はじめての方はご登録ください(無料)会員登録
search

2018年9月20日(木)更新

人材紹介

人材紹介とは求人手法の一つで、人材の採用を行いたい企業に対し、求職者を紹介するサービスのことです。企業と求職者をつなぐ橋渡しを行ってくれます。その特徴から、効率的で費用対効果の高い採用活動が可能な場合もありますが、活用の仕方を間違えるとコストとしては割高になってしまう可能性もあります。人材紹介サービスの特徴や、活用のメリット・デメリットをしっかり理解した上で活用できると良いでしょう。この記事では、人材紹介サービスを使いこなすための基礎知識を紹介します。

人材紹介 に関するビジネス事例や製品の情報を受取る

人材紹介とは

人材紹介とは求人手法の一つで、人材の採用を行いたい企業に対し、求職者を紹介するサービスのことです。主に転職活動・中途採用市場で活用されます。

人材紹介サービスでは、人材紹介会社に登録された転職希望者の中や、転職は希望していないが条件を満たすターゲットなどから、能力や経験、スキルなど、求人企業の求める条件にマッチした候補者を探し、紹介します。

サービス形態としては、大きく「登録型」「サーチ型」「再就職型」の3種類があります。

「登録型」とは、人材紹介会社が転職希望者の登録を受け付け、その転職希望者リストの中から採用者の条件にあう候補者を抽出し、企業とのマッチングを行うサービスです。転職希望者としての登録が前提となるため、「転職の意思を明確に示している人」が候補者となります。

「サーチ型」は、「スカウト」や「ヘッドハンティング」とも言われます。企業からの求人依頼を受け、条件に合った候補者を探し、コンタクトを取っていきます。潜在的な転職希望者が対象となります。

「再就職型」は、いわゆるリストラ候補者や転職希望者を対象とした再就職先の紹介サービスです。

【関連】BizHint HR:人材紹介会社とは?メリット・デメリットと利用時のポイント

人材紹介の特徴

人材紹介の特徴としては、大きく「条件を満たした採用候補者の紹介」「成功報酬制」「コンサルタントによるサポート」の3つが挙げられます。

一般的な求人手法では、企業が求人情報を公開し、その情報をもとに求職者が応募します。そして、応募してきた求職者を、人事が選考によりふるいにかけていきます。一方、人材紹介の場合は、人材紹介会社が求人条件を元にふるいにかけます。人事は、条件を満たした採用候補者のみとコミュニケーションをとっていきます。

また、求人企業が人材紹介会社に支払うサービスフィーは成功報酬制が一般的です。紹介した候補者が入社すると人材紹介会社に紹介料を支払うことになります。その他、採用プロセスの段階ごとに支払う「前金支払い型」や、着手金(リテーナーフィー)が発生する「リテーナー型」も存在します。リテーナー型は候補者へのアプローチや転職の動機づけに工数がかかる「サーチ型」の人材紹介に多く見られます。

そして、人材紹介には求人企業ごとに担当のコンサルタントがつくことが一般的です。採用候補者と人事担当者の間にはコンサルタントが入り、条件のすり合わせや採用候補者の意思の確認などを行ってくれます。特にヘッドハンティングでは、直近の転職希望がない人材の動機づけを行ってくれる場合もあり、コンサルタントの力量次第で成果が大いに変わりうるものでもあります。

人材紹介と人材派遣の違い

混同されることもある、人材紹介と人材派遣の違いについて解説します。

人材紹介は、採用候補者を求人企業に紹介するサービスのことで、「職業紹介事業」とも呼ばれます。採用が決まった人材は、入社後、企業と雇用関係を結んだ上で働くことになります。

人材派遣とは、人材を企業へ一定の期間貸し出すサービスのことで、「労働者派遣事業」とも呼ばれます。派遣先企業とは雇用関係を結ばず、その人材は派遣会社に属します。派遣期間が終わると、双方の意思の元、契約更新または契約終了となります(派遣労働者を正社員登用する派遣先企業もあります)。

人材紹介サービスを活用するメリット・デメリット

人材紹介サービスを活用する上で、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。標準的な採用プロセスと、人材紹介の場合の採用プロセスを比較しながら解説します。

【関連】BizHint HR:採用フローとは?意味やチャート図の設計方法、具体例をご紹介

人材紹介のメリット

人材紹介サービスのメリットについて紹介します。

コスト面のリスクが少ない

標準的な採用プロセスでは一般的に、求人広告を転職サイトや求人情報誌に掲載します。この場合、デザインやライティングなどの広告制作費に加え、応募が全くない場合でも、広告の大きさや位置、期間に応じた広告掲載料を支払わなければなりません。大きくコストをかけても一人も採用できない、といった事態も起こりえます。

一方、人材紹介会社の料金システムは、前金や着手金が発生する場合もありますが、多くの場合、完全成功報酬制となっています。一人も採用できなかった場合、費用は無料となることが一般的です。求人広告の出稿と比べ、費用対効果が明確に予測可能であり、コスト面のリスクが少ないため、人事部門としては利用しやすいサービスであると言えます。

人事の労力が少ない

標準的な採用プロセスでは、採用候補者を人事部門の担当者が主体的に集め、母集団を形成した後に数段階の選考プロセスを経て、採用条件に適合する候補者を絞り込んでいく方式をとります。

しかし、人材紹介の採用プロセスでは、母集団形成から条件の見極め、面接日時の調整や給与面の条件交渉、不採用時の対応といった業務を、人材紹介会社やコンサルタントが実施してくれます。人事部門としては、紹介された人材を見極める面接段階から選考をスタートできるため、少ない労力で採用活動を実施できます。

条件に合う人を探してくれる

限定的な求人条件の人材や、希少な人材を募集するような場合、標準的な採用プロセスでは、採用候補者にリーチするだけでも一苦労です。人材紹介の場合、あらかじめ指定した条件にマッチするようにスクリーニングされた候補者を紹介してくれます。

非公開での求人が可能

標準的な採用プロセスの場合、採用候補者を募集するため、求人情報を公開することになります。しかし、人材紹介の採用プロセスでは、人材紹介会社やコンサルタントがリクルーティングを行うため、社名などを伏せた非公開求人として転職希望者と接触することができます。

スピーディな採用が可能

標準的な採用プロセスの場合、求人広告の制作や掲載の為の手続き、募集期間を経ての選考といったように、各プロセスで時間がかかってしまいます。一方、人材紹介の場合は、人材紹介会社との打ち合わせ後、条件にあう人がいればすぐにでも紹介してもらうことが可能です。スピーディな採用が可能です。

人材紹介のデメリット

人材紹介のデメリットには何があるのでしょうか。

一人あたりの採用コストは高め

成果報酬の人材紹介手数料は、入社した人の年収の30%~35%ほどが相場とされています。標準的な採用手段と比較すると、一人あたりの採用コストとしては高額になりがちです。

アプローチできるターゲット層が限られる

「登録型」の人材紹介サービスの場合、登録者の職種は一般的に営業・事務系の総合職、IT系のエンジニアが中心となります。また、エリアとしても大都市圏が中心です。研究開発系や生産・製造系、サービス系の職種や、大都市圏以外の地域での求人は苦手とする会社が多いでしょう。

採用活動において人材紹介サービスが有効なケース

ここまで、人材紹介サービスの特徴や、メリット・デメリットについて解説してきました。以上を踏まえ、採用活動において人材紹介サービスが有効なケースについて確認していきましょう。

厳選した条件での採用

特定の条件に該当する人を少人数採用したい場合、人材紹介は有効であると言えます。

公募型の求人では、特定の条件に該当する人材を採用候補者として獲得しなければなりません。数人の採用であっても、数少ない採用ターゲットにリーチできるように、広く大々的に広報を行う必要があります。そのため、広報にかかるコストや、人事部門の労力も大きくなりがちです。

人材紹介の場合は、条件に合致する人材のみ紹介してもらうことが出来ます。また、入社が決まり雇用関係を持った段階で費用が発生しますので、無駄なコストが不要です。費用対効果の高い採用活動が可能でしょう。

公募ではリーチできない人材の採用

自社で採用候補者を公募する場合、仕事内容はもちろんですが、求人企業の持つイメージやブランドによって採用候補者が集まってきます。普段の客層と異なる採用候補者と接触したい場合には、求人の手法を変える必要があります。

人材紹介の場合、人材紹介会社の持つ転職者リストや、コンサルタント・ヘッドハンターの持つネットワークが採用候補者の母集団となります。自社で採用活動をした場合とは異なる層へアプローチできる可能性があります。

非公開での求人

人材紹介の場合は、前述の通り非公開での求人が可能です。非公開の求人が有効であるケースとしては、例えば組織改革や新規事業など、ライバル会社やメディアに動向を知られたくない場合などが挙げられます。

また、人気企業や人気職種の場合、公募すると募集が殺到し、書類選考などの採用に関わる労力が膨大となってしまう場合があります。このような事態を避けるため、人材紹介会社を使い、非公開で候補者を探すケースもあります。

人材紹介サービスの活用が有効でないケース

人材紹介サービスの活用が有効でないケースもあります。

大量採用

人材紹介では、一人あたりの採用コストが高くなりがちです。例えば新卒一括採用や新拠点設立の為の大量採用を行いたい場合は、人材紹介ではなく公募型の採用プロセスを実施するほうが有効でしょう。

大量採用を行いたいが人事部門の労力も減らしたい、といった場合は、採用代行の利用を検討すると良いでしょう。

【関連】BizHint HR:採用代行(RPO)とは?メリットデメリット、採用代行会社の総比較

絞られていない条件での求人

人材として求められる条件がそれほど厳しくない場合、人材紹介サービスは割高になりがちです。特定の人材に働きかける方法は、人材紹介以外にも存在します。具体的には「リファラル採用」「ダイレクト・リクルーティング」などが挙げられます。他の求人手法も検討すると良いでしょう。

【関連】BizHint HR:効果的に人材を募集する方法とは?目的に合わせた求人手法をご紹介

人材紹介サービスの例

人材紹介サービスの例を、種類ごとに分類し紹介します。人材紹介サービスを利用する際の参考になれば幸いです。

大手系

大手と言われる企業が提供する人材紹介サービスです。求人情報も転職希望者も多く集まります。

特に、転職希望者は必ずと言っていいほど、大手系の人材紹介サービスに登録することでしょう。完全成功報酬の企業が一般的ですので、求人者としても大手の人材紹介サービスに登録しておいて損はないといえます。

具体的な会社やサービスとしては、株式会社リクルートキャリアが運営する「リクルートエージェント」、株式会社パソナが運営する「パソナキャリア」、世界80カ国に展開するマンパワーグループ、「サーチ型」で年間1500名以上の移籍を実現するレイノス株式会社などが挙げられます。

中小系

大手以外の人材紹介サービスです。「登録型」の場合は、業界や年代、性別などの専門特化型であることも多いです。また、中小系には、コンサルタントの人脈や能力で運営される「サーチ型」の人材紹介サービスも多く存在します。

専門特化型

ITエンジニアやデザイナー、研究・開発者といった専門職や、業界別に特化した、専門特化型の人材紹介サービスもあります。コンサルタントは特定の業界出身者や職種のプロフェッショナルが多く、良いコンサルタントに出会えれば、求人者と求職者、双方にとって大きな助けとなってくれることでしょう。

また、最近では、若手や女性、定年退職者など、年代、性別に専門特化した人材紹介サービスも注目されています。

新卒紹介

昨今では、新卒者の人材紹介サービスも注目されています。売り手市場が続く中、優秀な新卒者を獲得したい採用企業と、知名度だけではなく自分にマッチした企業を選びたい学生、双方のニーズを満たすサービスです。

求人企業側は、少人数の新卒採用を、少労力、少リスクで、確実に行うことができます。スピーディな採用を行うことも可能なため、選考プロセス終了後の内定辞退者が予想より多く発生した場合や、急遽追加での人員補充が必要になった場合にも有効です。

学生側としても、自分に向いている仕事や会社は何か、コンサルタントに相談することができるというメリットがあります。また、急成長中のベンチャー企業や、知名度は低いが実は優れたBtoB専門の企業や中小企業なども紹介してもらえるため、キャリアの幅が拡がる可能性もあります。

【関連】BizHint HR:新卒紹介とは?概要と新卒紹介会社総まとめ・使いこなし虎の巻

エグゼクティブサーチ

エグゼクティブサーチとは、エグゼクティブ人材に特化し、ヘッドハンティングを行う「サーチ型」の人材紹介サービスです。

大きな特徴としては、転職をその時点では望んでおらず、人材紹介サービスにも登録していない、優秀なエグゼクティブ人材を獲得できる可能性があることが挙げられます。

また、エグゼクティブサーチでは、登録型よりも多くの手間と時間を必要とします。そのため、料金体系としては、人材を探し出し始める時点で手数料が発生する「前金支払い型」をとる会社も存在します。

【関連】BizHint HR:「ヘッドハンティング」とは?外資系や大手などを取り扱うヘッドハンティング会社を徹底比較

アウトプレースメント

アウトプレースメントとは「再就職支援」とも呼ばれ、再就職、再雇用を目的とした人材紹介サービスのことです。

通常の人材紹介との違いとしては、アウトプレースメントは企業の人員削減策の一環で行われることが挙げられます。企業の中から転職者(希望者)を選び、人材紹介会社に転職支援サービスの提供を要請します。この場合の費用は人員削減を行う企業が支払うことが一般的です。

再就職支援の内容としては、コンサルタントによる面談、求人情報・転職情報の提供、応募書類の作成アドバイスや、面接対策の実施などが挙げられます。

【関連】BizHint HR:アウトプレースメント(再就職支援)とは?

まとめ

  • 人材紹介サービスとは、求人企業に求職者、転職希望者を紹介するサービスのこと。主に転職活動・中途採用市場で活用される。
  • サービス形態としては、大きく「登録型」「サーチ型」「再就職型」の3種類がある -特徴としては大きく「条件を満たした採用候補者の紹介」「成功報酬制」「コンサルタントの存在」の3つがある
  • 特定の条件にあてはまる人材を少人数採用したい時や、非公開で求人を行いたい時、迅速に人員を補充したい時などに有効。採用プロセスの省力化といったメリットも
  • 一方、一般的な条件の人材を大量採用したい場合には割高になりがち。他の採用手法や人材紹介サービスの種類、特徴も理解した上で、最適な採用活動を実施しよう

注目のビジネス事例トピックを、逃さずチェック。

大手やベンチャー含め計90,000人以上の会員が利用しています。

BizHint の会員になるとできること

  • 事業運営のキーワードが把握できる
  • 課題解決の事例や資料が読める
  • 厳選されたニュースが毎日届く
  • アプリで効率的に情報収集できる
いますぐ無料会員登録

この記事の関連キーワード

フォローボタンをクリックすると、キーワードをフォローすることができます。

キーワードについて

ビジネス事例や製品の情報を受取る

フォローしたキーワードの最新トピックをトップページに表示します。 フォローはでいつでも変更することができます。
フォローを管理する

目次