有効に活用するためには、人的資源を戦略的にマネジメントする「人的資源管理」が必要不可欠である
  • 人的資源管理には、「雇用管理制度」「人材育成プログラム」「人事評価制度」の整備・拡充が重要であり、特に評価についてはその基準が明確で適正でなければならない

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