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連載:第3回 【採用学6周年記念セミナー イベントレポート】

企業は就活コミュニティとどのように向き合うべきか【採用学6周年記念セミナー イベントレポート】

Logo markBizHint 編集部 2020年1月10日(金)掲載
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新卒採用のプロセスが複雑化するなか、学生たちは「就活コミュニティ」と呼ばれる集団を活用する動きが活発になっています。この就活コミュニティに関連する研究や実例を挙げながら、就職活動における役割について考察します。本記事では、採用学研究所設立6周年を記念して開催された、「6周年記念セミナー」から、採用学研究所フェロー 神谷俊さんの講演の模様をレポートします。

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「就活コミュニティ」の機能に注目する

最近、私が新卒採用で関心を持っているのが、「就活コミュニティ」です。 現段階では就活コミュニティという言葉に明確な定義はありませんが、昨今の就職活動においてはコミュニティにおける学生同士の結びつきが重要な意味を持ってきています。

インターンシップやリクルーター、企業の施策が多角化するほどに、就活プロセスは複雑化していきますから、今後もこの「就活コミュニティ」は就活生たちの情報プラットフォームとしてさらに活用されるようになっていくと考えています。

さて、就活コミュニティに関心を持った背景は2つあります。1つは、就活期というアイデンティティが揺らぎやすいプロセスへの注目です。就活生とは、実にふわふわした存在です。 まず、この「揺らぎ」について、説明するために、人のアイデンティティがどのように形成されるのかについて、説明します。

ここでTajfel & Turnerの「社会的アイデンティティ論」という概念を参照したいと思います。

人間は、幼少期はコミュニティの役割に応じて自我を変えますが、大人になるとコミュニティの期待に応えて自我を作り上げようとしていきます。自分が所属する集団から、何を期待されているのかによって、自分の在り様を決めていくわけです。

Tajfel & Turner(1979)の「社会的アイデンティティ論」は、肯定的なアイデンティティを保持するために集団に帰属したり、移動したりしていくという理論です。学生たちは、かつては大学生活に適応するためにサークルやゼミといった大学内でのコミュニティに帰属していたわけですが、社会に出ていく過程で、その集団から離れ、就職先の組織集団へと自らのアイデンティティを移行させていくわけです。この過渡期にあたるのが「就活」というプロセスです。

つまり就活生は、大学生と社会人の間にいるわけです。 大学のコミュニティを離れ、就職するためにより良いコミュニティを求めて自分の居場所を探している状態とも言えます。

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